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突然のお別れ

今朝、飲み仲間の訃報を受けました。
ちゃんと自分の思いを文字にして残しておきたい。

わたしが大好きな街の、大好きなバーで、しょっちゅうお会いしていた方で、関係性は深くなくてもお会いしたら必ずお話ししたくなるような方で、そのお店で私が見ていた景色には必ずいる方でした。
ご年齢は44歳、男性の方で、お仕事が忙しく、いつも疲れた顔でご来店されるけど、お酒、タバコ、葉巻を片手に他の常連の方々やお店の方とお話しして、そのお店での時間を楽しんでらっしゃるでした。
わたしがたまにお会いすると、そのお店のマスター達とお休みの日にお出かけした話を聞いたり、その写真を見せてもらったりするのが楽しかった。
その方がお店に来ない日は、みんなで「来ないですね」っていう話になるくらいの方でした。
彼氏の誕生日プレゼントの相談をしたことがありましたが、全然参考になりませんでした。
お一人で住まわれてて、突然心筋梗塞で亡くなられました。
あまりに突然で、今もまだ信じられない。
本当に、数日前までいつも通り来店されてたと聞きました。
もうその方が疲れた顔で席に着く所作も見ることはない。
付き合いは短いし、浅いけど、他愛もない話をしながら一緒にお酒を飲んだあの景色が、確実に私にとってのそのお店で過ごす時間そのものでした。
今日久しぶりにお店に伺うと、その方がいつも座られるカウンターの端の席に、たくさんの瓶と、タバコ(か葉巻か分からない)と、マッチが並んでた。
お店の方は今日も気丈に営業されていて、顔色は良くなかったけど、ウィットに富んだレスポンスと美味しいお酒はいつも通り。
照明も暗く、落ち着いた雰囲気のお店なのに、不思議と空気は暗くない。
新規のお客様もいらしてて、なんなら賑わってすらいました。
なんて素敵な場所なんでしょう。
輝かしい思い出を共有していなくても、素性を詳しく知らなくても、今日はその人のことを偲んで一日を終えたい。
明日は、ちゃんとお別れして、献杯します。


天気、大雨。

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