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いつまでも寒いですね

(町之トリオ)

きのう村上春樹のSNSに対するコメントがばずってましたね。

Q15. SNSはいっさい見ないそうですが、その理由は?
大体において文章があまり上等じゃないですよね。いい文章を読んでいい音楽を聴くってことは、人生にとってものすごく大事なことなんです。だから、逆の言い方をすれば、まずい音楽、まずい文章っていうのは聴かない、読まないに越したことはない。

ど正論でぐうのねもでん。
SNSについて言うと、東浩紀『ゲンロン戦記』読んだときもおもったけど、SNSが無料で見られるというのは要するに広告の空間だということなんだよねえ。

退屈は、特に私が「ネオリベラル的」と名づける退屈は、関心経済(アテンション・エコノミー 訳注:人々の関心を取引の材料とする経済)の働きに依存してその力を得ている。我々はその経済に進んで参加する者たちだ。(…)ソーシャルメディアやそのほかのオンラインのメカニズムは我々の関心を獲得するように働く。サイトはヒットの数、あるいはユーザーの熱中度で格付けされる。一方、関心を摘み取られている者たちは、「いいね!」やリツイート、友達やフォロワーの数の多さで自己を祝福する。こうしたすべての行為において、我々は関心経済の仕事を果たしているのだ。我々は自分自身を餌として生きるように強いられ、欲望と関心自体を商品としてしまい、無料で分け与えている。(マーク・キングウェル『退屈とポストトゥルース』)

関心自体を商品としている、まじでそう。SNSでTLを見(させられ)ること自体が現代的な労働というか搾取なのかもしれないなー。あとこのキングウェルの記述で思ったけど、メディア(と一括りにはできないけど)はSNSみて取材して書いて記事のバズりをみて、関心の売買の両方の立場から関心経済を加速させてるなーと。そんなことを考えてSNSから撤退しつつあるわれ(この話ってもうしたっけ?)。読む価値があると思わせる文章を書けるようになりたいなと素朴に思う。コンテンツとしてというよりも、できるなら文章それ自体として(日記は別)。

それにしても目かゆいし鼻詰まるし春きたなあと思ったらまた寒いですねここ数日。春は花粉がつらいし風が強いしあんまり好きな印象ないんだよな。そういえば去年あんまりしっかり桜をみられなかったので今年はどこか出かけたい(しっかり見るものでもないか)。もうすぐ初の緊急事態宣言(2020/4/7)から1年か。ワクチン始まってるけど、これから毎年打つことになるのかなーと思うと滅入る。

3月中のディズニーチケットとりたくて毎週水曜午後2時はサイトにかじりついてたけどF5連打するとすぐアクセス拒否になるしどれだけやっても取れんから諦めた。あるいは旅行でもできればと思ってたけど宣言延長だし厳しいか。つれえ。

最近ようやく『鬼滅』を通しで読んだ。さいごの総力戦は展開急ぎすぎではという感じがしたので、無限列車編が一番好きかなあ(煉獄さん、、)。映画もいまさらながら見に行こうかな。けど鬼滅よりは今まさに話題になってる呪術廻戦のほうが好きかも。にしてもジャンプは当てすぎててまじですげえ。とはいえ、ワンピも鬼滅も呪術もハイキューも、ヒット作は男たちの成長物語という点では共通しすぎてて、ジャンプ編集部の方程式は露骨やなあと思う。まあこのなかで鬼滅とハイキューは「敵」の人生に寄り添ってちゃんと描いてるところがちょい違うのかな。優しいよね。あとジャンプでは『チェンソーマン』というのがまた人気でてるらしいが、悪魔とか鬼をはらう系の話ばっかりだ。コロナと関係してんのかな。

2021ももう3月。なんか前に日記を書いたときから早くもいろいろと状況が変わってきてる気がするのでまた集まる機会あれば話したいねえ。

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