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医療機関のサイバーセキュリティ強化が急務。サイバー攻撃から病院を守るには?【ColorTokensサイバーセキュリティブログ 日本語翻訳】

本記事では、アメリカのサイバーセキュリティ企業 ColorTokens(カラートークンズ)社が発信しているセキュリティ情報(英文)を、日本の代理店である株式会社電巧社が許諾を得て日本語に翻訳・掲載しています。

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マイクロセグメンテーションを活用した医療分野のサイバーセキュリティ強化: 連邦資金調達今ライアンスガイド


近年、医療業界はますますサイバー攻撃の主要な標的となってきました。これは、医療業界が多くの機密性の高い患者データを保有しているためです。

HIPAAジャーナルによると、医療データ漏洩の統計は以下のとおりです。




米国の病院に対するサイバー攻撃の増加する脅威が高まっていることから、ホワイトハウスは連邦政府の資金提供を厳格なサイバーセキュリティ基準に結びつけるという画期的な構想を提案しました。

医療機関を標的とするサイバー犯罪の急増を受けて、保健福祉省の一部門であるメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は、連邦資金と病院のITセキュリティを結び付ける規則を作成中だと報じられています。

年末までに施行される見込みであるこの規則案では、影響力が大きいと考えられる主要なサイバーセキュリティ対策が強調されており、連邦政府からの資金提供は、病院がこれらの対策を実施することを条件としています。

この動きは、保健福祉省のサイバーセキュリティ戦略に沿ったものであり、強制力のある新たなセキュリティ基準の提唱し、議会と協力して、影響力の高いサイバーセキュリティの実践に対する財政的支援とインセンティブを提供します。

患者データの漏洩を含むランサムウェア事件の増加を受けて、このイニシアチブは医療部門における説明責任と協調の強化を目指します。

昨年は、46の病院法人と141の施設が被害に遭うなど、攻撃の驚異的な増加を目の当たりにし、ますます悪質な手口に訴えるサイバー犯罪者から患者の機密情報を守るための緊急対策が求められています。

その結果、この重要な情報を保護するために厳格なサイバーセキュリティ基準が確立されました。

HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などの連邦規制は、機密性の高い患者データを保護するための強固なサイバーセキュリティ対策を義務付けています。

これらの基準を満たすことは、さまざまなプログラムやイニシアチブの連邦政府からの資金提供を求める病院にとって極めて重要です。

サイバー脅威との戦いにおける強力なツールのひとつが、マイクロセグメンテーションです。

これは、ネットワークをより小さな隔離されたセグメントに分割し、セキュリティとネットワークトラフィックの制御を向上させるセキュリティ技術です。

従来のネットワークセグメンテーションとは異なり、マイクロセグメンテーションは個々のデバイスやワークロードまで細かい制御を提供します。

それぞれのセグメントは独自のセキュリティポリシーとコントロールによって保護され、サイバー攻撃者によるネットワーク内でのラテラルムーブメント(水平移動)のリスクを大幅に減らします。

医療業界が直面する課題:

医療業界は、取り扱うデータの機密性と価値に起因する独自のサイバーセキュリティの課題に直面しています。

電子カルテ(EHR)、医療履歴、個人を特定する情報(PII)は、なりすましや金融詐欺などのさまざまな悪質な目的でサイバー犯罪者によって狙われています。

さらに、医療機関での接続された医療機器やIoTの普及は、アタックサーフェスをさらに拡大し、サイバー脅威に対する防御がますます困難になっています。

マイクロセグメンテーションの必要性:

マイクロセグメンテーションは、医療業界の特定のサイバーセキュリティのニーズに対応するいくつかの重要な利点を提供します: 

・データ保護の強化:マイクロセグメンテーションは、重要なアプリケーションやデータベースの周囲にセキュリティゾーンを作成することで、患者データを分離します。機密性の高い患者データをセグメント化されたネットワークに隔離することで、未承認のアクセスやデータ漏洩を防止します。たとえ1つのセグメントで侵害が発生しても、影響を抑えることができ、機密情報の漏洩を制限することができます。

・脅威の緩和:医療機関はしばしば、ランサムウェア攻撃や標的型マルウェアを含む高度なサイバー脅威に直面しています。マイクロセグメンテーションは、ネットワーク内の攻撃者の横断移動を制限することで、これらの脅威を緩和します。各セグメントは障壁として機能し、ネットワーク全体を妨害し、重要なシステムを麻痺させることを防ぎます。

・HIPAAとの準拠向上: 医療機関にとって、HIPAAなどの規制基準への遵守は必須です。マイクロセグメンテーションは、患者データの機密性、完全性、可用性を確保することで、HIPAAのセキュリティ要件に適合します。マイクロセグメンテーションを導入することで、積極的なサイバーセキュリティのアプローチが示されるため、規制の遵守を維持するために必要不可欠です。

・監査とコンプライアンスプロセスの合理化: マイクロセグメンテーションを使用すると、ネットワークトラフィックとアクセス制御を明確に可視化できるため、コンプライアンス監査が簡素化されます。このきめ細かな制御により、潜在的なセキュリティリスクの特定と軽減が容易になり、監査プロセスが合理化され、データセキュリティへのコミットメントが実証されます。 

・コスト削減:マイクロセグメンテーション戦略の導入には、初期投資が必要です。しかし、この投資によって、長期的には大幅なコスト削減効果が期待できます。リーチ攻撃やランサムウェア攻撃のリスクを軽減することで、病院はサービスの中断、多額の罰金、風評被害、データ復旧や患者への通知に関するコストを回避することができます。

まとめ:

マイクロセグメンテーションは、単なるセキュリティのベストプラクティスではなく、患者ケアの強化、機密データの保護、連邦規制へのコンプライアンスの確保を目指す病院にとって、戦略的な投資です。 

マイクロセグメンテーションを導入することで、医療機関はサイバーセキュリティ体制を強化し、リスクを軽減し、規制要件へのコンプライアンスを実証することができます。

さらに、連邦政府の資金援助や助成金を利用するためには、これらの標準の遵守が不可欠であり、医療データの完全性と機密性を保護するマイクロセグメンテーションの重要性が浮き彫りになっています。

サイバー脅威が進化を続ける中、マイクロセグメンテーションのような高度なセキュリティ対策を導入することは、医療提供の未来を守る上で最も重要です。

しかし、従来のツールを使ってセグメンテーションを実装するのは非常に複雑で困難です。

ColorTokens Xshieldは、タイムリーで費用対効果の高いマイクロセグメンテーション導入プロジェクトを可能にするソフトウェアツールと導入サービスを提供します。

ColorTokensの革新的なアプローチは、プロセスを合理化し、病院が迅速かつ効率的にマイクロセグメンテーションを導入することを可能にします。

ColorTokensは、医療機関がサイバーセキュリティ基準を守り、重要な連邦政府資金を保護するための決定的なソリューションです!

ColorTokensは、トップクラスのヘルスケアプロバイダーの信頼を得ています。

ColorTokensがどのようにお客様のお役に立てるかは、ぜひご相談ください。


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■公式サイト(英語)


翻訳元記事「Enhancing Cybersecurity in Healthcare with Microsegmentation: A Guide to Federal Funding Compliance

最終更新日:2024/4/25

著者:Devasmita Das

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