24/4/18 買い過ぎた珈琲

カツ丼の蓋を開ける。湯気が膨らんで散っていく。ふと今日で団地に引越して1年が経ったことを思い出した。

卵と衣、さらに言えば蓋もか。三重に閉じ込められた肉は、肉のたんぱくな味を残しているように思う。周りは全てタレのしょっぱい味にひたっている。細切りの玉ねぎが少しとがった食感。タレで少しとろけそうな感じと、ご飯と肉のしっかりとした味わい。力強さとまどろみのような。

おつりは200円だったけど、20円のお釣りと言われた。しかし、渡されたのは100円玉2枚だった。
今日は寒くはないけど、少しだけ冷える。なぜか奥歯が温かいと感じる。

前の家に住んでいたことを思ってみる。遠いではなくなにか別のように感じる。それほど団地に住んでから暮らしが変わったのだと思う。特に去年の年末辺りからはうねりが大きくなっているように思う。

いつもより少しだけ遅い昼を終えて、すぐに仕事に戻る。今日はなぜか仕事が忙しい。まさに山場といった感じ。せっかくOnettが新曲を突然にリリースしたのに、ゆっくりと聴くことができない。
Onettはずっと憧れていた、そして僕も大好きなプリファブスプラウトのサウンドが最近出来ていると言っていて、前回のライブでそれを感じる曲があった。なんでもかなり昔に作った曲とのこと。今回はその曲の再録でやはりプリファブスプラウトを感じた。ロマンチックで夢見心地で、ほんのちょっぴり悲しみがきらめいいるような。どこかプライベート感もあるオネファブスプラウトサウンドは、やさしく僕をゆらした。

仕事が19時半に終わった。ピザ屋での食事に誘われていたので、セーターを着て、急足で向かう。最近早歩きが早いと言われる。特技に書こうか。

大学通りのピザ屋は6月で閉店してしまうらしい。何回か行ったけど、チーズもアラカルトもピザもとてもおいしい。国立で出会った人たちと僕の4人で食べる。そう、団地に越してきて、特に年末からはこういうことが増えているような気がする。国立に越してきて、国立の友達が出来てからもあったけど、最近は特に。国立に越す前には考えられもしなかった。

友達が珈琲を買いすぎたとのことで、家まで取りに行く。国立ロースターの珈琲だったのでとてもうれしい。傘を借りるか迷ったけど、借りてよかった。雨はしっかりと降ってきた。