聞け!フリアン監督!2022年4月17日 ヴィアイン三重 3-3 奈良クラブ 感想と提案


楽勝で勝てると思った
1人少ない相手になぜ攻めらるのか?
落ち着かせる選手がいない!
最後は自滅した…


といった感想をTwitterでよく見かけた。それは、サッカーは同数の相手チームに対して、いかに局面で数的優位を作り出し打開していくことを繰り返して前進しゴールを目指していくスポーツだからである。しかし、サッカーではしばしば、相手が1人退場したのに勝てなかった、或いは負けた、ということが起きることはそう珍しいことではない。その証拠に奈良クラブも、今期のJFL開幕戦だった滋賀戦を思い出してほしい。45+1分に今回と同じようにDF小谷選手が阻止で退場してしまったが、後半は滋賀の猛攻を耐え凌ぎ、見事に開幕戦の初勝利を上げた。一方で敗戦後に滋賀もおそらくは上記のような感想が漏れたのではないかと想像する。思い返せばあの時の滋賀は、前半は縦に速い素晴らしいビルドアップを幾つか展開していた。だが、後半は同点のゴールを奪うことに焦ったのか、それまでの戦術よりもロングボールを多用して押し込む展開を増やしてしまった。守る奈良クラブとしては、かえって押し込まれる展開の方が、ゴール前にブロックを固めてスペースを消して守ることに集中できたため、1人少ないなかでも滋賀に失点されることはなかったといえる。

一般論だが、1人少なくなると数的不利からチームに迷いが無くなり意思統一が明確になり心理的にも開き直ることができる。一方で、その相手は数的優位からチームに迷いが生まれ意思統一に乱れが生じ心理的にも欲が悪い方に出ることがある。滋賀戦においても、今回の三重戦においても、立場が違うものの、このことが当てはまるのではないだろうか。ようするに、1人退場者が出た場合の方が、かえってその試合を難しくさせてしまうことが、この2試合で証明したといえる。それほどサッカーでは、選手同士の意思統一の明確化が数的優位不利に関わらず重要なスポーツだということだろう。

それではこの試合を考察してみよう。


この試合の奈良クラブの基本戦術としては、これまでと大きく変わるものはなかったが、注目したところは4つある。1つ目は公式のプレビューでもあったクロスについて。2つ目はGKについて。3つ目はCHについて。4つ目はプレッシングについて。この4点と最後に、どうしてこの試合で勝点3を死守できなかったのか?その問題点とフリアン監督に対して提案したいことを書いていく。

まずは1つ目のCFやWGへクロスの改善点については…


3分、右SB斜めのロングボール→左WG前へ運びCFへスルーパスもGKへ 左SBサイドフォローへ駆け上がる

11分、左WGがCFへスルーパスもCFトラップながれGKへ

○17分、右CBミドルパス→ハーフウェイライン右サイド高い位置から右SBミドルクロス→CFノートラップボレーシュートもGK弾きゴールラインへ

33分、右サイドペナ外後方で右SBが相手剥がして左IHへパス 回り込んだ後にリターン CFへスルーパスも合わないが左WG詰めてゴールも左IHがファールでノーゴール

○39分、右CBセンターサークルからスルーパス→右IHスルーパス→CFダイレクトシュートも枠の外へ

40分、相手センターサークル付近でリスタート後回収 CFスルーパス→左WG届かずGKへ

43分、相手リスタート後カウンター 右IH→左サイドで右WGペナ外側ドリブル後左SBへ 相手帰陣しブロック 左SB→右WGへスルーパスも相手にカットされペナ右でファール イエローカード

