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直線縫い3カ所のみで、スカートからレジ袋型エコバッグをリメイク

巨大なエコバッグがあればいいのに、と思う場面が多々あります。
これまでだったらIKEAの大きなプラスチックバッグや、ユニクロで大量買いした時のビニール袋など、いろいろ選択肢がありましたが、買い物も控えプラスチックバッグをもらう機会もなくなり、お下がりを渡すときなどに使っていたら、いよいよ手元になくなってきました。
不要な手持ちの服など使って、できるだけ簡単にエコバッグが作りたい。それこそ、誰かに中身ごとあげても惜しくないような気軽で軽くて、しかもレジ袋型。
レジ袋型は本当に便利です。入れ口がガバッと開くのがいい。ベビーカーの手押し部分についたS字フックに引っ掛けるにも、レジ袋型の取手位置が便利。
巨大と言うからにはオムツが2パックは入って欲しい。

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目をつけたのはロングスカート。
日本製で非常に質の良いコットンが使われているのですが、落ちない油染みがあるのと、着込んで色褪せが目立ちます。
服として着るのはちょっと恥ずかしいけれど、この目が詰まって丈夫かつ薄手のコットン地は、巨大エコバッグにうってつけ。

これはウエストのゴム部分を切り落として広げた図。

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形態は、上に置いたエッグスンシングスのエコバッグを目指しています。
こちら大きさもあり布端もロックミシンでかがってあるだけの気軽さ。
そしてレジ袋型で非常に使い勝手が良かったのですが、洗濯乾燥かけたら体感1/2くらいに縮んでしまいました。
ありえないシワシワ具合で生地の安っぽさ露呈したのは仕方ないとしても、こんなに小さくなってしまっては魅力半減です。

今回は思い切って、このスカートそのままの大きさでエコバッグ化したいと思います。両端がせっかく輪になっているのでこれを切り落とすのは勿体無い、そして面倒くさい。
スカートなので裾ひろがりですが、それもいいことにしましょう。

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裏返して左右を好きな幅だけ折ります。これが表に返した時、底のマチになります。(写真ではすでに白糸で縫ってあります)

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折り返した左右を残して、持ち手になる部分をU字に切り取ります。
ここは左右対称を目指しつつ、下書きもなしで適当に。後から深くすることはできるので、初めは浅めにしておくと安心かもしれません。取手は、取手にしたい幅の、二倍以上残しておきます。

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(失敗例)
わたしは丈夫にしようとして袋縫いを試みたから大失敗。表合わせでマチを作って縫い、裏返して縫い、さあ出来上がりと表に返したら、マチが表にきてしまいました。当たり前なのですが、展開図的なことが苦手なので、どうもやってみないとわかりません。
しかも丈夫に作ろうと欲を出して、一番細かい針目でミシン縫いしていたので、解くのが非常に大変で、時間がかかりました。今回の制作時間は半分以上糸を解く時間でした。(逆にそれ以外はものすごく簡単でした)糸ももったいなかった。

それに袋縫いして分かったのですがスカートリメイクの場合、裾は元々三つ折りされています。それを袋縫いしようとすると、生地が何重にもなって縫いづらく、仕上がりもゴワゴワ。今回は軽やかに作りたいので、丈夫さはミシンの針目を最小に設定するだけでいいことにしました。
どうせ巨大なエコバッグに重いものを詰めたところで持ち上げられません。

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気を取り直して、左右を適宜折って、底を縫います。

表に返して、持ち手を作製。
左右の持ち手をそのまま縫い合わせるとあずま袋風(ワンハンドル)になります。
わたしはレジ袋型にしたいので、持ち手になる部分を両橋切り落とします。

最初の入れ口、U字の深さと同じくらいか、やや浅めに。浅めの方が脇から荷物が落ちる心配がありません。が、サイズによってはあまり浅いと肩にかかりません。次回はU字をカットする段階で持ち手両脇も切っておこうと思います。

こちらは縫い代が表に出ないよう袋縫いしました。表に返した状態で、上下に重なった取手を合わせて端をぬい、裏に返して最初の二倍の縫い代で縫う。表に返すと縫い代は内側に入っています。

持ち手が長く残っている場合は、ただ結ぶだけでも可愛いです。その場合は結び目をちょっとずらすと肩に当たっても痛くなさそう。

これで最低限、袋状になりました。
ここからはやってもやらなくても。

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取手が幅広すぎるので、マチに合わせて半分におった状態でミシンで押さえるのが多分通常のやり方。
このエコバッグは巨大すぎて持ち手も幅広。半分の半分に折るくらいが持ちやすかったので、左右の端を真ん中の線に合わせてたたみ、それを半分に畳んで1/4の幅にしました。
それを上からミシンがけ。

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なんとなく二箇所縫いましたが、一箇所の方がごわつかず硬くならず、持ちやすかったかも?と思います。

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これで出来上がりです。
なんと入れ口と持ち手脇は切りっぱなし。これくらいが軽やかでエコバッグにはちょうどいいと思うのですがいかがでしょうか。

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というかこんなU字の曲線を三つ折りするなんてちょっと考えられません。(面倒で)

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表に返すと、底の両端を折り返したところがいい感じのマチになっています。

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持ち手の左右は、中に折り返しているので、切りっぱなしはほとんど見えなくなります。


このくらいの手軽さなら、いらないスカートやトップスの胴部分を使っていくつもストックしておけます。
胴の場合は持ち手の高さが足りないと思うので袖なんかを輪のまま足すをといいかも。
今や丈夫な大判ビニール袋が貴重なので、誰かに何か差し上げるときにもごめんその袋は返して!と言う感じでしたが、これなら気軽に作って渡せます。

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このバッグの唯一のポイントは、切りっぱなしでOKな布を選ぶこと。
強度を別にしても、ガーゼや目の粗い生地はほつれやすくて向きません。

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今回はこのコットン生地がほつれの目立たない生地だったのでラッキーな仕上がりでした。縫いづらくはありますが、デニムや帆布でも、切りっぱなしが逆に素敵な、メインバッグとなりそうな鞄が作れそうです。

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このご時世、古布の海外輸出が止まり、回収にも苦労していると言う話を聞きます。リサイクルショップも史上最大の在庫数!などといって服で溢れかえっています。
ビニール袋に詰め込んで古布として出すのは簡単ですが、好きで買った服ならば、ちょっと手を加えてエコバッグにするとさらに長く楽しめそうです。





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