ATOK vs Google、股間の決闘

 最近、タブレット端末をよくいじっている。股間をいじるよりもいじっているくらいだから、相当いじっていると言える。

 なぜかというとGoogle日本語入力の新バージョンが非常によくできていたせいだ。さわっていて、「おお、使いやすいではないか」と感心している。

 その余波というか、影響というか、ついATOKの日本語入力アプリも入れてしまった。無料のGoogleとは違い、ATOKは1500円である。ちょっと高い。

 正直、Google日本語入力があれば、もはやATOKは必要ない。

 それでもATOKを導入したのは、私が日本語変換フェチだからである。

 使い勝手や変換能力に非常に興味があるのだ。現状、私のタブレット端末には5つの日本語変換アプリが入っている。「こっちではどうなるか」「ほお、そう変換したか」「ケータイ入力なら、こちらの方が使いやすいな」などと遊んでいるのだ。

 昔、パソコンが普及しはじめた頃、日本語変換はバカだった。

 例えば「ちんこがかゆい」とキーボードで打つと、ジーコジーコとフロッピーディスクの辞書を読みに行き、しばらくしてから「珍古画加結」などと変換されたものである。

 それが今では、こんな薄っぺらな板切れ状の端末ですらスラスラと変換するのである。ああ、オッサンになるまで生きていて本当によかったとつくづく思う。

 どれどれ、ATOKの変換能力を試してみるか。

 ワクワクしながらタブレットで入力してみると、なんということかっ。

「賃子がかゆい」

 ATOKでは、まともに変換できなかったのである。試しにGoogleで変換してみると、こちらはこうなった。

「ちんこが痒い」

 確かに間違いではないが、やはりここは「チンコが痒い」がニュアンス的に正解だろう。視覚的にもバランスがとれている。

 ちなみに不正送信で問題となったSimejiだと「チン子が痒い」となる。「チン子」という変換には、少々セクハラ臭があるのだが、まあ、Simejiにしては、よく頑張ったという感じだ。

 どちらにしても、日本語入力アプリは、まだまだ発展の余地がある。「チンコが痒い」という私の理想の変換結果を手にするまでには、まだまだ時間が必要なようだ。



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