50分、右サイドで右IH→CF→左WGシュート打てず 相手にクリア


80分、左SBパスカット後→右IH後ろ向きから反転しCFへスルーパス CF相手2人にマーク→左WGスルーパスもながれる

○81分、左SB→右IH相手マークを振り切りスルーパス→CF反転してシュートも相手にクリアされゴールラインへ

○90分+6分 左IH→CF相手剥がして運びゴールライン際でループパス 左右WG足投げ出すも合わず 左WG頭も枠外へ


このように、この試合での奈良クラブのビルドアップは、これまでと同様に後方から縦へ速い速攻を主体としながら前進し、両サイドやGK CBなどロングボールを効果的に活用するなどして、全選手がCFやWGへの質の高いクロスを数多く見せてくれた。そのためシュート数も前半5本、後半7本で合計12本と前節の2本より大幅に増えており、特に17分と39分と81分と90分はゴールを期待できるものだった。次節以降も相手の守備の構成にもよるが、質の高いクロスを数多く見せて貰いたい。

それでは2つ目のGKアルナウ選手のロングボールについてだが…


○1分、左CB→GKロングボール→センターサークル内で左IH頭→左WGバウンド変わり相手に渡るところを左SB寄せる こぼれ球左IHリターン→左SB追いかけるもタッチラインへ

○9分、GKロングボール→センターサークルより高く相手に渡るも左WGインターセプトしCHへ

○15分、GKロングボール→センターサークル内で左IH頭→CF降りてトラップもハンド 左WGとCFのポジションチェンジ

○17分、GKロングボール→ハーフウェイライン付近の左SBへ

○35分、GKロングボール→センターサークル付近で相手にカット 左WGカバーに入り自ボールへ

36分、GKロングボール→センターサークル付近で相手にインターセプト

45+4分、GKロングボール→センターサークル高い位置で相手にカット

○48分、GKロングボール→左WG→左IH前へ運ぶも相手プレスに左WGへパスも相手へ

51分、右SB→右CB→GK足を滑らせる 左SBへパス出すも相手にカット

○54分、左CB→GKロングボール→センターサークル付近で相手にカットされるも左IHが回収

◎56分、CH→GKロングボール→相手の頭→右WGドリブルし相手GKかわしてゴール

○57分、右CB→GKロングボール→CF→右IH→も相手にカット

61分、GKロングボール→右IHへのパスもながれ相手GKへ

○65分、右CB→GKロングボール→左IH上手く収めるも相手にカットされタッチラインへ 

68分、CH→GKミドルパス→左SBへ狙うもその前で相手がパスカット

○77分、GKロングボール→センターサークル内で相手にカットも右SB回収

○攻GK77分、GKハイパント 相手にカットも左SB回収して左WGとワンツーも相手にカット

○85分、GKロングボール→左ハーフウェイライン右IH頭その後回収

87分、GKロングボール→センターサークル付近で相手にカット 回収出来ず 

89分、GKロングボール→右IH競り合うも相手にカットされタッチラインへ

89分、左CB→GKロングボール→右WG前で相手にカット 回収出来ず

○90+2分、GKロングボール→右IH競るもボール後ろにそらす


このように、アルナウ選手からのロングボールがセンターサークル付近や両サイドの選手へ、正確に蹴り分けてパスできているのがよく分かる。そして、セカンドボールを他の選手が回収出来ていることも大切だ。特に2点目を奪った56分のロングボールからゴールを奪えたことは大変素晴らしく、一旦は相手の頭で触れられているものの、これは欧州レベルのゴールアシストであったであろう。これからもアルナウ選手のロングボールで数多くチャンスが生まれるよう、他の選手との連携を深めてゴールへのオプションを増やして貰いたい。

