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再会

ユンギさんが兵役に行ってから約3か月が経った
猛暑にブチ殺された今年の日本はもう12月だというのにまだ20度を叩き出したりしている
あと2週間で2023年はおわるけど私はまだ2019年のどこかにいるみたいだ
まだ私たちに格差が無く、争いも無く、若さだけが存在していたあの頃に

彼のふっさふさなもみあげを見る限りユンギさんの坊主は見られないまま今年が終わるだろうという私の予感は残念ながら当たりそうである

分断と格差

新しいドキュシリーズがプレスリリースされた ついでにも。
プレスリリースによると、パンデミック下でファンと会えなくなった2020年~2022年PTDツアーのビハインドまでを写真や動画、インタビューでまとめているらしい

「僕たちが、また会えるその日を待ちながら。
不意に世界が時を止めて会えなくなったあの日から、ようやく再会できた日々に至るまでの記録。」

https://bts-official.jp/news/detail.php?nid=85+quUoakqc=

ウチらってマジショからバンタン会えてんだっけ???

このプレスリリースが出たとき、彼らがホワイトハウスに行ったとき、yet to comeのサノクのとき、agustDが日本にきたとき、グクがCDTVにでてたとき、テテが表参道のCELINEにきたとき、ナムジュンが新大久保をお散歩したとき、パクジミンがジョングクを連れて北海道にいったとき
どんなときも、いつもこれが私の感想だった
どんなに来日を歓迎したところで最後にはこの違和感だけが残った

2021-2022の間に敢行されたツアーの間、彼らが日本に来ることは無かった
ある人は日本はギャラが安いからだと言い、ある人は日本は感染者数が多すぎるから来れないのだと言った ある人はバンタンはワールドワイドになりすぎたからペン卒したいと言い、ある人は日本のことはもう忘れちゃったんだよと言った
パンデミックが始まって終息を見せるまでの間、私にはARMYの中に3種類の分断を見た

  • 新規と古参

  • BTSに会えたARMYと会えていないARMY

  • 金持ちとそうでないARMY

日本社会が分断されたようにパンデミックで世界でも(貧富の)格差は大きく開いた
懸命に働く医療従事者をよそに遊び惚ける人は遊び惚けていたし、生活保護や失業保険の申請率上昇のそばでマクドナルドは過去最高益を出した
それと同じく何万ドルにも及ぶチケット代と渡航費を出せる日本のARMYは渡米してツアーを見に行って、医療従事者のARMYは患者を救うため働き続けた
私はコロナで失職したし奨学金の返済があったのでもちろん行けなかった

BTSは誰のために存在するのか

ある人はARMY、ある人は自分と考えるだろう
またある人はメンバー、韓国の音楽産業のためと考える人もいるかもしれない

私の答えはずっと”弱者”だった
社会的、経済的、性的、交通的、全ての弱者のために防弾少年団は存在しているのだと思っていたし、彼らは弱者を救うスーパーヒーローなんだと思っていた でも間違いだった
”彼らは(金を持っている)ARMYのために存在している
そして、この文脈での”ARMY”に分断は考慮されていない”
”世界が分断している限りARMYも静かに分断し続ける”
これが本当の答えなんだと思う

私はずっと弱者のために彼らが存在していると思っていたから、チケット代金や渡航費を払えるARMYが羨ましかった
そして、彼らは最早弱者のためではなく、金持ちのために存在しているのだとさえ思った

”バイデンがBTSに会えて、金持ちのdynamite新規がBTSに会えて、何年も推し続けてたARMYが防弾少年団に会えないなんておかしいでしょ”

これがPTDツアーの間私が思っていた正直な気持ちだ

YET TO COME

釜山万博のための10万人無料コンサートはもしかしたらそんなARMYのためを思っての開催だったのかもしれない 私はもちろん外れてしまったんだけど

だけどそれでも考え続けている、たかがプレスリリースでもたかが写真集の告知でもこの言葉にすごくもやもやしているから
”来日していないのに「再会」だなんて言わないで”

もはや彼らを執念で推している私にとって、2025年は途方もなく長い
それでもオタクを続けるのは世界で信頼できる人が父親とユンギさんだけだからだ あの頃、アメリカだけでなく世界がBTSの来訪を望んでいた
誰もが自分の国に来てほしいとメンバーに呼び掛けた
「すぐに伺いたいと思っています」
そう答えたのは私の知る限りユンギさんただ一人だけだった

PTDツアーで医療従事者への感謝が述べられなかったこと、当事者不在のホワイトハウス訪問、来日が無いまま定義された”再会”
事務所にファンを正確にマーケティングしろとか、メンバーはARMYをもっと知るべきだとか、若者の苦しさを学ぶべきだとか、そんなことは絶対に言いたくない
けれど本当はファンクラブなんて辞めてしまいたい
全部悲しいし全部つらい
だって私はもう4年も防弾少年団を見たことが無いしあと2年見られない
悲しくてたまらない

それでも私はユンギさんに自分の若さを賭けた
だから待つしかない
これは愛でも好意でも何でもない ただの執念でありエゴだ
けれど私は4年待った まだ待てる

ユンギさんにも、まだ彼らとまだ会えていないARMYたちも
これだけは覚えておいてほしい
私たちの最高の瞬間はまだ来ていないということ
私たちはまだ彼らと会えていないのだから

If we haven't met them, it means our best moments are yet to come.


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