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【にじさんじ】社長とやしきずの100万円MTG福袋開封の儀について語りたい

※福袋の中身のネタバレありです。

※最近はMTGArenaばかりでリアルのカードには数年間触れておらず、途中MTGそのものからも離れていた人間が書いております。一応下調べはしておりますが、内容に誤りが含まれる可能性があります。もし間違いにお気づきの方がいらっしゃいましたらコメントにてご指摘いただければ幸いです。

クソ長いです。私のへたくそな文章を長文で読んでいただくのが申し訳なくて、普段の文章は2000~4000文字くらいにしているのですが、これは15000文字を超えてしまいました。すいません。読まれる方は斜め読み、飛ばし読み推奨です。


↓以下、本文

新年に入って早々、加賀美ハヤト社長(以下、社長)が同期の夜見れな(以下、夜見)と遊戯王の福袋開封配信をやっていました。

この配信、二人のリアクションの良さとSP相場ポイント、ネット上での取引相場の合計値)という随分生々しい数値を使っていたおかげで、遊戯王を知らない人でも楽しめる配信でした。小学生以来遊戯王から離れていて、最近のカードについてはさっぱり分からない私でも非常に楽しめました。

かなり盛り上がった配信で、noteで記事も出ていました。

この配信を見た私は「めちゃくちゃ面白い配信だったな~。これMTGでやってくれたらカードの価値とかもある程度わかるのにな~。やってくんないかな~。来年の正月とかやしきず(社築)と社長あたりで」とか考えていたのですが、1年後どころか1週間後にやってくれました

うわああああああああああああああ!!!やったあああああああああああ!!!!!流石やしきずと社長!!!!!!!

告知を見た段階でテンション爆上がりだったのですが、実際に配信を見たら自分のことでもないのに心臓が痛くなり、見終わったときには放心状態になるような、すごい配信でした。

MTGは私が人生で最ものめり込んだカードゲームで、にじさんじ麻雀杯の記事の追記・修正とか、全体の感想記事とかも書きたかったのですが、どうしてもこの配信について語りたくて、こちらを先に書くことにしました。MTGは良く知らないという方も多いと思いますので、できるだけ補足の説明などを入れながら語っていきたいと思います。


そもそも、MTGって?

Magic : The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング、通称MTG)はアメリカのウィザーズ・オブ・コースト社製のトレーディングカードゲーム(以下、TCG)であり、1993年に発売された世界初のTCGでもあります。

日本ではTCGと言えば遊戯王やポケカ、デュエマなどが人気ですが、それらのカードゲームの元祖と言えるのがMTGです。今回調べていて初めて知ったのですが、もっともよく遊ばれているTCGとしてギネスにも認定されているらしいですね。

私が小学生の頃、遊戯王やポケカが流行り、例にもれず私も友達とよく遊んでいました。しかし前述の通り、私や友達は次第にそれらのカードゲームからは離れてしまいました。TCG自体がつまらなくなったからではなく、別のカードゲームに更にハマってしまったからでした。それがMTGです。

日本のカードゲームは漫画やアニメが原作となっているものも多く、絵柄も漫画、アニメ的なものが多い印象があり、それが魅力でもあります。一方でMTGはアメリカ発のカードゲームで、見ていただければわかると思いますが、絵画のような写実的な絵柄のカードが多いのが特徴です。

そして当時は比較的新しいコンテンツだったポケカや遊戯王と比べて、MTGはその時点である程度の歴史があったため、ルールがシンプルでゲームデザインが洗練されていました(後発のカードゲームと比べていろいろと地味とも言えますが…)

そういう日本産のTCGにはない魅力に惹かれ、私や友達はMTGにのめり込んでいきました。小学校の高学年くらいから大学まで、あまりプレイできない期間もありましたが、10年程続けていました。

しかし大学・大学院での研究や就活が忙しくなったり、就職してからは周りに一緒にプレイできる友達がいなかったりと、何年もMTGからは離れてしまっていました。

そんな私を再びMTGに引き合わせてくれたのが今回の主役の一人、オタクくんこと社築です。やしきずはハッカドールや音ゲーのオタクとしても有名ですが、公式案件を貰うくらいのMTGオタクでもあるんですね。

にじさんじにハマってから少し経った頃、やしきずのMTGArena(MTGA、基本無料でMTGが遊べるPCゲーム)配信を見つけました。そのあたりから私はやしきずを知って好きになっていった記憶があります。MTGはやや専門的であまり配信向きではないゲームなので、頻度は高くないですが、今でも新しいエキスパンション(カードセットのこと)が出るたびに配信してくれてます。

個人的にはこの配信がおすすめ。ただ対戦するだけではなく、元SEEDs出身者の特徴である悪ノリと茶番が最高。今回の配信のもう一人の主役である加賀美社長が当時デビューしたてで、やしきずとの対戦の際ガチガチだったという裏話をどっかでしていました。時の流れを感じますね。


MTGのカードの価値

今回配信で開封した福袋の値段がそれぞれ100万円、社長とやしきずで合わせて200万円ということで、知らない人からすれば「たかだかカードがそんな値段するの?」という感じかもしれません。しかし、MTGの超高額レアなら普通にします(笑)