それでは3つ目の金子雄選手と森田選手のCHについて…


3分、CHセンターサークル内で回収し右WGへミドルパス

3分、相手のビルドアップにCHが積極的に前へ出て左WGとプレスへ

7分、CH→左SB縦にパスも相手のマークに上手くコース狙えずGKへ

8分、右CB相手のプレスにロス 相手ペナ進入もCH右CB寄せゴールラインへ イエローカードも抗議で無効に

11分、自陣リスタート後最終ライン右へ入り レイオフした左WGへパスも相手にインターセプト カウンターへ

17分、ビルドアップ時相手のプレスに弾かれボールロスト 右IHフォローし回収する

23分、CHセンターサークルより高い位置からスルーパス→CF渡るもオフサイド

34分、ハーフウェイライン右サイドで相手にファール

☆35分、CH⇔右IHポジションチェンジ

36分、CHミドルパス→左SB左サイド深くでCFへクロスも相手にクリア

48分、プレスのこぼれに反転しシュート

64分、右WGへスルーパスも相手に競られクリア

69分、左CBロングボール→左WG貰う前に相手にカット その後左WG運びCFへスルーパスも相手クリア その後CH回収→左IHが囲まれながらも反転してCFへスルーパスも相手クリア

○78分、左CB左サイドで相手からスライディングでボール奪取後そのままドリブル→CF後ろ向き→CHスルーパス→左CBゴール


金子雄選手は、前節の岡﨑戦で途中出場ながらも素晴らしいプレーを見せてくれたので、この試合ではCHとして初めてスタメン起用され、開始早々の3分に積極的に前に出てプレスしていた姿を見てとても期待した。しかし、フリアン監督が中盤での安定を求めたのか、35分頃にそれまで右IHとして起用されていた森田選手とCHを変更することになり、更にはハーフタイムで交代することになってしまった。昨年の活躍を知る者としては、もう少し彼のCHとしてのプレーを見たかったのが、私の正直な気持ちである。


○39分、右CBセンターサークルからスルーパス→右IHスルーパス→CFダイレクトシュートも枠の外へ


右IHに交代してからの、このスルーパスはやはり目を見張るものがあった。それだけに浅川選手にはこのシュートは決めてほしかった。もう一言付け加えるならば、19分に森田選手は先制点となるゴールを奪っているのだが、右IHは森田選手ではなく可児選手をスタメン起用して、可児選手とのコンビネーションで三重を切り崩していく2人の姿を見たかった。とはいえ、その後のCHとしての森田選手の活躍は素晴らしく、78分のスルーパスはとてもスピード感もあり美しかった。

それでは4つ目のプレッシングについてだが…


○19分、相手のビルドアップ時左SBプレスからボール奪いCFへミドルクロスも相手GKへ その後右IHゴール

27分、飲水後プレスに相手の右CB→GKへバックパス 監督怒る その後CFに相手が阻止でレッドカード

49分、プレスに右IH回収しCFへパス CF斜め後ろ向きから相手剥がして反転するもトラップが長くなりGKへ

69分、右IHプレスでボール奪取前へ運びCFへ スルーパスが後方だったので後ろ向きでCHへ落とす CHフリーでシュートも枠外へ

74分、プレス後CH回収して左WGへスルーパスもトラップミス


このように、19分の森田選手の先制点のゴールは、奈良クラブの今まで以上のインテンシティの高いプレッシングによって生まれたゴールだった。大分戦の感想のnoteにも書いたことだが、今シーズンの奈良クラブのプレッシングはどちらかというと、守備時は攻撃時のシステムの3-4-3から4-4-2へと変化し、前線のCFとIHの2人が相手のCHのへそのポジションをカバーしながら、少し後方から相手の最終ラインへプレッシングをかけ、連動して中盤に誘い込んでボールを回収していくミドルレンジからのプレッシングが主流だった。しかし、この試合では前線2人の位置は最終ラインより近く、2列目の選手が、今までの試合にくらべて前へプレッシングする動きが随所に見ることができた。

そのため、三重の基本フォーメーションは4-2-3-1で攻撃時は、2のダブルボランチの1人が最終ラインの中央に入って3-1-3-3と変化するのだが、27分、三重のビルドアップ時にバックパスをして最終ラインまで戻したことがあり、その際に、樋口監督は前へもっと運べという熱い指示をジェスチャーで送る場面があった。その後の阻止についても同様である。これは、奈良クラブのインテンシティの高いプレッシングが効果的であったことを証明していた。

