【手話の世界】
先週の金曜日は、手話教室。
点字の学習に続いて、どんどん福祉について考えている最中です。
「事前に、是非見ておいてください!」と、お貸しいただいたDVDを視聴してからの学習。
聴覚に障害をもつ方の生活について、事前にDVDを見て学びました。
電気をカチカチして、合図を出すこと。
買い物で困ったら筆談で伝えること。
車通りの激しい通りでは、音が聞こえなくて危険が多いこと。
子どもたちのワークシートは、メモで溢れていました。
そんな事前学習に合わせて、指文字や手話で自分の名前を言えるように準備する子も。
こういった雰囲気で学べる教室は、本当に豊かだなと思います。
今回のゲストティーチャーは、2名。
聴覚に障害をもつ方、そして手話通訳者の方。
学習の流れは、以下の通り。
まずは、どんなコミュニケーション方法がるのかを学習。
全部で、6つ。
①手話 これはよく知られている方法の一つです。
②筆談 これも手話と同様、主なコミュニケーションの一つだそう。
③指文字 手話よりも少し簡単で、まずは指文字から学び、手話を学んでいくそうです。
④身振り ジェスチャーなども含みますが、身体でそのものを表現します。
⑤口形 これは難易度マックス!口の形で読み取る方法です。
⑥空書 紙もペンも使わずに、空中に指で文字を書いて伝える方法です。
まずは、口形を体験。
この読み取りがいかに難しいかを体感していきました。
代表に名が前に出て、出されたお題を口形でみんなに伝えます。分かった仲間は手を挙げて答えます。いわゆる口パクです。
初めは、ゲストの方が例題を出してくださいました。
「たまご」と「たばこ」。
これやってみると分かるのですが、本当に難しい。
どちらも同じに見えるのです。子どもたちも、迷いながら、読み取るむずかしさを感じていました。
この後、口形で伝えてみたいというボランティアが殺到。
手が挙がること、手が挙がること。この積極性は、ゲストティーチャーの方々への最高のプレゼントだなと思いましました。
口形クイズは、次々と続いていきます。
回答者の挙手もものすごい。
次は、手話講座へ。
イラストカードを提示し、どのように手話で表すかを予想。
正解を聞いて、正しい手話を学んでいくという流れ。
この予想のときも「こうじゃない?」「きっとこうだよ!!」と口々に呟きながら、どんどん挑戦してきます。
3時間目と4時間目の間の10分休憩もまた、豊かな時間。
事前に覚えておいた、指文字や手話を使って、どんどんと小川さんとコミュニケーションを取りに行くのです。
自分の名前を知ってもらおうと関わったり、「小川さん」を手話でできるようになったよと報告したり。
「コミュニケーション」の本質はここにあるなと感じながら眺めていました。
手段は、言葉でも表情でも手話でも点字でもいい。
最も大切なのは、「お話ししたい!」「聞いてほしい!」「聞きたい!」「知りたい!」「つながりたい!」といった思いなのだと。
その思いがあって、初めて通じ合うのだと私は、子どもたちの姿から学ばせてもらいました。
最後は、対談タイム。おなじみの音楽とともに。
どのように手話を覚えたのか、学校はどのようなところだったのか、困ることはどんなことか、助けてもらって嬉しかったことはどんなことかなど。
たくさんの情報を引き出してくれた対談者の仲間たち。
最後の一言で、ゲストティーチャーの方々は、「ここまで盛り上がってくれるクラスだと伝えていて、ものすごく楽しいです!!」とおっしゃってくださいました。
今回は、手話の世界を旅した子どもたち。その度にお互いが笑顔になる空間を作り上げる子どもたちです。
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