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24/3/24 のぞき穴

雨が降るわけでもなく、風が強いわけでもない曇りの日。ここ最近は雨が降るか、晴れの日には風が強いかのどちらかだったから、天気の傾向が変わってきたのかもしれない。

ふとした縁がきっかけで武蔵境のマルシェに立ち、合間で吉祥寺のZINEフェスや個展に行った。
たくさんの出会いがあった。たくさんの人に自分の書いた文章を手渡した。実際に読んでもらえるか、どう感じるかはともかく、そのこと自体は楽しかったし、受け止めてくれることは嬉しかった。

最近タテマエということを考えている。タテマエとは礼儀であるのかもしれない。それはどんな人であれ、人を人としてみるということ。その人をその人自身として見るのとはまた違った話。最低限「人間」として見るということ、接すること。あと、本音を暴かないということ。タテマエがなかったら、タテマエが許されないのであれば、心の底から清廉潔白、聖人君人になるしかない。

コピー機が店員に助けを呼ばないといけないようなエラーになったり、マルシェの朝礼のときにカラスが近い距離で鳴いたり、駐車しようとしてたトラックが軽く椅子にぶつかったり、いつでも降り出しそうな重い曇り空だったり、不穏な予感がしていたけど、それはただの予感で、なんとも豊かな日だった。

友達が用意したドーナツも文章のおまけつき(おまけ付きお菓子みたいに、おまけとして文章が付いている、「のぞき穴」というドーナツを用意した)を含めて完売したし、ここでは手にとってもらえるのは難しいかなと思っていた、友達の詩集も持ち帰ってくれた人がいたし、言うことないでしょう。

最後まで残ったメンバー3人で3割うまいのぎょうざの満州に行った。みんなの少し疲れ気味の顔とは対照的に、テーブルは中華料理で彩られていく。中華料理自体はすごく高揚感が力や元気を感じるけど、中華屋に行くときはいつも、気持ちは低いまではいかないけど、どこか落ち着いてる。そんな気がする。

ぎょうざの満州を出たら雨が降っていた。友達から預かっている荷物を雨に濡れなように抱えて歩く。今日はこのまま雨となりそうだ。友達の荷物もあるし、帰りは一番近い駅から帰ろう。

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