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(アカウンティング②)アカウンティング ~会計とは何か

会社を経営していく上で切り離せないのが、会計。「会計とは何か」と訊かれられると、一般的には「会社の経営(状態や業績)を表したもの」と答える。この答えとは意味合いが違うけれど、思わず頷けた答えがあった。

『ゼミナール 現代会計入門 第8版』(伊藤邦雄著)では「事業の言語である」「企業の経営活動の成果を映し出す「鏡」である」と書かれている。この “言語” や “鏡” という表現から、「情報の伝達手段であって、経営を表現したものが、会計だ。」と感じた。

「会計で、会社を語ることができる」、これが「会計とは何か」の私の答え。そう、会社を語ることが会計の役割。

しかし多くの会社の会計情報からは、何かを感じることはなく、会社の像も見えてこない。会計情報から表現するものが、何も伝わってこない。いや、そもそも何かを伝えようと、語ろうとしているのだろうか。

会計情報は数字ばかりで、数字に慣れていない人からは会社の像が見えにくい。多くの人は数字が苦手なので、数字ばかりの会計情報は見たくもなく、見ようとすらしない。また経理スタッフの多くも、数字の先にある会社の像を見ずに黙々と仕事をしている。会社を意識せずに数字しか見ていない人が作る会計情報から、会社を表現することは難しい。

「現在の会計からは、会社を語ることができない」、という大きな課題が浮き上がってきた。そう、会計の役割と課題がみえてきた。

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