清水崇監督映画「ミンナのウタ」感想(ネタバレあり)
普段映画の感想なんかは全く書かないが、清水崇監督のホラー映画「ミンナのウタ」が個人的になかなか良かったので記録しておきたい。
ただ、映画評論家のような気の利いたことは書けないので、素人の雑記だと思ってほしい。
ミンナのウタ
貞子、伽椰子に次ぐ最狂ホラークイーンだと…?これは気になる。
ということでさっそく観てきた。清水崇監督のここ数年の作品は全て観ている…はず。
いつもは僕よりも映画好きな妻と観に行くのだが、ジャニヲタである妻はGENERATIONSが出ているという理由で一緒に行ってくれなかった。(特に嫌いなわけではないらしい)
ざっくりあらすじ(ネタバレあり)
ラジオ局の倉庫みたいなところを片付けろと言われたADの女の子とGENERATIONSの小森が30年前にラジオ番組に送られてきた古いカセットテープを見つける。
その後、小森がパーソナリティを務めるラジオ番組にリスナーから「カセットテープ…届きました…?」みたいな変な電話?がかかってくる。
その日の夜から小森は行方不明に。
行方不明になる前、小森は「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていた。
その後、他のメンバーも鼻歌を聞いたり、無意識に鼻歌を歌ってしまったり、少女の霊を見たり、と奇妙な現象が伝染していく。
ライブまでの3日間に小森を見つけるべく、探偵の権田(マキタスポーツ)、マネージャーの凛(早見あかり)、白濱亜嵐の3人が中心となり、カセットテープの送り主であった『さな』という女の子の謎に迫る。
さなは権田の同級生であり、別の少女の飛び降り自殺にも関わっているなど、暗い闇を抱えていた。
さなは「自分の歌で他の人たちを自分の世界に惹き込むこと」が目的らしい。そして作った曲が「ミンナのウタ」なのだ。
さなが送ってきたカセットテープのB面には、さなが猫を殺すシーン、少女の飛び降りシーン、さなの弟に関わる呪いのようなシーンが録音されていた。これが「ミンナのウタ」なのか……?
その後、なんやかんやでGENERATIONSのメンバーは次々と消えていき、残されたのは権田、凛、白濱亜嵐の3人だけに。
3人はさなの家に訪れ、鏡を通して過去のさなの自殺シーンを目撃。
凛がさなを助けようとすると、さなは涙を流して消えていく。
そして消えていたメンバーは戻ってきて、無事ライブできましたとさ。
我ながらここまで書いてみて適当すぎるあらすじだ。
ホラーシーン(ネタバレあり)
ホラー描写はとても良かった。
さなの可愛さと同居する怪しさ、そしてホラーシーンでのグロさはもちろんよかった。
しかし一番だったのは、やはり個人的に呪怨シリーズ最高のホラーシーンだと思っている、『呪怨 白い老女』の「はーい、今ちょっと手が離せなくて、すぐいきますからー」みたいなセリフのシーンが本作でほぼ忠実に再現されていたことだ。恐怖と感慨深さが同時に襲ってきた。
しかし、そのパターンが崩れた時、真正面からのホラーに展開していく。ちょっと、いや、かなりビビった。お前が襲ってくるんかい!と。
もちろん他にもちょいちょいホラーシーンが挟み込まれるため、観ていて飽きなかった。ホラー苦手な人は全然ダメなレベルのホラーだと思う。
そして劇場を出てから、さなの「ミンナのウタ」を口ずさんでいる自分がおり、真夏の新宿で一人ちょっと怖くなった。
まとめ
最近のジャパニーズ・ホラーは色々と言われることも多いみたいだが、個人的にはとても良いホラー映画だった。
よく「ホラーシーンが全然怖くなかった(笑)」みたいな感想書いたりする人がいたりするが、ホラー映画は怖がりにいってなんぼだと思う。
「くるぞ……くるぞ……え、こない?…………きたー!」みたいな感じにドキドキしようぜ。
しかしGENERATIONSファンでホラー映画ファンの人には最高の映画ではないだろうか。
ただガングロ系歯ピッカーの数原龍友は俳優業をやらない?らしいので演技部分には出演していない。数原龍友ファンには残念?なのだろうか。いや、出演しないという信念を貫いている姿がカッコいいのかもしれない。僕は数原くん結構好き。
なかなか良い映画でした。
清水崇監督の今後の作品も期待。GENERATIONSの活躍も。
それでは最後に聞いてください。僕がGENERATIONSで一番好きな曲。
「Love You More」
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