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家にあるもので、キエーロ式コンポストを試用

ゼロウェイストに目覚めてからずっと、悲願だったコンポスト。
我が家は庭なし賃貸ですが、ずっとベランダ用キエーロを置きたいと思い続けていました。

初めからキエーロに限定していたのは、
・土が増えない(庭がないので土が増えると困る)
・定期的なメンテナンス不要(EM菌だの米ぬかだのを別途用意したくない)
・出来るだけ自然素材で、もちろん電気式はいや
という理由から。

キエーロを知ったのは書籍ゼロウェイストホームで訳者の服部さんが紹介していたのがきっかけ。
これだけゼロウェイストにハマっていながら何年も実行できなかったのは、
エレベーターなし4階のベランダに、大掛かりなコンポストと大量の土を運び込むのが大変なこと、また次に引越すことを考えると踏み出せなかったからです。

キエーロは買うと高いし(助成金がでない市町村です)、本格DIYする場所がないし…とさらに言い訳しつつ早数年。

このたびいきなり段ボールでキエーロを始めたのは、不要な土が出たのがきっかけです。

鉢の代用にしていた不織布の袋が、ひと夏で劣化してボロボロに…

ビフォー
アフター

当初は鉢の気軽な代用品として記事にしようとしていましたが、無残な結末になりました。
プラスチックが太陽光で劣化するのは知っていたけど、ここまで?室内では何年か使用していただけによけいびっくりです。

ここで育てていた紫蘇も枯れ、マイクロプラスチックが飛散するおぞましい鉢もどきの成れの果て。
中身の土を捨てるのはもったいないので、段ボールに入れてコンポスト試用してみました。
用意したのは、
・土
・段ボール
・ビニールの布団袋

日光透過のための透明のふたがなかったので、マットレス購入時のビニール袋(布団袋)を使いました。段ボールを丸ごと入れることで、段ボールが劣化・崩壊しても土飛散を防ぐ狙い。
その後、土をいれましたが、底面を段ボールで補強すればよかったと後悔。

ぎりぎりジッパーが閉まる大きさです。
風通しは、ビニールに穴が空いているのと、時々ジッパーを開け放すことで確保。
試用しているうち、ビニールの底に水蒸気等の水が溜まってきたので、水抜きの穴をあけました。

生ごみを埋めるたびに都度ジッパーを開閉するつもりでしたが、面倒で今は基本開けっぱなし、雨が吹き込みそうな時だけ閉めています。
軒深めの場所に置いたので、小雨程度なら蓋なしで濡れることはなさそうです。

キッチンすぐ横のベランダ窓の外において、さらに丸椅子に乗せてかさ上げしました。
雨の吹き込みを防いで太陽光が長く当たるように、またキッチンで出た生ごみを、隣の窓を開けるだけで(ベランダに出ずに立ったまま)埋められるように。
この極寒の中ベランダに出るのはおっくうなので、すこしでもゴミ埋めアクションを減らしました。

記念すべきコンポスト初投入

数カ月放置した干からびた土を入れたので、まずは水を足してしっとりさせてから使い始めました。
冬なので、ベストな状態のコンポストでも分解所要時間2~3週間。
この小さいコンポストを半月ほど試用していますが、ごみがいっぱいであふれてきました。
虫対策のために、常にごみに土をかぶせておかなければいけないのですが、みかんの皮や卵の殻が飛び出しています。
季節柄か、こんな状態でも虫はまだ見ません。

分解しにくいもの、しないものとしてよくリストアップされている、玉ねぎの皮とか卵の殻、野菜の筋やバナナの皮も、ガンガン入れてます。
数年単位の長い目で見たら分解されると思うので…
分解が早まるよう、肉のドリップとか魚の煮汁なども、様子をみつつ積極的に入れています。

試用してみて
年末年始の生ごみが処理できて非常にラク!でした。
もちろん普段も。これまで生ごみをビニールに入れて捨てたりそれがもったいなくて新聞紙に包んでみたり直接ゴミ袋に入れてみたり(見た目がひどい)試行錯誤してきましたが、そんなもやもやが一挙解決。
キッチンに置いた琺瑯容器に1~2日分溜めておいて、窓開けて埋めるだけ。
ゴミ袋に直接入れづらいコーヒーかすが、ザラザラ~っと投入できるのが地味にストレスフリーです。

問題は、やはりコンポストのサイズが小さすぎること。土足りなくて生ごみが埋まらない。天然素材の布とか紙も投入してどんどんゴミ箱に入れるもの減らしたいけど、そこまでの許容がないのが残念。

生ごみがゴミ箱に入ってない、臭いを気にしなくていいって、とても気楽です。コンポストは最高。生ごみを土に埋めるのもすごく楽しい。日々様子をみて餌をあげるようなペット感覚。
あとはこの段ボールが崩壊する前に、本格的な木製コンポストか、その材料をゼロウエイストに入手したいです。

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