紅いシリコンバレー深センの実情と中国のイベントリポート(資料ダウンロード可)
2019年6月15日(土)17時半より上海で知り合ったバルコニアの久保山さんのオフィスで中国関連イベントを開催しました。
その名も「紅いシリコンバレー深センの実情と中国」。
普段中国のテック情報を収集している方々にとって「深セン」というキーワードは避けて通れないもの。
テンセント、DJI、ファーウェイ、そして平安保険など、深センを代表とする有名企業がゴロゴロいます。
ただ、目先の最新情報を収集しただけでは、今の中国を理解することはできず、中国の歴史や経済、政治について理解をしておかなければ、深センを取り巻く中国の状況を把握するのは困難だとは思いませんでしょうか?
(北京留学時のクラスメイトに囲まれ、いじられる筆者の写真)
そこで、私自身、2011年に北京に1年間留学し、帰国後、日中学生会議で現地の中国人とガチでディスカッションしたことや自分で大学内にて立ち上げた中日会話クラブ(中国語と日本語の相互学習)の運営経験があり、また、2017年から合計4回、累計1ヶ月半ほど滞在した深センで登記を完了した経験があるので、日本にいる日本人の方に理解するきっかけの場を作れたらと思い、今回のイベントを企画することになりました。(偉そうなことを言ってますが私も日々勉強です!)
(2012年8月日中学生会議にて議論終了後の様子の写真@広州)
プレゼンの想定するターゲット
プレゼンをするにあたって、このような人に聞いてもらいたいなと思いながら資料を作成しました。
①中国ビジネスに興味があり中長期的に事業に挑戦しようと考えている人
②深センを始めとした中国の都市の事例を参考に、日本で事業をローカライズしてみたいと考えている人
③中国留学や中国インターン、中国駐在前に生の情報をインプットしておきたい人
実際ご参加頂いた方の大半は深センを含む中国に足を運んだことがあるアグレッシブな方々ばかりで、「やばい、下手なこと言えない」となりました笑
コンテンツの目次
上記のように、中国という大きな枠組みから入り、その後、広東省、深センへと絞り込んで話を進めることにしました。
北京留学時には中国人と歴史の認識の違いで口論になることが多々あり、「日本人は歴史を知らない」とバカにされる人を一人でも減らしたいと思ったので、中国の近現代史にも触れています。
上記のスライドでは、中国と日本を比較しています。
国の統計データを調べるときには必ず他の地域、特に自国との比較をしてみると頭にすっと入ってきますのでオススメです。
JETROに豊富なデータが格納されているので、適宜ご覧ください。
https://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/kanan.html
広東省と北京、上海そして東京都の比較
上記スライドでは、広東省全体と北京、上海そして東京都との比較をしてみました。
実は広東省の人口だけで1億人以上いるんですよ?
大丈夫です、私も調べるまでは知らなかったです。笑
GDPは他の地域と比べても中国ではトップクラスであり、香港やマカオを合わせると大規模な経済エリアといえます。
広東省内の都市比較をしてわかったこと
上記スライドでは広州、深セン、东莞、佛山の4つの都市を比較をしてみました。
人口は広州が1490万人(東京都よりも500万人多い)で一番多く、その次に深センが1302万人。
しかしGDPは深センのほうが高く、結果的に一人あたりのGDPは圧倒的に深センが高いことがわかります。
そのかわり人口密度の高さは異常であり、まだまだ人口が増えていくのが予想されます。。。恐るべし、深センの吸引力。
ベイエリア構想と一帯一路
一帯一路についてはよく耳にすることがあるかと思いますが、広東省のベイエリア構想についてはあまり耳にしたことがないかもしれません。
これを知っているか否かで広東省のことや一帯一路の理解が更に深まると個人的に思っています。
深センセクション
深センの歴史から入り、自己の体験にもどつく深センの特徴をお伝えした上で、深センの各エリアの解説やスタートアップを取り巻く環境についてお伝えしました。
時間が足らず詳しい話ができませんでしたが、今の深センはまるでジョージ・オーウェルの1984年の世界と似ていると感じています。
村上春樹の1Q84のモチーフとなった名著ですが、読んだことがあると中国の理解に繋がりそうです(長くなるからこれくらいにしましょう)。
ミニプログラムを使ったビジネスアイデア
上記は私が中国で登記をするきっかけとなったミニプログラムのアイデアですが、QRコードを読み取り、中国人観光客が神社でおみくじを引いたり、境内の解説を読めたりするコンテンツです。
神社に対して営業をしたいので、神社や関連会社にお知り合いがいらっしゃる方はぜひご一報ください!(宣伝目的のスライドでした笑)
下記は前回執筆した「知らないと損!中国の中で当たり前にツアクァれる”ミニプログラム”とは?」です。
こちらで全くわからない人でも少々理解できるように難解な表現を避けて書いているのでお手すきの際にご覧ください。
他には私がオススメする書籍やダウンロードするべきアプリのスライドも挿入しています。
書籍やアプリについてはまた別途noteを作成して見るかもしれませんので気長にお待ち下さい。
プレゼン終了後の集合写真
中国ビジネス関連の人以外にも、あらゆる分野の方々にご参加頂き無事に成功することができました。
元は軽く飲み会をする程度で考えていたにもかかわらず30名近くの参加者がいらっしゃったので非常に感慨深いです。
でも、「気軽に飲み会をしよう」とTwitterに呟いてはいけないものですね。笑
今回一緒に共同企画をしてくださったフミフミさんやイベントスペースを提供して頂いたバルコニアの久保山さん、スポンサーの木下さん、そして本を提供して頂いた高橋さんのご協力があってこその成功だったので非常に感謝しております。
イベント参加者には資料を共有しますが、ご参加頂いていない方で資料がほしい方は下記の有料ページにてご購入をお願い致します!
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?