ぞんびねずみ

気狂いの赴くままの記事を連ねます ももはら久生という名でライターの真似事もしています。…

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気狂いの赴くままの記事を連ねます ももはら久生という名でライターの真似事もしています。 ご連絡は、 m.hisao141518@gmail.com まで

マガジン

  • 深夜のコンビニエンスストア

    • 17本

    愉快にいきたい3人の溜まり場

最近の記事

暗く深い海の底、そこからの闘志

26年間生きてきた。必死に生きてきた。 未だに私は深い悲しみのなかにいて、日々起きる様々な出来事は濁流のようで、私は未だに暗く深い海の底にいるのだと自覚させられる。 濁流の中を必死になって、これかもしれないと思ったものに飛び付き、必死になって掴む。これを支えになんとか濁流の中でも身を正そうともがいてみたりしている。 濁流の中にいると、体が動かせなくなる。動けなくなる。そして、外に出ることが出来なくなる。私は人間で社会と関わりながら生きているので、外に出られないのは大変困る

    • 私の家

      私がいなくなった「私の家」は私を受け入れてはくれなかった。 そこに確かに命はあるけれど、私を認めようとはしなかった。 そこはもう私の帰る場所ではなかった。 私はそれを認めたくなくて、必死になって同じように振る舞うが、白い画用紙にのせた絵の具のように、ハッキリと浮かび上がっていた。 もうここは、私の家ではないのだ。 それは穏やかな拒絶であることを、私は知った。

      • 毎食五錠つつがなく

        毎食五錠つつがなく これが生命維持装置 毎食五錠つつがなく これが私の生命線 毎食五錠つつがなく いつのまにか布団の上 毎食五錠つつがなく 手首は筒と仲なおり 毎食五錠つつがなく 桜みれず、新緑へ 毎食五錠つつがなく 口はいつやら厄介払い 毎食五錠つつがなく 桜はどうにも見れず仕舞い 毎食五錠つつがなく 窓から手を伸ばした先に 毎食五錠つつがなく 空のベッドに雫がぽつり 毎食五錠つつがなく 毎食五錠つつがなく

        • #15.絶望と諦めのなかで

          気がついたらもう冬で、冬と夏と秋を行ったり来たりを繰り返しているうちに、びっくりするぐらいの時間が過ぎた。 一年も終わるなと思い、このnoteマガジンも気がついたら一年が過ぎていた。 なんとなく、振り返ってみてもいいかもしれないと思って、今筆を執っている。 去年の私は就職活動がうまくいかなく、卒論も書けず、全てにおいて限界を迎える一歩手前だった。休学しても、自分のなかで休むという選択肢を受け入れることが出来ずに、場所と時間が余っているという理由だけで、書店をしようと行動して

        暗く深い海の底、そこからの闘志

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        記事

          #12.にっき

          心がシャットダウンしているなと感じる。 きっとあれだろうか……と思い当たる節はいくつか。 明日、私は息をしているだろうか、生きているだろうか。朝は来るのだろうか。 ああ、別にこんな暗い話がしたい訳じゃないんだけどな。 好きな漫画の最新刊が、ここ立て続けに発売されている。読むたびに、瞳に涙が溜まる。溢れる。拭う。読む。溜まる。溢れる。拭う。繰り返す。 気が向いたときに寝て、気が向いたら起きる。真っ暗な中にスマホの薄明かりが道しるべのようだった。 朝起きて、白湯をつくり、薬

          #9.すきなものは心のリセットボタン

          あーあ、なんも書けなくて、困った困った。 どうやら、最近の私は疲れているようである。 人間関係のゴタゴタに巻き込まれていて、それをネタに書こうと思ったのだけれども、まだ自分の中で区切りがついていなくて書けなかった。 書けたら、追記で「書けました」とリンクを貼ろう。 さて、もう締切を大きくぶっちぎっているので、なんとかしても書かなくちゃならない。書かないと、次の人に渡せないし、何もかも滞ってしまう。個人間で始めたことだからと言っても、だからこそ、みっともなくてもしっかりや

          #9.すきなものは心のリセットボタン

          雨と稲妻

          その日は雨が降っていて、傘は持ち合わせていなかったので、濡れて帰った。涙と雨が一緒になるから都合が良かった。ふわふわに巻いた髪もYoutubeをみて真似したメイクも駅前のビルで買った服も全部ぐちゃぐちゃになってしまえばいい。 「ごめん、もう無理。」 鏡の前で服を何回も入れ替える。念入りにスキンケアをして、いつもの2倍の時間をかけて風呂に入った。美容院に行って、髪を整えてもらった。髪の毛の巻き方を教えて欲しいと言って、そのままヘアアイロンまで買ってしまった。 「俺た

          #6.旅の終わり

          三寒四温とは言うけれども、まだまだ寒い日が続く。前いたあの街では桜が咲いている季節なのに、こちらでは雪がチラつく。吐く息は真冬の如く昇っていく。この街に来てから、もう6年が経つ。 この街の中で、何度も何度も引っ越しを繰り返して、幾度となく初めましての春を迎えた。 初めまして こんにちは お名前は? この町の好きなところはどこですか? 私は、初めてだけど、なんとなくここが好きかなって思っていて…… 挨拶をしながら道を歩き、これから世話になるであろうスーパーやドラックストア

          #6.旅の終わり

          #3.眩い記憶と潮のにおい

          「そういえば私、鎌倉行きたいんだよね。行ったことなくてさ」 「おぉ、いいじゃん。じゃあ行こうよ」 と友達が言う。東京までの助手席に乗っていけばと。彼は東京からちょうど遊びに来ていてその帰り道のことだった。 お金がないからな~と悩みながらも、10分後にはトートバッグに化粧品とパジャマを詰め込んで車に乗り込んだ。 1月1日の夜、大体7時頃。「ちょっとコンビニで水買いたいんだよね」ぐらいのフットワークで、鎌倉旅行の幕は上がった。 思えば、精神的にしんどいことが続くとどこかへ旅に出

          #3.眩い記憶と潮のにおい