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印刷して遊べるボードゲームを配布する時の、たった1つの注意点

バンソウでは2020年の3月に、印刷して遊べるトポロメモリーのPDFデータを配布して、たくさんの方にダウンロードいただけました(現在は終了)。Googleアナリティクスによると10,000回以上です。

トポロメモリー印刷版01

ダウンロードPDFのイメージ

多くの人は2人以上でボードゲームを遊びますから、少なめに見積もっても20,000人以上もの方に遊んでいただけたことになると思います。SNSやYoutubeで、遊んでいただいた方々の投稿を数多く目にしました。なかなか外に出られない時に、皆さんにお楽しみを提供できてうれしかったです。

これだけたくさん遊んでいただけたのは、配布前にシンプルな注意を怠らなかったのが大きいと考えています。分解するといくつかにわかれますが、大元はたった1つです。

本noteではその注意点とそれに伴う考え方を簡単にまとめてみました。これから印刷して遊べるボードゲームの配布を考えている企業やサークルの皆様のお役に立てばと思います。

自分で印刷して切ってみること

たった1つの注意点、それは「自分で印刷して切ってみること」です。

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これ、意外とやられていない印刷ゲームが多い気がします。自分で印刷して切ってみると、気づくところがたくさんあります。

切りにくかったところはないか、切るのにどれくらい時間がかかったか、もっと印刷枚数は減らせないのか…などなど。

たとえば、すぐに気付くのが直線以外の線はめちゃくちゃ切りにくいこと。得点計算などでコインを使うゲームだとついつい円形にしたくなるんですが、下記のようなコインを印刷して点線に沿って切ってみることを想像してください。

スクリーンショット 2020-08-29 0.00.21

これをハサミできれいに切り抜ける技術を持っている人は、ほとんどいないと思います。僕は職業柄、結構切り貼りをする方なんですが、それでも無理です。しかも、コインだったら少なく見積もっても10枚以上はあるはず。それを全部切るのはとっても大変です。

コイン以外でも、製品版のカードデータをそのまま流用しようとすると、角を丸くしてあるがために切りにくいといった問題が発生することがあります。なので、ちょっとデザイン的に気に入らないかもしれませんが、四角くしてしまった方が切りやすく、ずっと遊ばれやすいと思います。

製品版のボードゲームには「すぐ遊べる状態になっている」価値も含まれているのですが、印刷版はそれを含ませられないだけに、「いかに遊べる状態にすぐにできるか」も考えないといけない、というわけです。

トポロメモリーのPDF版では、「データを作る→印刷→切る→データを修正する→印刷→…」を何度か繰り返して、「印刷ゲームとしての遊びやすさ」をブラッシュアップしてからリリースしました。そうした過程を経たからこそ、多くの人に遊んでもらえたのだと思います。

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以上です。すこしでも、遊びやすくて楽しい印刷ゲームが増えたらうれしいです。

「それでもやっぱり作るの難しい…」「どういうゲームを作るか考えるところから助けてほしい」という方は下記からご連絡ください。印刷ゲームの制作でもご相談に乗ってます!


ナイスプレー!