架空のあらすじから執筆のヒントを得られるかもしれない……
こんにちは。
みなさんは、あらすじは読みますでしょうか。
文庫本の裏表紙とか、Wikipediaの “あらすじ” タブを開くとあるような、アレです。
筆者はああいうあらすじが好きで、本を買うときも、タイトルと裏表紙で判断したりしています。
さて、以下の記事でも触れたのですが、いくつか架空のあらすじを書いたことがあります。
あらすじだけを書いてみると、思いのほか楽しいことがわかりました。
なにせ、オチや筋道を考える必要がないのです。手軽に、執筆のおいしいところを味わうことができます。
こと、「完成させる」という点に関して言えば、小説一本より簡単なのは間違いないでしょう。
なにより、アイデア出しにも使えるかも……
ちなみに、上の記事に掲載されているあらすじは以下のようなものです。
白鷺よ、あれが空の火だ
倉橋萬里によるSF小説。2012年、アメリカ航空宇宙局のエンジニアにして植物学スペシャリスト、ジョセフ・ヴァーリーは、新型スペースシャトル・Egret (白鷺) に搭乗し、太陽の正体に迫るプロジェクトへ参加する。単身宇宙へ旅立つヴァーリーを待つのは、数多の星々ではなく、苛烈なる暗黒の大宇宙だった——
1989年、創元文庫出版。プロメテウスの火
アルヴィン・ウィルビーによるSF小説。第一種思考性アンドロイド「プロメテウスII・シリーズ」の開発は佳境を迎えていた。最終試験を目前に控えたある日、モーリス社の知能エンジニアであるナイセルは、社内イントラネット上に空白の領域があることに気づく。「フレイム」とフラグ付けされたその領域には、人の知識を凌駕する驚異のテクノロジが隠されていた——
ハヤカワSF文庫版。訳者は石橋雅子。
いかにもありそうな書き方をしていますが、全く存在しません。
作者もでっち上げです。創元もハヤカワも一切関係がありません。
もしも実在している場合、非常に怖い偶然が起こっています。
ということで、早速書いていきます。
ときどき増えるかもしれないし、これをもとに小説を書くことがあれば、そこに誘導するリンクとかも記載されることでしょう。
なんかいい感じに、よろしくお願いします。
ブランク・プラネット
クライド・トンボー深宇宙探査機は、オリオン大星雲の近傍に不可視の領域を発見する。
ポイント・ブランクと名付けられたその領域は、あらゆるセンサーで検知できないにも関わらず、恒星に匹敵する質量を有していた。
正体はブラックホールなのか、それとも……
制御を失った探査機は、ポイント・ブランクへ引き寄せられていく——泡の先の宇宙
宇宙の果てには、別な宇宙があった——!
NASAの天体物理学者アーサー・ソマーズは、観測可能な宇宙の圏内に、新たな星系の存在を認める。理論上存在し得ないその星系は、信じがたい速度で天の川銀河へ接近してきていた。
もし、膨張を続ける宇宙が、我々の宇宙以外にもあったとしたら……
宇宙の衝突を描く、緊迫のスペーススリラー。居住不能次元
理論上存在が予想されていた、我々の宇宙と隣り合う二つの “兄弟次元” 、ベーターとチャーリー。
次元跳躍理論の確立により、隣り合う並行宇宙への旅は、西暦2500年代の地球においては現実のものとなっていた。
しかし、干渉可能となった二つの次元は既に破滅していた——
我らが兄弟に何が起こったのか?
やがて、基準宇宙にも異変が生じはじめ……Ether
西暦2050年、仮想居住プラットフォーム「Ether (エーテル)」の実証実験が開始された。
人の意識を抽出し、仮想空間への事実上の移住を可能にしたEtherプログラムは、人口過密や食糧難への解決策を示すはずだった。
しかし、稼働から1年が過ぎようという頃、予期せぬ事態が発生する。Etherに登録されている複数のユーザが忽然と姿を消したのだ。
彼らはどこへ消えたのか——Etherと現実の狭間では恐るべき事象が起こっていた……デーモンの世界
仮想知性「Daemon (デーモン)」の登場以降、人類の活動は極度に高速化された。
コンピュータサイエンスの拡張により、コンピュータにおけるデーモンは、再び神話時代のデーモンへと押しあげられたのだ。
だが、カコデーモンの識別子をもつ悪性デーモンプログラムが導入されたことで、世界は一変する。
加速度的に勢力を増すカコデーモンに対抗するため、善性プログラム「エウダイモン」が開発されるが……
こういう架空のあらすじだけ書く仕事があったら、斡旋してください……自分、ちょっとはやれます……
最終更新:2024/03/23
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