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インフレの影響って何が起こる? 〜素人から見た経済〜

連日の猛暑でさぞかし皆様体調管理に気遣うことと思われるが、いかがお過ごしであろうか。
ただでさえ、ウクライナ戦争による影響下における経済にある家庭の台所事情も猛暑どころか熱波も甚だしいだろう。
その辺の事を頭に浮かべながら今回はインフレについて、日経新聞の記事を参照しながら綴ってみたい。

ここは北海道室蘭市。
北海道の中でも夏は涼しく冬は暖かい気候である。
したがってエアコンレスが標準仕様と言っていい地域であろう。

しかしながら近年は夏の高温傾向が続き、今年は特に毎夜熱帯夜のように暑くて敵わない。
カビの繁殖が少ない地域であれど、今年はカビに悩むくらいだ。

「暑ーい!せめて風だけでも吹いててくれたらなー」
「窓はカーテン必須だね、ねこ達バテてその辺中にだらしなく落っこちてるよ・・・」
という我々夫婦の会話。
で、我が家のキーワードは「エアコンレス」。そう、白物家電メーカーの天敵存在。
ただし、今年はそうも言っていられない。

「さて、自分達だけじゃかわいそうだから、お前たちにも冷たい水用意したぞー(冷凍庫保管のペットボトルを出す)」
そして、ちゃっかりねこ用に水を冷凍庫に入れておいた夫がねこのご機嫌をとる。
その後、壊れた製氷機室からコンビニで買ったロックアイスを取り出して、お酒に入れグイッと一口。
「あーあ、こんな時に製氷機が壊れてなければな。」
そう、冷蔵庫があちこち不調で限界を迎えつつあり、白物家電メーカーの天敵の我が家で久しぶりの白物の買い物が必要なのだ。

ところが、その白物家電の一角を担うエアコンの売り上げが今年は落ちているという。
7月の出荷台数が前年同月比のマイナス23%であった。ただし、この数字は巣篭もり需要の反動などによる6月までの販売不振で量販店の在庫が膨らんでいた影響だという。製品の価格上昇で消費マインドが冷え込んでいるだそうだ。これもインフレの影響の一端であろう。

我が家の家計費も冷え込んでいるからなぁ。
いかんいかん、お願い、何とか我が家の冷蔵庫くんよ、製氷器とゴムのパッキンが甘いのは目を瞑るから、何とか本物のインフレなら給与もそろそろ上がるだろうから、それまで耐えてくれー!と祈るばかりなのだ。

壊れるまで使うか?そんな逡巡が巡りながら訝しげに日常生活においての財布の紐が堅いのが現状であるが、それでもエンゲル係数は高くなる一方である。
それが良く表れたデータが全国スーパー売上高である。

日本チェーンストア協会が24日に発表した7月の全国スーパー売上高(新店を含まない既存店ベース)は、前年同月比プラス4.9%と5ヶ月連続で前年を上回ったという。値上げによる単価上昇が主な原因とのことだそうだ。また節約志向が高くなってきていることから買い控えの傾向が続いているため、買い上げ点数は前年を下回るという全体的に単価が高いという角度を変えたデータも見てとれる。ここだけ見てもインフレの影響と思しきものだと言えよう。
エンゲル係数を上げすぎない程度にスタグフレーションを起こさない所得の上昇が伴えば良いのだが。

そしてエンゲル係数並みに重要性が高いのが値上げが続く光熱費に通信費だ。
通信費は我が家はインフレと騒ぐ前に格安にとっとと乗り換え、節約志向に心掛けていたものの、その聖域が崩れそうなのである。

「官製値下げ」を受けた携帯各社の値下げなのだが、大手3社の値上げ案が出揃い、せっかく格安ブランドに乗り換えたのに意味のない乗り換えとなる事態となる、小容量ユーザーにおいても実質値上げとなる模様なのだ。
その原因はやはり電気代上昇などによるコスト高だそうだ。あと、楽天グループの低迷も一因にあるという。官製値下げによる減益・減損の受ける各社に泣き面に蜂ではなかろうか。
通信キャリアのコストの上昇傾向で実質値上げの動きは続くといった声も聞かれる。

いやー、参りました。お財布に厳しいデータ揃い。
ここまで値上げの文字・数字に囲まれた生活はうんざりである。
ただ、まだまともな値上げという面は、日本はコスト高などの転嫁による値上げが多く、欧州に多い利益誘導のための値上げではないという点である。

せめて私の障害年金の数字が上がってくれたらと思い、年金の改定通知書を見ると久々にプラスの数字。物価スライドによるからだ。支給されるようになって初のプラスではなかろうか。

_____ 我が国において1番財布の紐が堅いのは、お役所なのかも知れない。



お借りさせていただいたデータ等についての詳細については、下記日経新聞の記事をご一読されたい。

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