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ここ数年で読んだ本BEST9

社内報3回目担当の渡村です🐰

自分なりの自己紹介の仕方はないかな〜と考え、読んだ本を自己紹介の代わりとすることにしました!(読書が趣味の一つなので。)

どういうものをインプットしているかで人となりが想像していただけるのでは!?と考えた次第です。

ここ数年で読んだ本の中で個人的に最も良かった9冊がこちら↓

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各本の内容と感想をサクッと書いていきたいと思います!


小説部門

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小説で特に衝撃を受けたのがこの2冊でした。「限りなく〜」の方は有名なので読んだことがある方も多いかも?

冒頭で「ここ数年で」と書いたのですが、実はこの2冊に出会ったのは10代の頃なので結構前です。。笑

面白い小説には中々出会えないので上位がアップデートされないんですよね。これを読んだ方、おすすめの小説があればぜひ教えてください✨


美しい星
著:三島由紀夫

【あらすじ】
大杉家には秘密ができた。一家全員、宇宙人だと自覚したのだ。父は原水爆を憂い米ソ首脳にメッセージを送り、金星人の同胞と称する男を訪ねた娘は処女懐胎して帰ってきた……。対立する宇宙人〈羽黒一派〉との人類救済の是非を巡る論争は『カラマーゾフの兄弟』「大審問官」の章とも比肩する。三島文学の主題がSFエンターテインメントと出会った異色作。
引用:新潮社 『美しい星』

ある平凡な4人家族が突然「僕たちは宇宙人だったんだ」と自覚(思い出す?)して、地球を愛する宇宙人として地球を救うために立ち上がるという内容です。

こう書くといかにもB級SFのような印象になってしまうのですが、この小説はもっとすごいので興味がある方は実際読んでみるのが早いかも。笑

印象としては、核戦争や「人間とはどういう存在か?」というお堅いテーマを、SFという型を借りて無理やりエンターテイメントに仕立て上げているかんじ。

推しポイントは、戦後を代表する作家である三島由紀夫が、宇宙人という超第三者の視点から人間(地球人)という生き物の美しさについて語らせている点です。

お涙頂戴展開では全くないのですが、読み終わったあとは不思議に感動させられて「地球に生まれて良かった〜」みたいな気持ちになります🌏


限りなく透明に近いブルー
著:村上龍

【あらすじ】
福生の米軍基地に近い原色の街。いわゆるハウスを舞台に、日常的にくり返される麻薬とセックスの宴。陶酔を求めてうごめく若者、黒人、女たちの、もろくて哀しいきずな。スキャンダラスにみえる青春の、奥にひそむ深い亀裂を醒めた感性と詩的イメージとでみごとに描く鮮烈な文学。群像新人賞、芥川賞受賞。
引用:講談社BOOK倶楽部 『限りなく透明に近いブルー』

こちらも中々あらすじが分かりにくいのですが...
“いわゆるハウスを舞台に、日常的にくり返される麻薬とセックスの宴”
という部分がほぼ全てです。笑

グロテスクな場面も多く、読んでいるだけで目眩がする描写がてんこ盛りなので、苦手な方はやめた方がいいかも😅小説内で描写される体液量は、日本文学史上最大なのではないか?と私は睨んでいます。

もう少しとっつきやすいように説明し直すなら、「アウトローな若者たちの青春物語」といったかんじ。

猥雑な文体で読みやすいとは決して言えないのですが、読み慣れてくると随所で迸る文章の熱に引き込まれていきます。。

特に読んでみてほしいのが、この本の「あとがき」
あとがきまで含めて一つの物語になっているので、もしこの小説を読んだらあとがきまでしっかり読んでみてほしいです。

あとがきを読み終わったあと、私は興奮しすぎて家のソファの上で一人ジタバタ暴れました。笑


人文系部門

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結構哲学系とか社会学系の本も好きでよく読むのですが、ここ2~3年くらいで読んだ中で特に面白かったのが↑の3冊でした。

哲学とか言われると難しそうなかんじがしますが、この3冊はかなり分かりやすく平易な文章で書かれているので読みやすいです!


世界は贈与でできている
著:近内悠太

【内容】
この資本主義社会で「お金で買えないもの=贈与」が果たしている役割とは何か? ウィトゲンシュタインを軸に、人間と社会の意外な本質をみずみずしく平易な文体で驚くほどクリアに説き起こす。新時代の哲学者、鮮烈なデビュー作!
引用:News Picks パブリッシング  『世界は贈与でできている』

この本で言うところの贈与とは、「私たちが必要としているにも関わらずお金で買うことができないもの」のこと。

・贈り物の“〇〇さんからプレゼントされた”という付加価値🎁
・親からの無償の愛👨‍👩‍👧
・具合が悪い時に電車の席を譲ってもらったときに感じる思いやり🚃
などを具体例として挙げるとわかりやすいでしょうか。

会社の中で起こる「贈与」なら、仕事とは関係ないちょっとした雑談や、旅行に行ったときのお土産などが挙げられると思います。

この本を読んだことで、そういう「贈与」を一層ありがたく感じられるようになりました。(社内のみなさんいつもありがとうございます🙏)

人間関係のありがたさとか尊さを、論理的に理解できたのが良かったです。


利他とは何か
著:伊藤亜紗 他

【内容】
世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。
そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。
この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。
まさに時代が求める論考集。
引用:集英社 『「利他」とは何か』

他者に対して本質的に利他的であることって、なかなか難しいですよね。

相手にとって最も嬉しいことをしてあげるのは簡単ではないし、相手のためだと思っていた行動でも無意識にエゴが紛れ込んでしまうこともあるものです。

ちょっとでもそういうことを考えた経験がある方なら、「利他」について深く掘り下げているこの本の内容が刺さるのではないかなあと思います🌷

この本で特に心に残っているのは、信頼と安心の違いについて書かれていた部分です。

みなさんは、
・相手を信頼すること 
・相手に安心すること
の違いが何だか分かりますか?

ここで答えを書くとネタバレになってしまうので書きませんが、この本で提示されていた答えで私は生き方が変わりました。大袈裟でなく。


・・・

ここまで書いた時点で9冊も紹介するのが書くほうも読むほうもかなりしんどいことに気づいてしまったので、一旦4冊で紹介を終わりにしたいと思います。😂

BEST9って書いてあったのにタイトル詐欺じゃん!」という声はさておき、せっかく撮ったので残りの本も写真だけ載せておきます。。。

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ということで、自己紹介代わりのマイベスト本紹介でした!

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本ばっかり読んでいる陰キャでも受け入れてくれる優しい会社です。

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