④生活保護の不思議

生活保護受給にあたり、少し不思議に思ったことを書きます。
私の場合、自立支援センターを経由したこともあったせいか生活保護の申請書を書いていません。これについては役所側で代筆したのかもしれませんが、当時は生活保護の申請書を書いてないのに本当に生活保護を受給できるのか心配でした。
さらに、実は役所を訪れた時点で100万円程の預金がある私名義の口座が存在していました。私自身この口座については認知はしていました。
このお金は何かというと、親が私の名義で口座を作っていて将来のためのお金として貯めていたものです。私はこのような状況になってしまった為、そのお金を自分のために使われるのが嫌でとにかく親に戻したい気持ちでいっぱいでした。それと私の手元には通帳もカードもなく、役所を訪れた時点では自分ではどうすることもできないお金でした。
役所には「自分名義の口座ではあるが、そのお金は自分のお金ではなく親のお金である」ことをきちんと主張しました。
これは資産調査をすればすぐにわかることなので正直に話しております。
結論からいうとこちらの主張が認められ大丈夫でした。
しかしこれらの出来事を時系列でみると少し不思議なのです。
本来であれば生活保護は申請をしてから資産調査となり、不備があればその問題を解決してから生活保護開始となります。この期間が約1ヶ月程度とされております。
私の場合は自立支援センターから無料低額宿泊所に移動となり、その時点ですでに生活保護が認められ翌月の受給日には生活保護費が支払われました。
しかし前述したとおり、私はその時点で自分の名義の口座に100万円のお金がありました。つまり資産調査をする前に生活保護が認められお金が支払われています。
そしてなぜか半年も経ってからやっとその口座の件について指摘されました。ただ先程も言ったとおり最初に役所を訪れた時点でその件についてはきちんと申告していたので、解約してお金を親に返金することで何も問題ありませんでした。

前にも書きましたが生活保護は健康であれ病気であれ、いま生活するだけのお金がなければ申請できるのです。
さらに私のような特殊な状況であっても生活保護が認められる場合もあるのです。
生活保護の申請にあたり後ろめたさを感じる人がいるかもしれません。しかし生活保護はすべての国民に認められた権利であると思います。生活苦の時はその制度を利用し、働けるようになったら納税してまた誰が困った時はその制度を利用できればいいと私は思っています。

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