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徒然もの草 〜その8〜

今年も残すところ後僅かとなってしまい、すっかりスーパーなど各店舗ではお正月商戦真っ盛りであり、年末年始の帰省もコロナの5類移行でより混み合うだろうとの報じられているが、皆様におかれましてはいかがお過ごしだろうか。

我が家では、年末年始の準備の簡略化に努めていて、おせちは仕出し屋さんにお願いしてクリスマス商戦の前に保存の効く食料品を買い、残るは大掃除と直前の料理の用意くらいになった。どうせ年末年始の休みと言っても29日から3日までで正月ののんびり出来る日は3日しかないし、年始周りもなく、夫婦とねこ達で食っちゃ寝のだらだら生活である。
まぁ、せいぜい時間の許す限り好きなことをして過ごそう。

とまあ、そんな訳であまりお金のかからない正月を迎える訳であるが、万年金欠生活に頭の痛いニュースを今日の日経新聞で読んでしまった。
「1円スマホ」の販売規制が27日、ついに明日から始まってしまうのだ。

我が家では格安スマホを利用しているのだが、私自身は2年ほど前にオンラインショップで値引きされたものを購入し使用している。
その時の価格は、本体料金が型落ちのために安くなっていて5万強に価格設定されていたスマホから3万円くらい、及び諸手数料も値引きということで実質2万円で購入できた。トータルでいえば6割以上は値引きされた格好になる。
しかし、明日からの制度によると半額、本体価格は5,000円以上高くなってしまうのだ。

通信料金は値下げされたというが、実際に外出する機会が少なく、家庭にWi-Fi回線を敷いてデータ通信は元より、通話も殆ど料金がかからない状況であるからしてスマホの格安プランの3Gなんてほぼ使わない。通話料金も0円だ。はっきり言って、本体価格の値上げが一番辛い。まったく、けしからん事態である。

その傍らで、スマホ市場では本体価格はますます上がる一方だ。販売数量は落ち込んできているという。
ただの一国民の私から見ると、そら見たことかと言いたくなる。
まあ、価格上昇については製造コストの上昇もあって高騰しているとのことであるから、このご時世だ。インフレの一環として捉えるしかないのかと思わざるを得ない。
この複雑な心境をどう胸に収めようかと考え込んでしまう。

そんな中で、一縷の明るい望みというべきニュースもあった。
冬のボーナスが、経団連集計によると、2年連続のプラスだという。

5類移行による新型コロナ禍からの回復による堅調な業績及び賃上げの動きを反映し、平均妥結額が4年ぶりに90万円台となったそうだ。
ただ、調査対象になった業種の企業の中にはマイナスの業種もある。
ベースアップを重視してボーナスを却って抑えたという動きもあるというから、その結果であろう。しかし、全体としては賃上げの流れになっているとの事だ。
この流れが続いてくれたら、いずれは我が家にも賃上げの恩恵に預かることが出来るのかと期待したい。

しかし、その報とは別な記事にて得た情報によると、国際的に見ると日本経済は地位が下がったとの事だった。
豊かさの目安となる日本の2022年の1人あたり名目GDPはイタリアに抜かれて主要7カ国(G7)の中で最下位となった。経済協力開発機構(OECD)加盟国38カ国中でも21位となって1980年以降では最も順位を落としたという。
生活をするにあたって、肌感覚において、日本のワーキングプア問題とかも発生するにあたり、随分と経済が貧相になっていった感想を抱いていたのだが、数値でも出たとなるといよいよもってより一層今後の老後資金問題の対策を何とかせねば、もしくは国外脱出しようかと思う次第である。

そういう悲壮感を抱く徒然でもあるのだが、考えることは洋の東西は問わないらしい。
そんなニュースがあった。U.S.国民が在宅勤務はメキシコでする「逆移民」が起こっているために首都メキシコシティー中心部の家賃が高騰しているというのだ。
さすがU.S.国民。国土もマーケット規模も大きいがやる事が大きい。

U.Sの家賃は元々高額であるというが、近年さらに高騰し、特に新型コロナ禍以降在宅勤務が多い事情もあってこのところ高まる出社圧力から逃れてPC1台で渡り歩く「ノマドワーカー」が競ってメキシコシティーの中心部に流入しているそうだ。
なんでも、生活費がニューヨークと比較して平均で8割近く安いとのこと。
そりゃー、身軽な職業であれば行きますって。
世界的に見ると、約3500万人のデジタルノマドワーカーがいるそうだが、そのうち1000万人超がU.S国民だという。
トランプ前大統領氏があまりのメキシコからの不法移民問題で壁を築くと公言しているのを覚えてらっしゃるかと思うが、逆移民とはまた相反する複雑な問題を抱えたものだと思い、先ほど書いたスマホの問題とともに何ともいえないこの世情のやるせなさを思いつつ、今回はこれにて筆を置こうと思う。

それでは、またの機会に!



__________ 続く。To be continued next story.


参考にさせて頂いた記事は以下の通りであり、皆様もぜひご一読されたい。




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