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小野照崎神社-篁様のお人柄を感じる社-

東京の下町、入谷に鎮座する小野照崎神社。
近くに酉の市発祥の地として有名な鷲神社があり、
その道すがら寄らせて頂きました🥰🌿

小野篁公という平安時代に実際に実在していた人物が神様として鎮座しています。

小野 篁(おの の たかむら)は、平安時代初期の公卿、文人。 参議・小野岑守の長男。官位は従三位、参議。異名は野相公、野宰相、その反骨精神から野狂とも称された。小倉百人一首では参議篁さんぎたかむら。

小野篁 Wikipedia

この神社に来訪するにあたり、
恥ずかしながらこの人物のことを知りませんでした。
調べてみると、様々な分野でマルチに才能があって、
人として面白い方なのだなということが分かりました。

調べて噛み砕いた私なりの解釈なのですが、
ざっくりまとめると、こんなお方ですかね🤔↓(砕けすぎ注意😇笑
・天皇の下で働いていて、法律関連などの文書をまとめていた
(役職を兼任したり、かなりお仕事ができる人。政治家)
・一度官位を剥奪されて、隠岐諸島に左遷されてしまう
・政治家生命が終わったかと思われたが、奇跡の復活を遂げる
(奇跡的すぎるため、冥府に通じていると周囲に噂される)
・めっちゃできる人なので、閻魔大魔王の裁判の手伝いをしていた
・まさかの現世と冥府のWワーカー
(冥府に行く用の井戸と、冥府から現世に帰ってくる用の井戸が京都のお寺にある)
・古今和歌集などに歌が載っていて、とても美しく情緒ある文章を書く
(漢詩や和歌、公文書など)
・書も美しい(うますぎて字をお手本にされてしまう)
・高身長(人や時代によって価値観はそれぞれですが、少なくとも現代では高身長は憧れの対象ですよね)
・幼少期は陸奥国で弓馬を嗜んでいた(スポーツもできちゃう)

という訳で、文武両道な上に芸術にも秀でたスーパーエリート。
そして、冥府にも出入りしているというミステリアスさも併せ持つ・・・。
いや・・・・キャラが立ち過ぎている🤦‍♂️
調べた結果、小野篁様の才能に憧れしかないのだが・・・?🤦‍♂️
(憧れ強すぎて蔦島は様呼びしている🤦‍♂️😂w)
キャラが立ち過ぎていて、後に『篁日記』という小野篁を主人公とした文学まで平安時代(確実な制作年がはっきりしていない)に作られてしまう訳です。(言い方アレですが、それもう二次創作・・同人誌作られてるって事じゃない・・・・ドウイウコト😇本当に言い方アレなんですけど・・・😇いや・・・題材にされてしまうほど魅力的という事です)

前置きが長くなりましたが、人物像を調べたら、小野篁公の色を感じられる神社なんだなと改めて思った次第です。

この本殿右側の狛犬がめっちゃ可愛かったです。
頭に宝珠のようなお団子が載っていました。


御朱印を頂いてみたら、すごく綺麗で芸術性が高い・・・。
紙はトレーシングペーパーに印刷や箔押しなんかも施すこだわりぶり。美しくてとても繊細な表現です。
透かしの紙の下に和歌スタンプも添えられていて、芸術に秀でた小野篁公の美意識を感じました☺️
季節や行事ごとの様々なデザインの御朱印があって、どれも大変美しかったです。

境内には猫が何匹も居て、この神社で暮らしているようでした。
とても和む。癒される。心が朗らかになりました☺️
時間のゆとりを嗜めるような雰囲気が漂っています。

まゆ玉の珍しいおみくじがありました。

神社でもらったパンフレットに小野篁公の歌が載っていたのですが、
その歌が個人的にとても共感を持てました。
現代の私にも理解できる感覚の内容で、秋という季節に対して、
はるか昔の平安時代の人である小野篁公も、同じように切ないものを感じているのだなという感動がありました。
今読んでも、とても美しい文章なんですよね。美しさの中に透明感と儚さと優美さがあって・・・この人天才じゃないか?🤦‍♂️(もはやただのファン)

お人柄がそのまま神社に表れているかのようで、
また再訪したいなと思える神社でした🥰


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