おっさんのおっさんによるおっさんのための、ぬい活動。それはありやなしや。ありである。マツコも嘗て語ってた。この歳にもなるとぬいぐるみが無性にかわいいのよねー!と。そう、歳だからだ。おっさんは無性にかわいいものに惹かれる。若かりし頃は、ぬいぐるみなんて、と内心かわいいと片隅で思いつつも遠ざけていたようなものに改めて素直に、かわいいと思えるのだ。

 僕は「#おっさんずヌイ」とハッシュタグを附けてTwitter上でもちまちま、ぬい活を発信している。僕が30歳の頃お迎えした子猫サイズの黒猫のぬいぐるみに、昨年、持ち主は違えども、弟ができたんである。ミニ猫とでも云うべき、成猫の形をしているのに掌に載る様なサイズの黒猫のぬいぐるみだ。

 今回のテーマは「ことはじめ」なので、ねこぬい兄弟を二人して愛でるために、兄弟お揃いのコスチュームで行事を楽しんではどうかと云う模索の頃を紹介したいね。

 弟ぬいが来たのが晩夏なので、初めは、ハロウィンだった。この頃はちゃんとした「ぬい撮り」もしていなかったので、僕が余り物の資材で魔女帽子を作って、弟ぬいにあげてくれ、と渡しただけだったの。その写真がこれ。

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フリーハンドでフェルトを切って手縫いしただけなので二匹用の形もなんだか違う。

 その次のイベントはクリスマスだった。実は僕は、とある経緯でビスクドールの球体関節人形の新月さんをお迎えしたときにあらゆるミニチュアを作った経験がある。それでふと思いつき、人間サイズとぬいサイズのクリスマスカードも直感だけで作って添えてみた。ついでに、かわいいので、弟ぬいがクリスマスブーツに入っている写真も。

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(このクリスマスブーツも弟ぬいの持ち主、通称ごしゅじん、が弟ぬいかわいさの余り、探しに探して、結局偶然近くのスーパーでお菓子ブーツとして売られているのを発見して嬉々として買ってきたものだったりする)

 弟ぬいは上の写真にあるように、ごしゅじん、に着けて貰った一点物のレザーコンチョがトレードマーク。レザーやシルバーアクセの好きな僕らのぬいに相応しく、きまっている。と思う。小さいくせに本格志向である。そこで、帽子(そう、僕らは帽子好きでもある)以外のものもほしいよねと云う事で、なんとなく、二人で、ぬい抜きで僕の家でくつろいでいた時に僕が思い立って作ったものが、リュック。兄ぬいは筋肉少女帯を僕に聴かされ続けてきたため、ねこはリュックに入るものだと思っているが、弟ぬいは、持ちたがるようだ。新月さんに革装丁の豆本を作った時に残ったラムスキンの端切れと、何でだか持っていたディアスキンの紐で、当時は革縫い針も持ってなかったので、百均のソーイングセットの針でざくざくとフリーハンドで作った粗いものだ。

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比較のために煙草を置いている。僕は刻み煙草(キセル)か葉巻煙草しか吸わない。

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 後日弟ぬいに来てもらった時に、背負ってきた。先のサイズ感で作ってもまだやや大きかったようだ。リュックと云っても形としてはナップザックだね。しかし、ぬいをかわいく写してやろうと云う感じは出てきています。

 今回は「ことはじめ」なので、ここまで。

 ことはじめ、より前の話はここから後に。ゴー。



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