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もうブレイクアウトでだまされない。伸びるブレイクを見極めるには?

重要なのはビルドアップ

図1

図1のような場面で安値をブレイクしたので売りエントリーを仕掛けたとします。

しかし、そのあと伸びずに反転してしまい損を抱えてしまった。(図2)

図2

まるで自分がエントリーするタイミングを誰かに見られてるかのようにエントリーした瞬間に反転してしまう。すごいショックですよね…
ブレイクアウトは人気がある手法の1つですが、
だましばかりあっているとほんとにブレイクアウトで勝てる手法か不安になってしまいます。

ブレイクした後しっかり伸びるか騙しに合いやすいかを判断するにはビルドアップの有無で判断します。ビルドアップとはサポートライン※1やレジスタンスライン※2周辺で、比較的狭い価格帯で買い派と売り派の攻防を示す陰線と陽線が交互に出来ているものをビルドアップと呼びます。


図3の模式図で説明すると左は青いラインをそのままブレイクしたもの。
右の図は、ブレイクする直前で小さい揉み合いが発生してからブレイクしています。
これがビルドアップです。
ビルドアップはブレイクする前だけでなくブレイクをした後に起こる場合もあるので覚えておきましょう。

図3


だましはなぜ起こる?

相場は買いたい人、売りたい人、様子見をしている3つのパターンに分けられます。
ブレイクアウトに使うサポートラインやレジスタンスラインはたくさんの人が注目しており、自分が売りたいと思っているときにはもちろん買いたいと思っている人もいます。売りたいと買いたい人の両方の立場で相場を見てみるとなぜだましになったのか理解できます。

先ほどの図1のトレードを例に考えていきましょう。

先ほどの図1の場面買うとしたらどう考える?

相場は上昇してきており、安値のところまで下げてきています。青ラインの間でレンジ相場のようにも見えます。安値を少し割っているが明確にブレイクしているわけではないので買いが継続とみてよさそうなところ。
このタイミングで買って高値ぐらいまで狙いたい。


図4

買いを考えている人にとっては矢印のところが買いのエントリーポイントしても考えることができます。

図1の時点で自分が売りだと思っていたところは、買い派にとっては買いのエントリーポイントになります。ということはこの場面では買いも売りもどちらもエントリーしてくる可能性があるということです。

今回のトレードでは買いが優勢となり上昇していき、売りチームにとってはだましとなってしまったのです。このサポートラインやレジスタンスライン付近ではが買い派も売り派どちらも狙っている部分なるのでブレイクしたからと言って素直に伸びないこともあり、だましになることもあるのです。

だましを避けるには

では、だましにあわないようにするためにはどうすればよいのでしょうか?
それは相場の買いと売りの攻防をよく見て、買いか売りどちらか一方が諦めたと判断できたときにエントリーするこです。

その判断をするために必要なのがビルドアップなのです。

ビルドアップとは先ほども述べましたが、比較的狭い価格帯で陰線と陽線が交互に出来ている場面の事です。

ビルドアップがサポートラインもしくはレジスタンスライン周辺で起きるということは買いと売りの攻防が行われていることを示しその攻防に決着がつくと大きく価格が動く可能性を秘めています。
図4の赤丸ような抵抗線の周辺で比較的小さな横ばいが続きブレイクすることをビルドアップと見ます。


図5


図5

なぜビルドアップがあるとそのあとに価格が伸びていく可能性があるのか。
例えば図5の丸印のところでビルドアップがあったとします。
このビルドアップが起きているということは、買い派も売り派もいったんエントリーをせずに様子見をしているので価格が停滞しているということです。
ビルドアップした後に下にブレイクすると買い派は攻防に負けたと考え無理をして買いでエントリーしようとしないでこの場面を見送ろうと考える人が増えます。
一方、売り派は攻防に勝ったのでここはチャンスだと思い売りエントリーする人が増えます。
そうすると買いよりも売りでエントリーする人が多くなり価格がそのまま下げていくということにつながります。
これがだましを避けるにはとても有効なのです


ビルドアップを使ったメリット

他にもビルドアップを意識したトレードをすることでメリットがあります。
それは、損切位置を狭くすることができます。
図6を例に考えてみましょう。
青ラインをブレイクのタイミングでエントリーしたとすると、
直近の高値である黒いラインのところが損切位置と考える人が多いと思います。

図6



図7は、ビルドアップを確認してからエントリーを仕掛けた場合ですがこの場合はビルドアップの上に損切ラインを置くことができるようになります。
ビルドアップを意識するだけでも損切位置に大きな影響を与えるのでビルドアップはだましにあいにくいだけでなく損失を少なくしてくれるので非常に重要だということがわかります。


図7


まとめ

ここまでだましやビルドアップについて学んできましたがビルドアップをうまく使いこなすことができると損切り幅を小さくしたり騙しになりにくかったりとメリットがあります。もちろん、ビルドアップを待っていたらそのままブレイクしてしまい乗り遅れたということもあります。
自分の中で安全にトレードを進めたいからビルドアップを必ず待つとか、乗り遅れることが嫌だからブレイクしたらすぐにエントリーしたいなどあると思います。どちらにしてもしっかり自分のルールを決めてトレードに活かしていきましょう。

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