見出し画像

コーヒーの沼 第45歩 コーヒーカップ

みなさま、こんにちは。コーヒー豆販売見習いZKです。
突然ですが、みなさまは普段どんなカップでコーヒーを飲まれていますか?

今回は7月に訪問した福岡の街中にあるコーヒー屋さんで
体験した「カップ」についてです。

大都会の中洲川端に博多リバレインの中にある豆香洞コーヒー。
以前も訪れたことのあるお店です。
数多くのシングルオリジンコーヒーがメニューに並ぶ専門店です。
お店の前に立つとすでにコーヒーの芳しい香りが漂っています。
エスカレーターの昇降口そばにあり人通りに面しているのですが、
ものすごく落ち着いた雰囲気です。

豆香洞コーヒー様のメニュー表。シングルオリジンがズラリ

今回は、7月限定のインドと浅煎りハイチをチョイス。

カウンターに座ってしばし待っていると・・・

2つのカップが味の紹介メモと一緒に登場。( ,,`・ω・´)ンンン? 

2つのカップの形状が違うぞ??

ROAST2/10 は、浅煎りの意味ですね。 ボケててすいません。

浅煎りハイチは、ティーカップのように、飲み口が広がった形状。


片や深煎りインドは、円柱形というか、寸胴と言うのか?という形状。
カップが足りなくなった??? んナワケないですよね。

気になったので、店員さんの方に尋ねました。
「浅煎りは香りと酸味を楽しんでもらいたいので、フチの厚みの薄い、
 ティーカップに近い形状にしています。
 深煎りは深み、苦みが味わいやすい円柱型を選んでいます。」
と回答をいただきました。

味わってほしい風味に適したカップをチョイスする・・さすがです。

カップと風味の関係が気になったので、調べてみました。
コーヒーカップの形状、味わいに関係するポイントが大きく2つ
あるようです。その2つの掛け合わせで、4種類の楽しみ方があると
紹介されていました。

1)縁に厚みがあり、垂直なカップ:苦み、コクを感じやすい(重厚感)
2)縁に厚みがあり、縁が広がっているカップ:ほどよい酸味と濃く
3)縁が薄く、垂直なカップ:軽やかな苦み
4)縁が薄く、縁が広がっているカップ:酸味、キレを感じやすい
 (軽やか)
とのこと。

また、カップの材質でも味わいが変わるそうです
(ポイント2つチャウヤン)
陶器製などのザラザラとしたカップ:苦みを感じやすい
磁器やガラス製などのツルツルとしたカップ:甘みを感じやすい

豆香洞コーヒー様では、
縁に厚みがあり、垂直なカップで、深煎りのハイチを
縁が薄く、縁が広がっているカップで浅煎りのインドを
どちらも磁器製のカップで提供されていました。

ハイチでは深煎りの重厚感を、インドでは浅煎りの酸味とキレを
味わいやすくするためのチョイスとなりますね。

ティーカップに似た形状の縁が広がっているカップの方が、
注いだ液体の香りが周囲に広がりやすいイメージがあり、
フルーティーな浅煎りコーヒーに適していると理解しました。

味の感じ方についてもう少し。
ご存知の方もいらっしゃるかもですが、人間の舌は、場所によって
味の感じ方が変わります。舌先は甘みを強く感じ、舌の両側は酸味、
舌の奥側が苦みを感じやすいという研究結果があります。

縁の薄い広がったカップなら、少し傾ければコーヒーを口にできます。
→コーヒーと舌の接触箇所は舌先、舌の両側が主体。
 →浅煎りの酸味を感じるのに適している。

垂直のカップの場合は、傾き角を大きくしないとコーヒーが飲めません
→コーヒーと舌の接触箇所は、舌の奥側も含まれる
 →苦みを感じるのに適している

と言うことでしょうか?

カップの形状は、口の中に含むときのコーヒー(液体)の流れ方にも
影響する・・・ 深いぞコーヒー。 すごいぞコーヒー。

いや、すごいのは、コーヒーではなく、人間の舌ですね。

次に訪れたのは、西鉄平尾駅から徒歩5分のマンリーコーヒー様。
白くて明るい店内でいただいたのはアイスコーヒーです。

見た目にも涼やか。アイスコーヒーが美味しそう

こんな感じです。
ワイングラスに水出しコーヒー(牛乳出しコーヒー)を注ぎ
氷を浮かべたアイスコーヒーです。
実に涼やかです。

浅煎りの豆を使ったアイスコーヒーは、どこかアイスティーのような
爽やかさ。日本の暑い夏にはピッタリです。

ガラスのグラスに入ったアイスコーヒーは普通のコーヒーカップよりも、
冷たく感じます。飲む前から楽しめました。
味は味覚だけではなく、嗅覚や視覚でも楽しめることを実感した次第です。

五感を研究した方の調査結果によると、
食事中に最も働いている感覚は視覚で、味覚はそこまで働いていないとか。

ZKはテイクアウトでスタートしようと思っているので、
開業当初はそこまで器にこだわることはできないかもしれませんが、
いずれは、カップの材質なども変えながら、
美味しさを五感で感じていただけるようになりたいと
考える所存であります。

今回はここまで。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?