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アメリカ移住で知っておくべき、ビザとI-94 の関係性

アメリカで就労・就学するためにはビザが必要。我が家の場合、ビザの有効期限は4年ぐらいあるので、切れる前に更新すればよいのかなーと思っていた。が、『アメリカの滞在期限=ビザの有効期限』ではないので、要注意

I-94 という存在を意識しておかなくてはならない。渡米するまで全然知らない話だったので、念のためまとめ


I-94 とは?

I-94 とは、アメリカに外国人が入国する際の出入国記録のこと。アメリカで合法的に滞在していることを証明する重要な書類

重要なのは以下2点

I-94 上の滞在資格・滞在期間が有効であれば、例えビザが切れていても米国滞在を続けることに問題はない
逆に、I-94の期限を超えて滞在した場合は不法滞在となり、それと同時に入国時に使用したビザも無効になってしまう

詳細はこのページ↓を確認


尚、不法滞在期間が180日以上1年未満の場合は出国した日から3年間、1年以上の場合は出国した日から10年間はアメリカへの再入国ができなくなる(なんと恐ろしい)

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I-94に記載される滞在期間はビザの種類によって違うので、自分のものをきちんと確認する必要がある。我が家はE2ビザを持っているので、基本は2年間の有効期限

例外として、ビザの期限やパスポートの期限がそれより短い場合には、より短いほうに合わせてI-94の期限が定められる場合もある(夫氏の場合は何故かパスポートの期限より長く設定されていたので、入国審査官の裁量の部分もある?)


I-94 の確認方法、必要な場面

入国後数日から1週間後から、I-94 の最新状況が確認できるようになる

このページで「View Travel History」というボタンを押して、必要事項を記入すると確認できる

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単純に滞在するためだけでなく、いろいろな手続きの場面でも I-94 を利用する機会がある

・移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services/USCIS)へ書類を提出
・社会保障番号(Social Security Number/SSN)の取得
・運転免許証の取得
・労働許可証(Employment Authorization Document/EAD)の取得

これらの手続き時には、I-94の確認ページをプリントして提出する


EADカード(就労許可証)や免許証と I-94 の関係性

EADカードや免許証の期限も I-94 の期限によって制限される

例えば、一般的にEADカードの有効期限は1-2年だが、I-94 の期限が半年しかない場合はEADカードの期限も半年になってしまう。免許証も同様に、更新時の有効期限は I-94 と既定の期限のうち短いほうに準じる

そのため、I-94 の期限が近い場合は、延長の手続きをしてからEADカードの手続きをするのが得策と言える


I-94 の期限を延長する方法

延長の方法は2つ

1. アメリカ国外に出て再入国する
これが一番一般的で(これまでは)簡単な方法だった

基本的にはどの国へ出国しても、再入国の際に I-94 が更新される。例外として、カナダ・メキシコから陸路で再入国した場合にはパスポートチェックが無い場合が多いので、行くなら空路で帰ってくるのが確実

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旅好きの我が家も当然この方法を予定していたが、パンデミックにより気軽に旅行ができる状況ではなくなってしまったので、今後の対応にちょっと迷っている

検査で陰性の場合は自主隔離の要件が弱まる、みたいなことになればもう少し気軽に日本にも帰国するのだけれど...


2. 失効前にUSCISに書類を提出して延長申請する
E、H、Lビザの場合はこの方法も有効。概ね失効の6ヵ月~3ヵ月前に手続きをしておく必要がある模様。審査で却下されるなど、不測の事態が起こる可能性もあるので、余裕をもって手続したい

この辺の資料・ページが参考になるはず


トランプ政権になってから審査や法律の運用が厳しくなっているという話もあり、都度新しい情報を入手して対策が必要

知らないうちに不法滞在していた!なんてことがないように、最新の情報を確認の上、忘れずに対応しましょう



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