第25回 JFL 第22節 鈴鹿ポイントゲッターズ 戦展望
鈴鹿は6勝5分8敗の勝点23で13位。前回対戦は4/9第5節アウェー四日市で対戦。それまで枚方は開幕3連勝と波に乗っていたが、開始早々6分、鈴鹿の左→右のオーバーロードによりマリック選手がマークを外され、フリーで10番がシュートを打たれるがここは寺沢選手がパンチングで防ぐ。だがそのクリアボールをエースストライカーの7番に決められ先制点を許す。更にそこから14分、鈴鹿が右サイドを起点に中央へパスを回され10番が16番へ浮き球スルーパス。芝本、生駒選手が振りきられ16番に追加点を決められる。すぐに枚方も18分、原選手が左サイドから中央へ果敢にカットインし斧澤選手のシュートのこぼれ球に津村選手が押し込み1点を返す。しかし、その後枚方は鈴鹿の守備ブロックを崩せずシュート数1本に終わり1-2で敗戦。開幕4連勝とはならずここから順位は落ちていった。
鈴鹿は前節の鈴鹿-新宿戦を見てみると、守備時のシステムは451。しかし、プレスはCF、IHが仕掛けるようだが暑さもあり前プレはあまり行わず、ミドルサードレンジでSH(WB)が降りて541のブロックを構える場面が多く見られた。またSBがサイドへ引っ張られた際はCHがDFラインへフォローする場面もあり、いつ頃からこのシステム運用を始めたのかは分からないが、かなり複雑なこのシステムを三浦監督がチームに落とし込むにはまだまだ試行錯誤中だということが分かった。その為、鈴鹿の攻撃は守備に重きを置いているのでどうしてもポジトラ時に攻撃人数が欠けられず、10番、7番の個の突破力に頼らざるを得ない状況のようだ。
鈴鹿の要注意選手は先述した通りエースストライカーのCF7番とレジスタのCH10番だろう。ショートカウンター時に例え攻撃人数が足らなくても彼らだけでも十分に仕留められる力がある。特に7番の泥臭くてもゴールを奪う貪欲な姿勢はとても熱くていつも見ていて感動する。その他ではサガン鳥栖U-18→立命館大出身の新人FW28番か。
そんな鈴鹿に対して枚方としては、まず前節の沖縄戦のシュート数がたったの5本となってしまった原因を考える必要がある。レイボーラさんのアーカイブを何度か視聴して気づいたことが3点あった。
1.沖縄陣内へ押し込んでも、沖縄541ブロックの外側だけのパス回しになってしまい、その流れから強引にコンビネーションで中央突破を何度も試みるも、沖縄守備陣には予測が容易で何度もボールロストしていた。
2.上記の理由から、単純なサイドのクロスボールでさえ、90分間で3本程度しか上げられなかった。加えて枚方の最大のストロングポイントである、左SB阿部選手のプレーに精彩を欠き、得意の左サイドの縦の突破からのアーリークロスがほとんど見られなかった。
3.最終ラインからのロングボールは数多く見られたが、ボールを収めてそこからペナ内へ進入してシュートを打つまでにはほとんど至らなかった。よって沖縄守備陣も対応しやすかった。
以上の3点が主な理由だろうか。
鈴鹿も541でブロックを構えてくるので、沖縄戦の敗戦を繰り返さない為にも、上記の現象を確実に修正して挑んでもらいたい。その為には、ポジトラ時に鈴鹿の守備ブロックが組まれる前にスピードの緩急をチーム全体で意識して、縦に素早いショートカウンターからシュートへ繋げていくのも面白い。そして、バジル選手が出場している時間帯では、可能性は薄いかもしれないがサイドからの単純なクロスボールを積極的に放り込むのも良いかもしれない。そうすれば、ゴールを奪えなくても鈴鹿守備隊も迷いが生じコンビネーションからの中央突破で鈴鹿のブロックを崩すことも可能になるだろうし、最終ラインからのロングボールもシュートまで効果的に繋げられることも可能になる筈だ。守備については中断明けからクリーンシートはないものの相手から大きく崩されてはいないので、兎にも角にもシュートをどれだけ打てるかが鈴鹿戦の勝負のポイントになるだろう。
何が何でも、ホームたまりくで2週続けての連敗は絶対に許されないし、あってはならない。勝って勝点+3はマストだ!
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