それでは最後に、どうしてこの試合で勝点3を死守できなかったのか?その問題点とフリアン監督へ提案したいことを書く。

相手が1人少ないとかえってゲームが難しくなることは先述したが、まずは、三重がどのようにして1人少ない状況で対応したのかを說明する。三重の攻撃時のビルドアップのシステムはこれも先述したように、開始当初の最終ラインは3人で、その前に1人配置して4人でひし形を形成し前進していくシステムだ。しかし、1人少なくなってからは最終ラインは2人となり、ひし形から三角形へと変更した。それに伴って両SBも高く張るのをやめ、最終ラインから近く低い位置へと変更した。そうすると、本来ならば三重としては最終ラインから上手く前進できずに、奈良クラブのプレッシングの網にかかってボールを保持できなくなると思われるが、実際はそうならなかった。


43,46,49,52,54,58,62,65,66,67,71,83,87,89分


この数字は三重が奈良クラブのプレッシングの網をかいくぐって前進した時間である。


48,49,55,57,69,74,80,83分


この数字は奈良クラブがプレッシングで三重の前進を止めた時間である。おそらく、ここに上げた以外にも確認とれていない場面はあると思われるが、およそこのような結果になるのではないか。ようするに、三重は数的不利からひし形から三角形へ変更を余儀なくされた感はあったかもしれないが、奈良クラブのプレッシングの網を上手くかいくぐって前進できていたということだ。これは三重にとってはまさに怪我の功名といえる。今後はSBを高く張ることはできないというデメリットはあるが、後方からしっかりと前進していくことを思考する三重にとっては、選手のハードワークは伴うかもしれないが、さらなるオプションが増えたことはよかったのではないか。

一方で奈良クラブとしては、この試合のプレッシングについては、今までの試合に比べれば、インテンシティの高い素晴らしいプレッシングをかけられていたと先述した。しかし、カウンターのリスクは追うが、後半の開始から60分頃ぐらいまではさらに強度を上げた、3列目の最終ラインも高めに加えた、アグレッシブなハイプレスをかけるべきだったのではと感じている。そうすれば、追加点をもっと早い時間帯で奪うことができただろうし、三重の戦意を完全にくじいて圧倒して勝点3を勝ち取ることができただろう。

次は、三重の守備時のプレッシングについて説明する。三重はハイプレスをかけるときは4-2-3-1で、ミドル・ロープレスは4-4-2のシステムを形成してくる。ロープレスではボールホルダーに対して積極的に仕掛けていき、空いたスペースを縦横にずれて連動してブロックを固めていた。3節前のHondaFC戦でも今回のように1人少ない状況となったが、87分までHondaFCのお家芸とも言えるあの強烈な押し込みから耐え抜いた。前半の立ち上がり6分ではハイプレスをかけてきたが、それ以降はミドルプレスが主であった。しかし、1人少なくなってからは、これもHondaFC戦のような4-4-2でゴール前を固めるといったことはせず、カウンターのリスクを追ってでもより激しい勇猛果敢なハイプレスをかけきた。


52,53,63,68,74,80分


この数字は、三重が後半にハイプレスをかけてきた時間である。このことが、奈良クラブが数的優位な状況でありながら、三重のハイプレスによって、奈良クラブの最終ラインが低い位置となり、分厚い攻撃ができず勝てなかったこの試合の最大の原因ではなかったかと思う。

次は、90+1分での伊勢選手の交代についてである。私としてはそもそも試合終盤に入ってCBを交代させること自体に、いささか疑問を覚える。フリアン監督は、第2節のHondaFC戦でも終盤の87分にCBの寺村選手から平松選手を交代させた。しかし、この時の寺村選手は、72分にイエローカードをもらっていたためこの交代は頷ける。ましてやこの時は同点だったので尚更だ。ところで、この試合の交代により攻撃時のシステムは4-2-3-1となり、伊勢選手は左CBへ入り、左CBだった寺村選手はCHの森田選手とほぼ同列のダブルボランチの位置へ上がった。この試合の寺村選手は…


