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(マネジメント④)なぜ、新しいマネジメントが必要なのか ~組織の課題

マネジメントを考える上で鍵になるのが、“組織づくり”。マネジメントの基盤となる組織が変わらない限り、成果は現れてこない。成果を出そうとするなら、今の組織を見つめ直し、時には変えることが必要になってくる。

成果が現れるこれからの組織について、いろいろな視点から研究や実践がされている。組織が抱える大きな問題として、“不安や恐れ” がある。いろいろ問題はあるが突き詰めると、不安や恐れという心に行きついてしまう。

人や組織そして会社が活き活きしていくために必要なことは、「不安を和らげて、不安を安心にかえる環境をつくること」

マネジメント2.0で示した二つの前提で少し考えてみたい。前提②が続くと、不安になってしまう。不安にならないために、安心するために、前提①のような想定内/予測可能/確実さを設定していた。みえるから、安心する。

しかしVUCAの時代は、先がみえない時代。前提①から前提②に変わると、安心が不安に変わる。不安にならないために、安心できる環境をつくることが求められる。

この不安や恐れと戦っても、勝つ(解消される)ことはできない。勝っても新しい不安や恐れが現れてくる。何もしなければ、不安や恐れは大きく膨んでいく。最後には耐えきれずに割れて、心が、人が、そして組織が壊れていく。

組織が壊れないための、安心できる組織のキーワードは、「助け合う/信頼し合う/安心・安全である/みえる/共有し合う/公平である」。

これらキーワードのある経営環境をどう創るかが、組織そしてマネジメントの一番の課題になる

次に組織のカタチの問題を考えてみたい。従来のピラミッド型組織には、階層(ヒエラルキー)がある。この階層を守る(従わせる)ために、マネジメント1.0の管理統制が必要でもあった。
マネジメントの基盤がピラミッド型組織である限り、マネジメントを真の意味で刷新することは難しい。別の見方をすれば、「ピラミッド型組織でなくなれば、マネジメントの刷新はしやすい」といえる。

そこで、「階層がない姿」から、マネジメント2.0のカタチをこれから考えていく。参考になった “新しいマネジメント” に加え、既に実践されている “新しい組織のカタチ” を探究しながら、 “これからの会計” も思索してみたい。

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