エイジハラスメントと加齢による衰えについて

「エイジハラスメント」という言葉があることを、ついさっき知った。
私は30代半ばだけど、職場では50代、60代の女性に囲まれて仕事をしている。

「若いんだから頑張りなさいよ」
暑くなってきて制服を半袖にしたら「あら、半袖?若いね~」←3人に言われた
「若いのに短気にしてちゃダメよ」

…若いの関係なくね????(^ω^#)

(↑こうやってキレるのが若いんだろうか…)

冬でも半袖にしてる70歳近い人が複数人いることを伝えたら
「あの人達はおかしいだけだから(笑)」と。
別の人にも聞いたら「堂々と腕を出せるほど若いねって意味だよ」とか。

短気じゃダメ、については
「若い子がイライラしてると、生理?とか思われちゃうよ」という理由らしく
なんだそれ、恥ずかしいからやめろって事?
確かにホルモンバランスが乱れて感情的になる女性は、公共の場ではみっともなくうつるけども。

とりあえず、発言している年輩層の方々は、あまり深く考えて発言していないんだろうか。
独身者に対してのマリッジハラスメント、
子供のいない、または一人だけの主婦に対するマタニティハラスメントだって、
相手の事情や気持ちを想像できないからこそ、起こることだ。


私が「若いんだから」という発言に対してなぜ過剰になるのか?
それは私が微妙な年代に立っているからだ。

私より20も30も年上のあなたたちから見れば、私は確かに若いのは間違いない。
でも、私自身は別に自分の事を特別若いとは思っていない。

むしろ、20代より確実に年を取ってきている微妙な年代として、複雑な中で生きている。まだまだ頭も体も元気だけど、じわじわじわじわ衰えていくであろう恐怖。
とにかく衰えが中途半端な年代なのだと思っている。
自分の事を若いと思っていいのか?
もう歳なんだと思ったほうがいいのか?
若いって何が若いの?
頭や体は元気でも、肌なんかは確実に衰えてる。
運動不足が蓄積されて体もさび付いている。自分の怠惰のツケがまわってくる歳になってる。

なのに「若いんだから」なんていわれたら、
まだ自分には時間があるとあぐらをかいてしまう。
実際に衰えた肌も、怠惰のツケが出てきた体も、
まだまだ大丈夫?なんて勘違いしてしまう。
若いなんていわれたら、全部ひとくくりに若いって思わされてしまう。
期待をさせないで!私は若くなんかない!
危機感を持たなきゃいけないのに、変にちやほやしないで!

実際、50代、60代の人達から見れば、時間もあるし頭も体も元気なのは間違いない。
だから彼女たちの発言は彼女たちの視点だけのことであり、私のことなんて視野に入っていないのだろう。

「若いんだから頑張れ」だって、当人たちの年齢になれば
頑張りたくても思うようにいかない、という状況だからこそ言うのかもしれない。
だけど私からすれば「もう若くないんだよ!!!!(怒)」と反発したくなるわけよ。

そもそも、年齢を理由にしたくない。
歳だからという理由で何かを諦めたくはない。
「若いからまだ大丈夫」なんて、じゃあいずれ手遅れになるって事?
こういう発想も若いんだろうか…w

とにかく腹が立って仕方がないのだ!!!
年齢で人をどうこう言うのはやめろー!!!!(怒)


私自身は、20歳そこそこの自分よりも年下世代に対して
自分が年上、年輩者であるような視点で話をしたりすることはない。

夜9時過ぎの就業後に、おそらく20歳そこそこか大学生くらい若く見える子との更衣室での会話。
相手の彼女が「これからオールで鍋パなんです~(^O^)」
という発言に対して
「すごーい!いいですねー。楽しそうー」のような返答をした。

「若いね~元気だね~、私はもう無理だわ~w」なんて返したら、確実に老いたオバサンになってしまう。
いや、実際はそういう思想は存在してはいるのだw
現にもうオールなんてできないしww
でも、その発言を相手の子にしたところで、彼女だって反応に困るだろうし、
そもそも会話として全く面白くも楽しくもない。
冗談交じりの自虐なんて誰も幸せにならない。

「すごーい」の中に、やや「若さすげえ」のニュアンスが含まれているが、あからさまに年寄り主張されるより相手も困らないだろう。
ちなみに「いいですねー楽しそう」も、ある程度本当にそう思っているから言っている。
社交辞令とか、心のない常套句は嫌いだし、そんな発言をしていると心が乾いて自分自身に悪影響だからだ。


とりあえず、自分の中で歳を重ねていくことに対して
何かしらの不安や葛藤があることをうっすら自覚してきた。
「若いんだから」に対して、むきになるんだもんなー。

ひとまず、私はこれからも
「自分より若い世代に対して、自分が年をとったことに対する自虐を含んだ発言をしない」ようにしたい。
あと「歳をとると頭も体も思い通りにならない」的な発言で、
若い世代を脅かすような発言もしたくない。

実際私は年輩世代にそれらのことを言われて続けてきて、歳をとるって怖いことなの?
頭と体が衰えるツライことなの?というネガティブな印象は不安を煽られたからだ。
「いつかは衰える」という覚悟はある程度必要かもしれないけど
頭と体が元気なうちに、あまりにもそれらのことをくどくど言われ続けられても…
ストレスなんだよね…知らねーよ!ってなるね。
お前らが思い通りに行かなくなった恐怖を、若者に発散してんじゃねーよ!
いずれあなたもそうなるのよアピールで道連れにでもしたいのか?いい迷惑じゃ!!

私の父親は、自分の衰えに対してとても悔しがっていた。
特に頭の衰えにたいして、何度か嘆く発言を聞いたことがある。
体に関しては、70歳近い今でも頻繁に筋トレをして、睡眠も自然と規則正しい生活をしており、体力はかなりある。
嘆いていたのは60になる前くらいの頃だったかな?最近は自分の衰えを受け入れかけている印象。

体に関しては、努力で元気さを保てるということを実証している父は素晴らしいと思う。
衰えることに対して、人一倍恐怖が強いのかもしれないが(エニアタイプ8だからかな)

だから「歳だから」と言い訳する人間は嫌いだ。
歳のせいじゃなくて、お前が自分を保つ努力をしていないだけだ。
努力で完全に衰えに対抗できるわけではなくとも、生活に不自由のない元気さを保つことくらいはできるはずだ。
それが出来ないなら、その努力を怠った結果を受け入れて、愚痴をこぼさず黙っていろ!

…こんなイライラも沸いてきてしまう。
文章を打っていると、自分の中の囚われがボロボロでてくるなー。
結局、ネガティブを抱えているから不安や恐怖が大きいし、怒りも沸く。
そしてつい「直したい、改善したい、こんな自分はいやだ」という発想にいたるけど
「あー、自分ってこんな恐怖を抱えてるんだー」だけで済ませられるくらい気楽にいきたい。
「若いから」とか言われてもいちいち反応しない自分になれたら楽だろうし、単純に楽になりたいなあ。

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