なぜ僕らはボードゲームを遊びたいのか
ここしばらくテーブルをかこんでボードゲームをしなくなって、ああボードゲーム遊びたいなーと思うことが増えました。多くのボードゲーム好きの方々が同じような気持ちでいるのをTwitterでもよく見かけます。
でも、そもそもなぜ僕らはボードゲームを遊びたいんでしょうか。
べつにボードゲームを遊ばなくても、ニンテンドースイッチは楽しいし、いまなら積んでた本が読み放題です。時間の使い道には事欠きません。料理をするのだって、実利と気晴らしを兼ねた良いアクションです。
そういうわけでちょっと考えていたんですが、どうやら、本当に求めていたのは「ボードゲーム」ではなくて「ボードゲームで遊ぶ日」な気がしてきました。
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そう思い至ったのは、noteのサークル機能で始めた「ボードゲームあそび部」での活動中でした。
部は当初、部費で買ったおやつを食べながら遊ぶという集まりだったのでした。会えなくなってしまってからは、通話しながらオンラインサービスでボードゲームを遊んでいます。
だいたい平日の夜に集合時間を決めて、ちょっと接続が遅くなる人がいたらその間は雑談などして、集まり次第ゆったりと始めていくという感じ。
そこでこの前、初めてのメンバーの参加がたまたま少し遅れて、ちょっと雑談の時間がありました。
で、僕はもしかしたらその時が一番楽しかったんです。もちろんゲーム自体もすごく盛り上がりましたが、僕が求めていたのはこういうのかもしれないと思いました。
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以前にも似たことがありました。それはボードゲームをしようと集まったんですが、なんとなくみんなお酒が進んでしまって、ゲームの箱をあけて中身を出して眺め、ルールを読み、しばらくして満足して箱にしまうというのをしたときでした。ゲームを遊ばなかったんですが、なんだか印象深い時間でした。
結局、ボードゲームで集まる気のいい人たちと過ごす時間が好きなのであって、ボードゲームで遊ぶことはその手段に過ぎないのかなと。輪の中心にはボードゲームがあるけれど、必ずしもその価値は遊ぶことだけではないというか。
ゲームに勝つために本気で頭脳を振り絞るのって楽しいですし、そういう人を傍から見てるのもいい。机の上に並べられたゲームを見た人が「なにこれ気になる」「どういうルール?」って言うのを聞くのも好きです。次は何を遊ぼうかとうだうだ迷うのもいいですし、終わった後にご飯を食べに行くのもやりたい。最近はそういうのができません。
ボードゲームを遊びたいというのは、だからきっとイイワケなのです。気のいい人たちとの「ボードゲームを遊ぶ日」がなくなってしまったのがつらいんです。
ナイスプレー!