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訪問看護ステーションを成功に導く3つのポイント

皆様はステーションを運営するにあたって、どのような点に留意されていらっしゃいますか?はまリハ代表取締役 臼居 優さんの著書『儲かる訪問看護ステーション 成功マニュアル』を参考に、訪問看護ステーションを経営する上で重要なポイントを3つにまとめてみましたので、是非ご覧ください。

私たち株式会社ゼストは、在宅医療・介護のスケジュールを自動作成するクラウドサービスを展開しています。訪問看護における多くの経営課題に向かってきた私たちだからこそ、お伝えできるノウハウをお役立ち記事として配信しています。

訪問看護事業を成功させる3つのポイント

訪問看護ステーションは、医療保険と介護保険が収益源で、大きな設備投資を必要とせず、アパートやマンションの1室からでもスタートが可能です。また、訪問看護事業を収益面から見ると、「看護師さん1名当たりの訪問 × 人数」が毎月売上として計上されるストック型ビジネスといえます。その為、シンプルではありますがビジネスの本質的なポイントは優秀な看護師さんを確保し、適正な稼働をしてもらい続けることが重要であるといえます。

臼居氏によると、成功している訪問看護ステーションは、次の3つの仕組みをとり入れているとのことです。

1. 看護師さん、セラピストさんがステーションに集まってくれる仕組みをつくる

2. 継続して新規の依頼が来る仕組みをつくる

3. 毎日継続的に6件程度の訪問ができる仕組みをつくる

これら3つの仕組みについて、1つずつ詳細をお伝えしていきます。

1.  優秀な人材が集まる魅力的なステーションへ

訪問看護ステーションの成功には、看護師さん、セラピストさんが多く集まり、継続して働いてもらうことが欠かせません。そのために、看護師さんやセラピストさんの働きやすい環境を整えた上で、ホームページやSNSで「やりがいをもって働けそう」「入ったら楽しそう」といったステーションであることをアピールします。そうして集めた応募者に対し、面接などを通して訪問看護に適した人材かどうかを吟味した上で採用します(書籍では、臼居さんが使っている採用基準について述べられています)。

また、既存の職員に対しても、ずっと働き続けたいと思わせる魅力づくりが大切です。「この会社は辞めたら損だ」と思わせるような魅力的な教育プログラムを用意し、働きやすい勤務環境、福利厚生や処遇を整えます。魅力あるステーションであれば離職率が減り、紹介による効率良い人材獲得も可能となります。

2.  依頼者との信頼関係を確立し、継続的に依頼を受ける

訪問看護ステーションへの仕事の依頼は、ケアマネジャーさん、医療機関の連係室、かかりつけの主治医の3つです。特に、居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんから新規の依頼が来ることが多いので、ケアマネジャーさんから選ばれるステーションになれば、継続的な依頼獲得が期待できます。そのためには、最初の依頼からしっかり対応し、信頼を獲得していく必要があります。新規の連絡が来たときは、依頼内容にしっかり応え、きめ細かな対応をしていくことが大切です。報告・連絡・相談もマメに行うことで「訪問看護なら〇○さんのところ」というように信頼を得る努力が必要です。

3.  各職員さんが毎日6件程度の訪問を可能とする

訪問看護は、1日の訪問予定を組み、車、バイク、自転車で移動しながらまわっていると思いますが、エリアが広すぎるとその分移動に時間がかかり、1日に訪問できる件数が減ってしまいます。

移動に時間がかかりすぎて稼働率が悪くなることや、移動時間の増加によってスタッフの皆さんが疲弊してしまうと、この6件という数字はなかなか達成できません。そこで、無理なく訪問できるようにサービスの提供エリアを限定するのも得策です。そのエリアのサービス需要を理解し、需要に合ったサービスを提供することで地域ナンバーワンを目指せれば、指名での依頼も獲得しやすくなります。

成功しているステーションは、これらのポイントをしっかり押さえ、増収増益を続けています。逆にこれらが1つでも欠けると離職や新規依頼が来なくなるなど、問題が顕在するので注意が必要です。

訪問スケジュールを管理し、3つの成功ポイントを満たす

3番目のポイントである「1日6件程度の訪問」を実現するため、提供するサービスエリアを限定するのも1つの方法ですが、すでにエリアをさほど限定せずにサービスを提供している場合はどうすればよいでしょうか?

実は、効率的なルートを組めていると思っていても、まだまだ改善の余地は残っている場合があります。今は1日4~5件の訪問しかできていなかったとしても、1日に訪問するルートを最適化し、移動時間を最短にすることで1日の訪問を6件に伸ばせる場合があります。しかし、訪問する利用者さん一人ひとりの状況に適した職員さんをイメージしながら、誰にどの順番で訪問場所を移動してもらうかを考えるのは、3次元チェスを解くようなものです。

そこで重要になってくるのが、訪問スケジュールに特化した専用ソフトによるルート最適化です。我々の訪問スケジュール自動作成ツール『ZEST』は、訪問スケジュールの自動割当機能により各職員の移動時間が最短になるような訪問スケジュールをボタン1つで作成可能です。

そもそも訪問スケジュールの作成は、訪問看護ステーションの経営において重要なタスクです。相性まで考慮し、利用者さんの状況に応じて適切な職員さんを割当てることができれば、利用者さんの満足度も高まります。利用者さんからケアマネジャーさんへのポジティブなフィードバックを通じ、信頼もより深まることでしょう。スケジュール作成において、適材適所の割り当てを行い、各職員さんの作業負荷・移動負荷に偏りがないように配慮すれば、不満などの問題もなくなります。しかし、最適な訪問スケジュールを人間の頭だけで作成するのは容易ではありません。ZESTのようなITツールを活用してみてはいかがでしょうか。

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ZESTを使用するその他のメリット

働きやすい環境づくりへの貢献
利用者さんへの対応を担当制からチーム制へ移行することにより、個々の利用者さんへの対応を組織で行えるようになり、各職員さんの柔軟な勤務形態の実現や、希望休への調整も行いやすくなります。一方、訪問スケジュール作成の調整要素が増えるので、スケジュール作成がさらに複雑となってしまいますが、ZESTでは利用者毎に担当チーム設定ができ、その日の最適ルートや他のスケジュールを考慮して、最適なチームメンバーが割り当てられます。したがって、担当制からチーム制への移行もスムーズに行えます。

訪問看護師の育成支援
訪問看護は、現場での臨機応変な対応が必要で、OJT等を通じた教育・育成が重要です。その為、ベテラン看護師さんの訪問に同行し、OJTの機会を提供することが望ましいのですが、同行訪問が保険給付の対象にならないこともあり、同行のやり繰りは大変だと思います。そんなときも、ZESTでは同行訪問のスケジュール作成も柔軟に行えます。一人の利用者さんを担当チームで対応する設定にすれば、新人看護師さんも訪問看護の現場に慣れやすい環境を用意することができます。

ケアマネジャーさんなどからの問合せ対応
ZESTでスケジュール作成・管理を行っていると、全職員さんの稼働状況や予定を俯瞰でき、いつ空き時間があるかを即座に特定できます。ケアマネジャーさんや主治医、地域相談室などからの問合せがあった場合、即座に、臨機応変に依頼内容に応え、きめ細かな対応をすることができます。

以上、今回は訪問看護ステーションを成功に導く3つのポイントという観点で記事を書かせていただきました。ZESTに関して少しでも興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、こちらのサイトを是非ご覧ください!

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