令和時代に英語学習とどう向き合うか

平成時代の英語学習

平成という時代が終わり、新元号が始まった今日このごろ、今年こそは英語をマスターするぞ!!と意気込んでいる人もいるのではないだろうか?
そして、その様に意気込んでいるのは今回が初めてではないことに気づくのだ。
私自身もそうした人間の一人である。
しかしそうした意気込みも虚しく、多くの人は大してスキルを向上することなく勉強するのをやめてしまう。
ここでは、自分自身が英語学習に取り組むにあたり、どのように目標を設定するのか、目標を達成するためにどのように英語学習に取り組んでいくのかを考えていきたい。

今までどんな勉強をしてきたのか

How long have you been studying Japanese?
オーストラリア人と話している時に聞かれた事があるのがこのフレーズである。
(この質問は大嫌い)
実際中学3年間+高校3年間+大学4年間は一応英語の勉強はしているため、トータルで10年間は勉強をしているわけだが、十分に英語を話せるレベルではないのだ。
10年間も勉強をしているのにこの程度の会話力なのかと思われるのが嫌で、この質問に答えるのを躊躇したことがある人もいるのではないだろうか。実際にどのような勉強をしてきたのかというと、ただ単に英語の授業を受け、いい成績を取るためにテスト勉強をしてきた、というのが現実である。つまりは、中高を通して、リーディングを中心に、多少のライティングとリスニングを行ってきた。
大学在学中には就職活動を意識して、TOEICの対策を始めた。
(入学時は400点程度→就活前810点には向上)勉強方法としては、文法を覚え、音読し、問題を解くといった流れだ。
それを普段の授業と、テスト前の勉強で繰り返してきた。

自分自身の英語レベルはどうやねん

TOEIC810(L450/R360)
英語のニュース番組はなんとなく理解できる
TEDなんかも同様
外国人と日常会話はなんとかできるが、ネイティブ英語話者同士の会話は聞き取るのが難しい
(大体のネイティブ英語話者は英語ができない日本人にはゆっくり話してくれる)
洋画は壊滅的に聞き取れない
テレカンは絶望的


目的は何か

英語を学習する目的としては、ビジネスシーンでの活用を想定したい。
理由としては、ビジネスで英語を活用できるということが自分自身のQOLを向上することにつながると考えるからだ。簡単に言うと稼げる人材になるということである。(本当に英語ができれば収入が上がるのかという点に関しての言及はここではしないが)
加えて、ビジネスで英語を使うほうが、日常生活のおける英語話者とコミュニケーションを取ることより難易度が高いと考えている。ビジネスで英語を活用するのと、外国人と一緒に観光をしたり、バーに行ったりするのでは全く必要なスキルが違うし、要求されるハードルもビジネスの方が高い。

ゴール設定

少し曖昧ではあるが、英語環境で仕事をこなせること。
日本語でのコミュニケーションを100とした時の80程度のコミュニケーションレベルを達成すること。英語ができるようになるには英語環境に身をおくこと。その中でサバイブすることが重要である。
つまりは、ビジネスレベルの英語力を身につけるには、英語が必要な職場環境やプロジェクトに身をおくことが必要だ。というのは正しい命題だがそうした環境やプロジェクトにアサインされるにはそもそも英語力が必要となる。八方塞がりである。
帰国子女でもなく、長期の留学経験もない人はどうするべきか。

シグナリングとしての英語力を磨く

結論から言うとTOEICをやれ。ということだ。
日本の就職/転職市場では依然としてTOEICで英語力を評価する風潮がある。
(一般的なTOEICはListening/Readingパートで構成されており、TOEICができてもビジネスシーンには対応できないと思うのだが、、)
つまり、自分を英語ができる人材として、企業に売り込む際、TOEICで高得点を取ることは有効に働く。
TOEICの勉強は一人でできるし、留学する必要もない。必要なのは数冊の参考書と、勉強時間、やる気だけだ。つまりは時間があればTOEICで高得点を取ることはできる。出来ればTOEICは学生に間に800点はとっておきたい。
TOEICで高得点をとってもビジネス英語が出来るようになる訳ではないが、帰国子女でもない人間にとって、英語環境のジョブへの第一歩なのだ。

英語環境のプロジェクトに飛び込む

新卒一年目、研修後のファーストプロジェクトで英語が必要な環境に放り込まれた。理由としてはTOEIC800点を超えていたからであり、シグナリングが有効に働いたと考えられる。(あとはPMの独断)

ビジネスシーンでどうサバイブするか

個人的な意見だが、最も難易度が高いのはミーティングである。(特にテレカン)
・そもそも聞き取れない問題
・自分の言いたいことが話せない問題
・専門用語がわからない問題
に遭遇する。
4スキル(Reading/Listening/Writing/Speaking)は相互の影響があり、それぞれを単独で鍛えるわけでもない。
例えば、知らない単語は読めないし、聞き取れないし、かけないし、話せない。
この場合は単語を覚えるということが、4スキル全てに影響を与える。
まずはReadingができないと、Listeningはできないし、WritingができないとSpeakingはできない。
こうした点も踏まえて、優先順位をつけて勉強を進めていくべきだと考えている。

専門的な知識と汎用的なスキルに分類して考える

専門用的な知識とは、ジョブに応じた、業界、業種それぞれの業務知識、慣習、お作法、業界あるあるなどである。プログラマーならプログラミング言語だし、銀行マンなら金融の知識だし、医者なら医療の知識である。(当たり前)
自分がプロジェクト単位で、クライアントが変わるような仕事であったため、専門的な知識のインストールには苦労したというのが正直なところだ。(プロジェクト期間で完璧にキャッチアップできなかったし、その後は英語環境の案件にはアサインされていない)

過去の議事録を英訳せよ

専門的な知識と、汎用的なスキルに分類したので、まずは専門的なスキルについて考えていきたい。そもそも専門用語がわからないから聞き取れないし話せないと言う問題が発生する。
働いている業界や従事している業種によって必要な語彙は変わってくるため学習方法は難しい。一般的な英語勉強(TOEIC)などでは対応できないことが多く、完璧にフィットした参考書などもなかなか存在しない。これは自分自身の経験なのだが、研修後初めてアサインされた英語がそこまで得意でない新人にとって、英語でのミーティングは理解が難しい。その時は「英語の勉強頑張らないとな~」と思っていたが、その後、日本語でミーティングをしてもあまり理解できなかったので、英語の問題だけではないのだと実感した。
話を英語学習に戻そう。日本語での業務知識の習得方法はおいておき、日本語であれば業務遂行能力があると仮定し、その上で英語環境でサバイブするには、日本語で理解をしている業務知識を英語に翻訳して理解し、アウトプットできる必要がある。
汎用的なスキルが十分なレベルであるとすれば、業務に関わる専門用語を英訳できれば基本的には問題なくプロジェクトを回せるはずだ。
そのための勉強法、事前準備として、最も重要だと感じるのは、過去の議事録を英訳して、専門用語を英語で理解しておくことだ。
過去にのミーティングで行われていた、報告やディスカッションには業務で必要な専門用語がほぼ確実に出てくるので、そこを抑えておくというのが有効であると感じている。

汎用的なスキルの磨き方についてはまたの機会に考えて言語化しようと思います。

おわり

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