32分、左CB左サイド深くまで運びスルーパス→左WG取る前に相手に奪われGKへ CF GK詰め寄る

◎78分、左CB左サイドで相手からスライディングでボール奪取 そのままドリブル→CF後ろ向き→CHスルーパス→左CBゴール


このように、とてもCBとは思えない攻撃へのチャレンジを見せてくれた。この試合ではなんとCKやFKではなく、ポジトラから怒濤のごとく左サイドをドリブルで駆け抜け、彼が起点となって自らシュートしてゴールまで奪ってみせた。元々のポジションはHPの選手紹介でもあるようにMFで、昨年も中盤で起用されることもあったことから、彼はとても素晴らしいオールラウンドプレイヤーになるだろう。

そのため、この交代で彼をボランチへ上げるのは理解できなくはない。とはいえ、例えば、ホームのロートフィールド奈良での同点の状況で、ゴールを目指しながらも着実に勝点1を取りにいくような終盤の場面でなら、この交代は有効なシステムだと思われる。しかし、この試合では勝っている状況でゴールを奪い合うシーソーゲームの展開であったので、ここでの絶対の優先事項は失点を防ぐことではなかったのか。残念ながらこの交代後の寺村選手はその器用さが逆に仇となった。この交代で2列目と最終ラインとの距離感は縮まることはなく、失点シーンでは彼は最終ラインへ加わることはできなかった。これは当然のことながら彼の責任ではない。さらに失点シーンを振り返ってみると、攻めてくる相手の左SB24番に対して、左CBは2失点目のゴールを奪われたシーンをベンチからまざまざと見ているので、あの場面は彼からボールを奪おうと仕掛けたのは当然だったかと思う。しかし、左SBとの連携が上手くできずにフリーに近い状況で相手にシュートを打たれゴールを奪われてしまった。

この失点は、フリアン監督の選手への曖昧な指示が空回りして、選手達のなかで守備するのか攻撃するのか意思統一できず混乱が生じてしまい、この場面で守りきれなかったのは、どっちつかずの状況をフリアン監督自身が作り上げてしまった結果だといえる。選手達自身で考えて落ち着いてプレーするというのではあまりにも選手達には酷だ。調べてみると、フリアン監督は昨年も度々こういったDFの交代が幾つか見られた。しかし、昨年はチームを一から作りあげていく段階で、数多くの選手を様々なポジションで試すことは、極めて合理的な交代であったといえる。しかし、昨年のお試し期間は終了して、今年は優勝を目標に掲げて選手達は目の前の試合に勝つことに毎日努力している。その懸命な努力を、フリアン監督がこのような失策をして足を引ってはどうしようもない。

ここで私はフリアン監督に提案したい。先日のUCL 準々決勝 アトレティコ・マドリード vs マンチェスター・シティ 1st leg のシメオネ監督が取った戦術を知ないはずはないと思うが、この時アトレティコ・マドリードのシステムは終始90分間5-5-0という前代未聞の世界を驚愕させた、驚きの戦術を敢行した。これはマンÇを最大限リスペクトしてシメオネ監督が自身のプライドを投げ売ってでも打ち出した戦術である。もちろんこの戦術に対して賛否両論多数出たようだが、これが世界の最前線で勝つために用いられるリアルな戦術なのだ。フリアン監督も、ぜひともこの5-5-0とまでは言わないが、せめて5-4-1の守備システムの構築を早急に進めてほしい。この試合のあの交代の時間帯では、このシステムが、まさに数的優位の状況を十分に活かすことができる、もっとも単純明確でもっとも最善の策であったと確信している。おそらく残りの今シーズンもこの試合と同様に、絶対に失点を防がないといけない終盤の残り5分という時間帯がきっと出てくるはずだ。JFL優勝を目標に掲げる奈良クラブとしては、このシステムは必ず必要になってくる守備オプションだと思われる。そこで、今回はこれをフリアン監督へ提案する。

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