[バイトのアドバイスを告白に活かして大成功⁉︎]
【日記】
仕事で失敗しない秘訣を教えたはずが、
恋愛に応用して大成功した元バイトA君の話。
これは、
まだスタッフを雇っていた旧店舗の頃です。
そのバイトA君はいつもオドオドしていました。
地域で有名な進学校に通うマジメで頭の良い
学生さんでしたが、いざバイトとなると
いつもオドオドしてしまい
結局ありえないレベルのミスばかり…
一例を挙げれば、
オーダーが入っているにも関わらず
取り掛かからずに皿洗いに手を出してしまい
結果、取り掛かりが大幅に遅くなる。
そしてお客様から催促があって
急に慌て出す。…と、こんな具合。
もちろんオーダーは最優先の仕事として
当初から教育しているにも関わらずです。
頭は良いはずなのにナゼ!??
店主は本人に問いただします。
A君:
「確かにオーダーがお客様にとって大切なのはわかっているのですが、皿洗いも後でいっぱいお客様が来た時に大切だと思って…」
ほほう…
確かに両方ともお店の仕事として、
ひいてはお客様の為に大切な仕事ではある。
しかしねぇ…
店主はしばらく悩んだ結果、
ある法則に気づいたのです!
彼には
「わかりにくいラインで判断を求められると
途中で思考が停止し、避けてしまうクセ」
があったのです。
どっちもどっちで選択できない時に
主観に流されてしまうクセです。
なるほど…
テストの正解はハッキリと決められている。
だから学校の成績は良くても
実戦では通用しないという訳か。
まぁ大人でもあるあるの話。
では彼にはとっておきの作戦を授けよう!
店主:
「いい?判断に迷ったら極端に考えてみ。
どちらが正解か結論が出やすくなるから。
例えば極端に考えて、
①オーダーに取り掛からず、一日中ずっと
皿洗いをし続けたら結果どうなるか?
②オーダーばかりやって、一日中ずっと
皿洗いをしなかったら結果どうなるか?
比べてごらんよ。」
もちろん言うまでもなく、
皿洗いしかしなかったらオーダーくれたお客様に
「必ず」怒られます。
お客様が1組でも来たらアウト。
皿洗いをしなくてマズイのは
お皿が足りなくて回らない程
大量のお客様が押し寄せた時。
つまり「もしかして」の状況のみ。
どちらが優先かは歴然。
このように結論から言えば当然の事のようでも
その場その場の判断となると、
苦手な人は結構多いものです。
だから、
「わかりにくい判断は極端に考える」作戦を
みんなが活かしてくれれば
それで良いんです。
そして数週間後…
彼がうれしそうに僕に報告してくれました。
A君:
「店長が前に言ってくれた極端に考えてみろってやり方、やってみたら上手くいきました!」
…そうか。わかってくれたか!
これでお客様に謝りに行ったり
君を叱ったりしなくて済むなぁ。
うんうん(^-^)
A君:
「ずっと好きだった女の子に
①このまま告白しないで一生後悔するのか?
②告白してフラれてスッキリするのか?
…って極端に考えてみて、
ダメもとで告白してみたら
付き合う事になりました!!
店長のおかげです
ありがとうございます!!」
ちっっっが〜う!!!
違う!!そこじゃない!!
いや、それでいいんだけど…違う!!
店長は
仕事をちゃんとやって欲しいんだよぉ!!
その後の彼は結局
仕事の成長は見られなかったのですが、
でもまぁ彼女とはラブラブになり、志望の
就職先にも合格し幸せになったようで
それは何よりとは思ったのですが…
しっかし…
みんながみんな一律に同じ事なんてできない。
人に仕事を教えるのって大変だな(T_T)
飲食店店長の業務範囲には収まりきらんわ
と、思い知らされましたとさ。
めでたしめでたし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?