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(アカウンティング⑩)アカウンティング×デザイン ~デザインから会計を考える

文脈は目には見えない。見ようとしてもみえていこない。文脈をみるのではなく感じることで、経営や会社の像がみえてくる。会計が示す経営情報(数字や図表)は目に見えてわかるが、文脈はそこにはない、あるのはただの情報。

人の行動や経営活動など目では見えない動きをみせることで、つなげていくことで、文脈となって顕れてくる。見えないモノに解釈を加えて言葉に顕すことで、文脈になっていく。

文脈づくりとは、「解釈を加えて言葉に顕すこと」

文脈づくりは、“意味づくり” でもある。会計に求められるもので、「カタチのないモノに意味を持たせること」を、私が考えるデザインとした。私のデザインの定義からすると、意味づくりもデザインといえる。

デザインの眼で会計をみると、文脈から会社をみせることができるか、そして語ることができるかが、新しい可能性の扉を開ける鍵となる。

この文脈づくりは、「掘り起こす → 浮き上がらせる → 表現する」のプロセスからなる。

掘り起こすとは、「みえていなかった本質などの存在に気づくこと」。
浮き上がらせるとは、「価値(意味・意義)を発見すること」。
表現するとは、「自分の言葉でみえるように語ること」。

文脈づくりのプロセスから、“意味づくり” には「意味を浮き上がらせる」ことが求められる。この “浮き上がらせる” という表現から意味づくりは、「みえていなかった(隠れていた)本質に光を射す」こととした。

この “光を射す” から、意味づくりのデザインを “イルミネート” と呼ぶことに。イルミネートには「目的地までの道を照らす」という別の意味もあり、この “道を照らす” ことが、アカウンティングの大きな役割になる。これについては後で詳しく説明する。

纏めると、会計におけるデザインの役割とは、「存在価値を会計視点から明文化 すること」になる。

存在価値   ⇒ 本質そして目的
会計視点   ⇒ 光を射す
明文化する  ⇒ 道を照らす

この “会計視点から明文化すること” が、イルミネートであり、デザインである。

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