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コーヒーの沼 第42歩 樹上熟成

みなさまこんにちは。コーヒー屋目指すZKです。
久々のコーヒー記事です。お待たせしました。(待ってないって。)

今回はコーヒー関連で新しい言葉を見つけましたので、
そちらをご紹介したいと思います。

その言葉とは、タイトルにある樹上熟成(じゅじょうじゅくせい)です。
樹の上で熟成する。そのまんまです。
この方法で栽培されたブラジル産のコーヒー豆を入手しました。

農作物にはそれぞれ収穫適期と言うものがあります。
『実るほど首を垂れる稲穂かな』という言葉がありますが、
お米(稲)の場合は、田んぼに植えた緑の苗がスクスクと育ち、
茎の節から新芽がでて分けつし、茎が強く成長、花が咲き、穂先の実が
膨らみます。この時期の稲は緑色から黄金色に変化し、
田んぼの中から水を抜きます。
そしてある程度穂先が乾燥したタイミングが収穫適期となります。
ZKの住む宮崎では、炎天下ですがお米の収穫作業が進んでいます。
宮崎の新米の時期は、はやい~~

コーヒーの場合、収穫適期は、実の色で見分けます。
実が赤く(ものによっては黄色く)熟したときが収穫適期。
以前沖永良部島で収穫体験をさせてもらったときに教えてもらったのは、
『実が赤く熟していて、指でつまんで軽い力で収穫できるのは、 
 熟している実で、赤く熟していても少し力が必要な実は
 もう少し待った方がよい』でした。

一般に流通しているコーヒーの実は、おそらくZKが体験した
このタイミング(適期、適期チョイマエ)で収穫されていると思います。

しかし、樹上熟成は違うようです。収穫適期を後ろにズラして、
実の表面がシワシワになるまで待つそうです。

実の中の水分がなくなって、甘みが強くなってから収穫する収穫法。
実の表面がシワシワというキーワードで思い出したのが、
以前飲んだことのあるアイスワインです。

アイスワインの原料となるブドウも、樹上熟成同様、収穫適期で
収穫せずに、寒くなってブドウの実がシワシワになり、
冬の凍るような寒さの中で収穫します。
アイスワインは、カナダやドイツなど冬の寒さが厳しい地域で
生産されていますが、木に実が成っている時間が長いため、
鳥害などの被害もあり、収穫量は少なく、希少価値の高い商品です。
確かに、ZKが購入したワインも非常に細い瓶でなかなかなお値段だった
記憶があります。

樹上熟成のコーヒー豆。あまりたくさん流通していないのかもですが、
先日飲む機会がありました。
残念ながら、焙煎後の豆で入荷したため、生豆の状態は確認できていません(焙煎機購入後に生豆を手に入れてレポしたいと思います。)

中煎りの豆からは、ほのかに甘い香りを感じました。
おそらくは、完熟以上に熟成しているため、コーヒーの豆の部分に
実の甘みが浸み込んでいるのではないかと思います。

ペーパードリップでいざ実飲。カップから放たれる香りも
やはり甘みを感じます。
口に含むと、中煎りでありながら、深煎りのようなコクと言いますか、
ドッシリ感もありました。甘みと深みの両方を感じることができる
希少な豆だと思います。

コーヒーから甘みを感じるという感覚、不思議な表現に感じるかも
しれませんが、実の甘さが生豆に浸み込んだ結果だと思います。

なかなか出会う機会はないかもしれませんが、
もし、「樹上熟成」と言う言葉を見たら、トライしてみてください。
新しいコーヒーだと思います。

本日はここまで。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

久々のコーヒーネタでした。

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