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言葉のモード変換

先日書いた「カレーを箸で食べる」をお気に入りしてくださった方、コメントをくださった方、ありがとうございます。とても嬉しいです。

箸カレーの記事は、自分の中では、ちょっとした新しい試みでした。

読んでいただければおわかりになると思いますが、普段の私の記事とちがって、口語体で書いてるんです。

「そんな些細な違いが”新しい試み”?」という感想を抱く方もいるかと思いますが、私にとっては、丁寧に「です・ます」を使って書くことと、口語体で書くことは、些細な差ではないのです。

普段の投稿が「ジャンル:人に読ませる記事」なら、箸カレーは「ジャンル:ポエム」という感覚です。そう、あれポエムなんです、自分の中では。

というわけで、今回はその違いについてお話したいと思います。

「伝える文章」への変換作業

私は記事を書くとき、「何を伝えたいか」を自分の中で明確にし、どう書いたら伝わりやすいか?を考えて、文章を組み立てています。

大抵の場合、

①はじめに、伝えたいことのまとめ(結論)を書く
②考え事のきっかけ、経緯、思考の流れを書く
③最後に、より掘り下げた結論を書く

といった構成にすることが多いです。

はじめに結論を書くのは、その結論を読んだ時点で「あんまり興味持てないな」「この記事は合わないな」と思った人がすぐにスルーできるようにするためです。

逆に、結論を読んで「気になる話題だ」「なんでこう思ったんだ?」と感じた方には、記事を是非とも最後まで読んでいただきたいと思っています。
なので、最初に書いている結論は、かなり簡略化したものになっています。
「最後まで読んではじめて、本当に伝えたいことがわかる」という形が、自分のなかでは理想の構成です。うまくできているかは、わかりませんけど・・・

で、こういった作業をすると、最終的に「です・ます」の丁寧語の記事になります。自分の中で「伝わる文章にしよう」「人に読んでもらえる文章にしよう」という意識が強くなると、自然と丁寧語になるみたいです。

丁寧に書こう、という意識がそうさせるのでしょうか。
別に「口語体は丁寧じゃない」とは思っていませんが、文章からトゲをなくすには丁寧語にするのがいい、という感覚があるのだと思います。

私の頭の中の文章

先日の箸カレー記事ですが、あれは、「自分の頭の中で考えている文章をそのまま出力したもの」です。

普段、私の思考は脳内で文章化されています。
試しに、今考えていることをそのままタイピングしてみます。

そろそろご飯の時間だ。しかし腹が減っていない。12時だからといって昼食をとるという慣習はばかげている。だいたい腹が減ったと思ったときに食べればいいだけなのだ。悪しき風習である。

・・・こんな感じ。自分では「なんだこの文章」と感じます。なんか、小説っぽさがあるというか、口語的じゃないというか、わざとらしいというか。

でも、わりと本当にこういう感じで、脳内で思考が文章化されています。
より正確にいうと、音声の思考はもう少し口語的(例:そろそろご飯の時間だなー、おなかへってないけど)なのですが、それがすぐ文章に出力されて、途端に小説っぽくなる、という感じです。

そして、大抵、攻撃的。文章が攻撃的。ちょっとトゲがある程度ならいいんですけど、わりと常に喧嘩腰。感情まるだしの剥き出しです。

そういうわけで、私の思考はそのまま文章にしてしまうと、あまり「人に読ませるもの」ではなくなってしまうんです。

私がnoteでしたいのは、単純に「自分の考えを他人に伝える」こと。
あくまで、ただ伝えたいだけなのです。押し付けるつもりもないですし、読みたくなければもう、どんどんスルーしてもらって構わないんです。

なので、箸カレーのような、自分の考えをそのまま文章に起こしたものは、「考えを伝える記事」としては好ましくないんです。文章にトゲがあるうえに、自分の思考を構成も何も考えずに書いているだけなので。

でも、そういうふうに文章を書くのは、結構気持ちが良いのです。
何も考えずに書いているわけですから、楽ちん、楽ちん。
感覚としては、ポエムを書いているようなものです。のびのびと好きに、あるがままを書いている。なので、自分の中では、箸カレーはポエムです。

で、突発的に、試しに「思考型文章」をそのまま投稿してみるか、と思ってやってみたら、意外とお気に入りしてくださる方が多かったので、嬉しかったです。こういうのもアリなのか、と。

というわけで、「ジャンル:ポエム」として、今後もちょくちょく口語記事を投稿してみようかなあ、と思っております。怒りとか生きづらさがテーマになりそうな予感。フフフ。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。ポエマー泥水でした。

サポートしていただけると心身ともにうるおいます(主にご飯代にさせていただきます)。ここまで読んでくださってありがとうございました!