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意味のある文

意味のある文ってなんだろう。
この場合の意味は、内容としての意味ではなく、存在意義の方だと思う。
意味の無い文はいくらでも作れる。
はたらやまざさらたやあはまさまはあらや、とか。
ほかほかの氷、とか。
でも意義のある文章って、難しくないだろうか。

そもそも、意義ってなんだろう。
調べたところによれば、「言葉などの表現によって表される意味、内容、または言葉、事柄、行為などが現実に持つ価値」とある。
今回気になったのは後者だ。
現実に持つ価値…とは果たして?

ダイエット指南であれば、実際に痩せることとか、
レシピ紹介であれば、実際に美味しい(または作れる)こととかだろう。
じゃあ日記は…?大概、個人の日記になんて意義は無いだろうと思う。
読んで面白いかどうかとか?でもそれじゃ日記としては本末転倒なのでは?
ウケを狙って書くのは、もはや日記では無いのでは?

日記って、あくまで個人に依存した中身になるわけだし、個人が書きたいと思ったことを書き連ねるのが日記としては正しい気がするのだ。
そこに意義って、発生しないのが当たり前な気もする。
それを後から読んだ人が、評価して付加価値を勝手につけることによって、意義が生まれるんじゃないだろうか。
紫式部だってまさか日記が国中で回し読みされるとは夢にも思わなかったんじゃないか。

noteに投稿されてる色んな記事をちらりと見て、
意義を見出そうとしている記事の見出しばかりにちょっと辟易としたりなどした。
私は意義など無い文を書こう、と思って書き始めたけど、でもやっぱりちょっとウケを狙っている自分もいる。
そりゃ、誰かに見てもらえたら嬉しい。私だって普段の仕事は人に見てもらえてナンボみたいなところがある。
見てもらえた時に、ちょっとでも面白いなって思ってもらえた方がもっと嬉しい。
ちょっとでもすごいなって思ってもらえたら100倍嬉しい。
承認欲求モンスターを量産する装置だらけの現代において、その感覚を持たないのって難しい気がする。

やっぱり何か、意義を見出そうとしがちである。
もう、タイトルからして意義ある文章味を出そうとしてる気がしてきた。
意図的に意味(意義)のない文章書くのって、難しいんだな。
勉強になります。

ではまた。

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