JFL 第6節 ヴィアティン三重 戦プレビュー
第4節 HondaFC 2-1 ヴィアティン三重 感想
開始早々からエンジン全開のHondaFC。三重の陣内へ押し込み、ショートパスを多用したお家芸ともいえる戦術で終始圧倒する。そんななか、HondaFCの後方からのビルドアップに対して、三重の前線から積極的なプレッシングをかけ設定通りの場所でボールを奪い取った場面が2〜3回あった。35分に阻止で退場になってなければ、おそらくは、それ以降もこの積極的なプレスをかけ、ショートカウンターでHondaFC相手でも数多くチャンスを演出していただろう。それだけにあのプレーは残念だった。とはいえ、先制点の三重のリスタートでの得点は見事だった。一旦バックパスをして右SBからスルーパスを起点にして奪ったゴールはHondaFCを翻弄していた。それから、HondaFCの1点目も素晴らしかった。三重の最終ラインに、HondaFCの選手のフリーランでスペースを作り出し、そこへ割って入って運んでゴール。まさに理想的なゴールといえよう。
第5節 ヴィアティン三重 0-1 ヴェルスパ大分 感想
前線からの積極的なプレッシングと最終ラインからの精度の高い斜めのロングパスを効果的に入れたり大分が、終始ペースを握っていた印象のこの試合。特に78分の決勝点の起点となった大分の右SBの14番がやはり素晴らしかった。自陣から三重陣内まで一直線に走りきり、一度中央でリターンを返すや否や、三重の右ポケットまで進入してループパスでアシストを決めるなど、本当に無尽蔵のスタミナとセンスを兼ね備えたJFLでは本当にレベルの違う選手だ。一方、三重はなかなボールを支配できない時間もあったなか、右SBからのクロスなど縦に早い攻撃で幾つかチャンスを作り出すも、あと一歩のところでシュートを外すなどゴールを奪えなかった。三重は後半シュート数が1本と決定力のなさが課題として残った。
vsヴィアティン三重戦プレビュー
この2試合を見てみると、三重の基本フォーメーションは4-2-3-1。ビルドアップ時は両サイドが上がりボランチの1人が2CBの中央に降りて3-1-4-1となっていた。GKからロングボールも入れるが、後方から縦に早い攻撃を仕掛ける場面も多く見られた。その時はサイド攻撃が中心で、主に右SBが起点を作って右サイドを攻略していた。プレッシングについては、前から積極的にプレッシングをかける場面では4-2-3-1で、CFと両WGが最終ラインを捕まえに行き、トップ下が相手のCHをスクリーンをかけていた。しかし、大分戦では35分過ぎ〜45分頃に見られたぐらいで、それ以外の多くの時間帯では4-4-2だった。前線の2人が少し後方に下がってCHのスペースを埋める動きをしていた。自陣深く攻め込まれると、1人少なったHondaFC戦でも見せたように、相手のボールホルダーを積極的に捕まえにき、その空いたスペースに両WGが縦横にづれてスペースを埋めて、HondaFCの決定機をこの2ラインが粘り強く何本も防いでいた。
そんな、三重の要注意選手はクロッサーの右SBの24番だろう。先述した通り、三重のビルドアップは彼からのワイドスペースを巧みに使った質の高いクロスボールが武器となっていた。HondaFCの先制点では、リスタート時にわざわざセンターサークルから下がり目の彼へバックパスをして、そこを起点に鋭いスルーパスを繋いでゴールを奪った。クラブの彼へのプレーに対する信頼度の高さが表れている場面だった。対する奈良クラブの左SBは、いかに彼とのマッチアップを制し、クロスを上げさせない守備を終始出来るかがポイントの一つになるだろう。
このように、この2試合で3失点を喫し連敗している三重ではあるが、守備は決して弱いということはなく、三重の最終ラインを含めた2ラインのローブロックを崩すのは非常に困難で、むしろ強固であるように私は思う。そのため、三重戦においても奈良クラブにとってまたまた厳しい試合であることを予想する。そんな三重相手に、大分は前線から積極的なプレッシングをかけ、そこから何度もショートカウンターでチャンスを作っていた。奈良クラブのプレッシングはここまで、あまりこのような積極的なプレッシングをかける場面がなかっただけに、時間帯によっては前線からアグレッシブにプレッシングをかけてみてはどうかと考える。そこから両WGがゴールを奪うシーンが生まれれば最高だ。
そして、三重のミドルレンジのプレッシングの回避に、大分のCHは上手くそこをかいくぐって、攻撃の起点を多数演出していた。そのために、奈良クラブのCHには、前節の岡﨑線で交代後に決定的なスルーパスや、遠めからの強烈なミドルシュートを放ってその存在感をアピールした、パスセンス光る金子雄選手をスタメン起用してみてはどうかと考える。昨年のように最終ラインに入って攻撃の起点を作って、三重の右SBの24番の空いたスペースを、スピーディーに左サイドを攻略する場面を期待したい。その他にも、奈良クラブの速攻時、積極的にどんどん三重の強固な2ラインの間に割って入っていって、勇猛果敢に仕掛ける姿を見せて欲しい。そうすれば前々節の大分戦のような複数得点も大いに期待できる!
今回の得点予想は3−1!
で、奈良クラブ勝利!!!!!!!!!
優勝目指して勝点+3を奪い取れ!!!!!!!!!
バモバモ奈良クラブ!!!!!!!!
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