卒業論文とビジネスの共通項

タイトルだけ見ると何だこれは、と思われる方がたくさんいるだろう。私自身このことについて最近まで全く共通項があるとは思わなかった。

本題に入る前に私のことを紹介したい。私は事業会社において、新規事業の構築やM&A、アライアンスといった経営企画的なものを生業としている。仕事柄さまざまなセミナー等に通い、いろいろなことを勉強させて頂いた。

そこで登場する講師の方々は、さまざまな手法を用いて消費者のニーズをキャッチしたビジネスモデルを展開されており、私が遠く及ぶことはないと自覚している。彼ら/彼女らと同じ土俵で戦わないためにどうしたらいいのかを模索していく中で、卒業論文とビジネスには共通項があるのではないかと思いはじめた。

例えば、卒業論文での先行研究のレビューは新規事業での他社動向やベンチャー企業を探す行為に似ている。また、研究動向や研究史の流れを抑える行為は、その市場のトレンドやプレイヤーの変化を感じ取ることに類似性を感じる。また、研究で明らかにしたいことは、そのまま事業にて実現したいサービス内容であるだろう。

このように要素を分解していくと、意外なことに共通項が見つかる。大学の卒業要件で卒論がない大学も増えているが、卒論もなかなか捨てたものではない。

卒業論文とビジネスの共通項は、その構想と計画するという部分で見られる。無論、卒業論文としていいものを執筆できるか、ビジネスとして成功させることができるか、ここに関しては全く別の要因である。あくまでも、構想と事業計画についてである。

今後、卒業論文とビジネスの共通項について、明確な要素として定義できればと考えている。

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