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1年ぶりのゲームマーケットに寄せて

明日、国内最大のアナログゲームイベントであるゲームマーケットが1年ぶりに開催されます。通常は年3回開催されているのですが、前回と前々回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために中止されました。今回は対策やテストプレイを重ねての慎重な開催となります(運営をしてくださっているアークライト社はすごい)。

あまりに久しぶりで、楽しみすぎて、ここ一週間ずっとソワソワしてしまっています。明日の朝、起きれるんだろうか…。

ゲームマーケット大阪、2020春がなくなったインパクトは大きかったです。ボードゲームを作り始めてから、ゲームマーケットはあるのが当たり前で、参加するのが当たり前でした。それが、いかに恵まれていたかを思い知ったのです。

まずゲームマーケットは素晴らしい販売機会だったということ。年々イベント規模は大きくなっていて、そこでゲームを売って得られる資金は次なるゲーム開発の大いなるガソリンでした。拡大再生産!

そして、直接会ってボードゲームを楽しむ人たちと交流ができる機会でした。そうして得られる刺激と焦りと喜びもまた、ゲーム開発のエナジーになるのでした。アクションリソース!

もし、初めて作ったボードゲームの発表の場がいずれかのゲームマーケットで、それが中止になってしまっていたとしたら…とてもつらかったと思います。ゲームマーケットに向けて作ったゲームを在庫として抱えてしまいますし、ゲームをお客さんにお届けできなければ、それがいいゲームになっていたかどうか、本当の検証ができないことになります。

しかも初めてゲームを作ったあと、同じボードゲームの作り手の方々と会えないのもつらい。リアルイベントはやはり、似たような大変さと楽しさを経験してきた人たちと、お祭りの高揚感を一緒にもって、仲間になる貴重な機会です。地方に住んでいる方とは、こういうことでもないとお会いできませんし。僕も、初めて出展したイベントで隣だったサークルさんとは今でも仲良しです。

だから、それらが1回か2回、なくなっても今回初出展されている人たちは本当にすごい。とてつもないモチベーション形成スキルをもっている超人です。きっとお会いしたら面構えが違う。

そうでもない僕はゲームマーケットがなかったら、ボードゲームデザイナーを続けていられなかったと思います。他のジャンルでもあることですが、アウトプットの場があるからこそ、アウトプットする人が生まれるというやつですね。

だからゲームマーケットは、ただゲームを売る場でもなく、ただ集まるだけの場でもなく、それがあることでまた何かが生まれていく、クリエイティブな場なのです。僕も毎回、何かがあるぞとワクワクしながら参加します。一年ぶりの今回は、参加者たちの溜まりに溜まったそんなワクワクが爆発するんじゃないでしょうか。楽しみでしょうがない。

いらっしゃる方は、見かけたら、話しかけてくださいね。だいたいD07のバンソウのブースにいると思います。お互い体調に気をつけて、一年分楽しみましょう!

ナイスプレー!