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その一瞬が大事。

じーなは、ブロガーとしてはまだ分かるけど、政治経済とか変な方向の記事ばかり書いて、さっぱり本業の事を書かないじゃないですか!本当に風景写真家ですか??
・・・とお叱りを受けそうなので、ここらで一つ、本業の風景写真を交えた記事を綴っていきたい。(ちなみに上の写真は、紛れもなくじーなが撮った物に相違ないのでご了承いただきたい。)

時は今年の5月。じーなこと私が札幌へと通院する際のことである。
カバンとカメラを携え、我が家の車の助手席へと乗り込む。
天気予報は、札幌まで晴れ、絶好のコンデションと思われた。

北海道の噴火湾が一望できる。

さてさて、先ずは最初のスポットからの撮影といこう。
ここは、農家地帯から小さな峠道中の下った所にここだけ!というピンポイントでの噴火湾を撮影できるスポットがある。
走行中の車からの撮影なので、一瞬のタイミングを逃すと撮れない。
ここでシャッターを切る腕慣らしをしている。

噴火湾と渡島半島が良く見えるはず、、、なのだが、今日はどうやら春霞がキツく(黄砂も込み)晴れてはいるがコンディションは悪い。
遠景がクリアな晩夏以降に期待しよう。

コンディションを試すために近くを撮ったもの。牧草地でも充分風景写真になる。

うーん、じゃあ近くはどうかな?ということで、辺りを見まわしシャッターを切る。
畑はこれから嫌ってほど撮れる。間近でガードレール無しの環境下の牧草地は、片道120〜140kmある道中での良い腕慣らしになる。

では、次のスポット・・・の前にいつもご愛用のセコマさんへ寄って移動中に食事を摂る。
急ぎ食べないと、隣町の壮瞥町でのスポットに間に合わない。
でも、しっかり食後のデザート付きでご馳走様をして余裕(?)のある振りをした。
しかし、夫にはバレていた。
「いいから早く食え。」
・・・スポット、バレてますね。やだなぁー

次のスポットは、本当に1秒を争うタイミングでないと撮れない緊張のスポットなのだ。
その前に、リラックスしておかねば。

ここが壮瞥町でのスポット。

うあぁー!やらかした!スポット近くの停車車両を避けて戻ったら、間に合わず。
何が間に合わなかったかというと、有珠山と昭和新山の稜線が重なって一つの山のように見えるポイントがある。綺麗に一つになるポイントが走行中ではほんの数秒も無いのだ。
と、いう訳で、上の写真のように一つになりきれていない山の画像が出来上がってしまった。

しょぼーんとしてしまった。で、夫が放った一言。
「次は河が撮れるんじゃないの?」
・・・・・・運転席側ならね。(怒)

さ、気を取り直して、次、次!

富士山に似た山が並んで見られる大きなスポットの区間。

次は、国道276号線から国道230号線に至る区間。
ここで羊蹄山と尻別岳のW富士山のような景色が楽しめる。

さて、いつものポイントはっと・・・(カメラは構えっぱなしである。)

いかにも、北海道らしい牧歌的風景。

ここは、早めに構えていた事と、国道なりに走っていたらノンストップ走行が安定してできるので思うようにカメラに収めることができた。
じーなのスタイルとしては、あくまで「走行中の車に乗ったまま」風景写真を撮ることが多いのである。撮影旅行でもしない限りは、車を停めて風景を撮影しない。

持病の関係で外出が滅多に出来ないので、通院するのも撮影の良い機会と捉えて自身の持ち前(であると信じている)で瞬時にギリギリのシャッタースピードにを調節して、数秒もかからずシャッターを切る。速いスピードながら深度の深めな写真が狙いである。

そんな景色にちょっと味付けをしてみる。

ちょっと加工すると絵本のような風景が広がる。

このように、テイストを変えるだけで油絵のようなタッチの仕上がりを見せる。
そうなると、何気なくただ通り過ぎるドライブ中の景色も一興であるかと思う。
そして、私は次々とシャッターを切っていく。

5月の北海道は、まさに田畑の美しい景色に出会える。

うーむ、これはただの畑おこしと捉えるより、土ですらもう美しいカーペットとして風景に彩りを添えている。こういった変化がたまらず、題材となっていく。

トラクターが走る。イタリアだったらフェラーリマークが走るのであろうか。

内陸部に入ると、霞が少なくなって山がその姿を美しく見せてくれるようになったのは有り難い。さあ、そろそろこの国道ともお別れだ。

道路側の白樺並木。

さて、そろそろ国道230号線へと信号を曲がる。
信号待ちでは、若い葉をつけた爽やかな白樺並木に迎えられ、新緑豊かな季節に感謝する。

林業を行っている丘なのか、毎年このスポット近辺はバリカンで剃られた頭のような光景を目にする。

国道230号線を中山峠へ向けてひた走る。
市街地を抜けると、ちょっとしたスポットが待ち受けていた。
上の写真は、自然と人間の共生が生んだ面白い風景だ。
植林も兼ねた開発地が生んだかのような緑のバランスが絶妙である。

峠道までは撮影スポットが続いていく。正直、国道276号線からずーっとカメラを構えっぱなしなので、腕が痛くなる。
いかんいかん、適度に手を休めてやらないと。また手の震えが出そうだ。

が、しかし、もっともっとという相反する気持ちも湧き起こる。

腕の痛みに耐えた結果撮れた写真の1枚。

ふー、何枚もここのスポットでは良いハーベストの写真(田畑を含む風景写真)が撮れた。
満足、満足。

ここを過ぎるともう中山峠。
正直、中山峠はスポットが無い。やっと一旦カメラの画像チェックができる。
走行しながら、要るもの要らない物の選別をしてしまう。
中山峠を抜けるまで腕を休めることが出来た。

ずーっと日差しも良く、ぽかぽか陽気。
休んでいるとウトウトしてしまう・・・で、夫にバシーンと叩き起こされる。
「助手席で寝るんじゃねぇー!」

はい、そうですね。と、この日はその後無事に目的地へ到着して予定をこなし、陽の出ているうちに帰路へとついた。

帰りは支笏湖、苫小牧経由で帰る。
今シーズン初である。
よしっ!ここらで一発、支笏湖の良いところを収めようではないか。

まだキャンプをしている人は少なかった。

今シーズン初ということもあってスポットも完全に掌握しきれていなかった。
今回は肩慣らし程度か?というときに、湖畔は思わぬ収穫が。
上のように湖面の青がコバルトブルーで素晴らしく良い色に出ているのだ。
最初のコンディションの悪さを嘆く感情はもはやそこになく、むしろ後々の撮れた写真を収められた瞬間に感謝した。

そして、最後のスポットへと車は進んでいく。

深淵なる緑の森。聖なる存在でも居そうだ。

このポイントは九十九折りも激しい山道である。
カメラを構えた状態で姿勢をキープするのが至難の技である。
体幹を鍛えるのにうってつけかも知れない。

そんな中でシャッターを無心に切っていく。
緑のシャワーを浴びながら。
この聖なる森のような空間を脱すると、残り1時間ほどかけて帰路へと着いた。

私の写真のストックを無事増やすことが出来た。
それというのも、一瞬にかける想いをかけるために専心したからであろう。
このコンセプトは静止して撮る時も忘れたことはない。

さぁーて、次の通院日も楽しみだ!と思いつつ今回は長き筆を置く。
乱文お付き合い下さった事に感謝する。





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