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ビットコイン円、高値圏で一進一退。日本時間明日午前6時のETF承認に期待

〇ビットコイン円、米国時間朝方にかけて、安値660.9万円まで反落
〇米SECによるETF承認可否判断を控えたポジション調整が重石
〇その後は日本時間1/11午前6時にビットコインETFが承認されるとの観測強まり持ち直す
〇テクニカルには主要テクニカルポイントの上で推移、強い買いシグナルも成立、地合い強い
〇ファンダメンタルズも現物型ETFの承認期待、半減期イベント、欧米の利下げ観測等がサポート
〇米SECがビットコイン現物型ETFを承認する可能性は極めて高くビットコイン円の続伸を予想
〇本日の予想レンジ:640.0万円ー720.0万円

昨日の概況

9日(火)のビットコイン円相場は底堅い動き。アジア時間早朝にかけて、高値680.1万円(2021年11月26日以来、約2年2カ月ぶり高値圏)まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)急ピッチな上昇に対する反動売り(利食い売り)や、(2)重要イベント(米SECによるETF承認可否判断)を控えたポジション調整が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値660.9万円まで反落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(3)現物型ETF承認を見越した根強い押し目買い圧力や、(4)ETF申請各社による取引手数料の引き下げ合戦(ビットワイズ、ヴァルキリー、インベスコ、ウィズダムツリーなどがETFの手数料引き下げを実施)、(5)ヴァルキリー社の共同設立者兼CIOによる「ビットコインETFは水曜日の営業終了時(日本時間1/11午前6時)に承認される見込み」とのポジティブ発言、(6)ヴァンエック社CEOによる「全てのETFは基本的に木曜日に上場する準備をしている」とのポジティブ発言が支えとなり、本稿執筆時点(日本時間1/10午前6時00分現在)では、673.6万円前後まで持ち直す動きとなっております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は約2年2カ月ぶり高値圏での底堅い動きが続いています。日足ローソク足が全ての主要テクニカルポイント(21日線、90日線、200日線、ボリンジャーミッドバンド、一目均衡表転換線、基準線、雲上限)の上側に位置していることや、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「強気のバンドウォーク」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)ビットコイン現物型ETF承認に伴う機関投資家マネーの流入期待や、(2)上記1を背景とした伝統的金融機関の新規参入期待、(3)半減期到来に伴う需給バランスの崩壊期待(供給量が半減する中での需要急拡大)、(4)欧米など主要先進国による利下げ開始期待(金融引き締め局面終了で2024年は利下げ再開の年→リスクアセットに上昇圧力)など、ビットコイン円相場の上昇に繋がる材料が揃っています。事実、昨日はオプション市場で、1/26期日の60000ドルCALLや、3/29期日の75000ドルCALLが大口で取引されるなど、ETF承認後のアップサイドを織り込む動きが見られました。

米SECがビットコイン現物型ETFを承認する可能性は極めて高い(明日1/11午前6時頃)と見られることから、当方では引き続き、ビットコイン円相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします(米SECによる承認後にsell the fact的な事実売りが一時的に出てくる可能性があるものの、一巡後にすぐに持ち直して、2021年11月に記録した史上最高値779.4万円に向かって上値を伸ばすシナリオを想定)。

本日の予想レンジ:640.0万円ー720.0万円

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