MTGを良く知らない方の中にも、「パワー9」(パワーナイン)や「Black Lotus」(ブラックロータス)といった言葉を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。パワー9はMTGの最初のエディション(初版)に収録されていた超強力なレアカード9枚の総称です。一方、Black Lotusはパワー9の代表とされる、MTGの代名詞とも言える超高額レアカードの名前です。

2019年、そのBlack LotusがオークションサイトeBayに出品されたところ、16万ドル(当時の為替レートで1800万円超)で落札されたことが話題になりました。

これはオークションで競って値段が吊り上がったため、流石に通常よりも割高になったものと思われます。しかし、今回の配信で福袋を作ってくれた晴れる屋さんでも、Black Lotusの最も高いものは1500万円の値段がついています。

なんでこんなに値段がするのか?という話ですが、MTGのレアカードの価格は希少価値、カードの能力の強さ、カードの状態の良さ(傷の少なさ)、人気などで決まってきます。

1800万円で落札されたBlack Lotusはα版というエディションに収録されたバージョンで、世界に1100枚しかないそうです。更にMTG最強カードの一つであるとともに、MTGで最も有名なカードでもあるため、価格が高騰しています。もともと限られた数しかない上に、30年近く前のカードのため、傷のない美品で残っているものが少なく、人気が高くて出回らないためとんでもない値段がついている、ということです。

ちなみにですが、同じBlack Lotusでもα版ではなく、比較的枚数の多いアンリミテッド版は百数十万円です。今回の福袋は100万円ということで、Black Lotusは難しくとも他のパワー9やそれに匹敵する超高額レアが出るのかという所が注目されました。

ここからは、配信の流れに沿って私の感想や補足情報などを書いていこうと思います。まだ本配信を見ておらずネタバレが気になる方は先に配信の方を見ていただければと思います。


前置き:企画の説明

配信開始直後、謎の茶番が始まりましたw

やしきずが年末に忙しかったため、福袋の購入を逃してしまったとのことで、日本最大級のMTG通販ショップである晴れる屋さんに100万円分の福袋を用意してもらったそうです。晴れる屋さんの宣伝の観点から見ても、中身の総額が100万円を下回ることはないだろうと予想できました。

余談ですが、この「100万円福袋を特別に作ってもらった」というのは、「100万円なんていう高額の福袋は本来は売ってないけど、今回の企画のために特別に作ってもらった」という意味ではなく、「100万円福袋は普通に売ってるけど、人気で既に売り切れてしまっていたため特別に作って頂いた」という意味です。

晴れる屋さんの福袋は100万円でも上限ではなく、更に上に300万円福袋もあります。私がチェックした段階(配信前の午後8時くらい)には300万円、100万円の福袋は売り切れの状態で、5万円、1万円の福袋も残りわずかだったと記憶しています。

この記事を書いている段階で、1万円福袋まですべての福袋が完売しており、プロモーション効果はかなり大きかったのかもしれません(正直、私も1万円か5万円の福袋は欲しかった。間に合わなかったけど…来年は買おう)

そしてこの福袋がやしきずの人生史上、最も高い買い物だそうな。そりゃそうでしょうね。これより高い買い物なんて家か車くらいでしょう。更にこんな会話が続きます。

社「僕ね、晴れる屋さんはね、前、1万円のくじ引いた時にデュアラン当たったことがあるんで」 加賀美「あっ、マジですか?それはそれは…」

これを聞いていた私は、社長と同じタイミングでマジで!?と言ってしまいました。デュアランとはDual Land(デュアルランド)のことで、MTG最初期の超強力な土地のレアカードのこと(※土地はMTGのカードの種類の一つです)

パワー9ほどではないですが、こちらもかなり高額なレアカード。今値段を調べたら、状態のいいものだと大体5万~20万円くらいでしょうか。大分前と言ってたので今より相場が安かったり、多少状態が悪いカードだった可能性もありますが、それでも1万円のくじで出たら大当たりですね。晴れる屋さん太っ腹。

そして「やしきずの持ってるデュアラン」と聞いてピンとくるものがありました。

1:05あたり~ 社「フランス語版の黒枠のBayouっていうMTGのカードだね」

これじゃね?

非公式wikiのエビオのページでも「MTGカード強奪事件(?)」として書かれている有名なエピソードなのでご存じの方も多いかと思います。Bayou(バイユー)というのはデュアルランドのひとつなのです。このエピソードを聞いたとき、やしきずがMTGを始めるよりはるか昔の高額レアであるBayouをなんで持ってるんだろう?と少し疑問だったのですがくじで当たったなら納得です。

ちょっと話がそれますが、やしきずは引っ越しが終わった後の配信で「エビオを新しい家に呼びたい」と言っていたのですが、今回の配信でエビオを家に上げられなくなったのでは?家に呼ぶ際はしっかりと英雄対策を講じてほしいところ。

そして2つの福袋は大きい福袋と小さい福袋の舌切り雀的2択。大きい方はなんと15kg。やしきずが小さい方を選び、社長は残った大きい方となりました。品数が多い社長が先攻でデュエルスタート!

以下、開封品の内容を列挙しながら、配信の流れに沿って振り返っていきたいと思います。


先攻:加賀美社長のターン①

1.モダンマスターズ2017年版ブースターBOX(67200円)

MTGには使えるカードの種類によりいくつかのルールがあり、モダンマスターズはモダンというフォーマット(ルール)で使用可能なカードが入っています。強力なカードが収録されることが多く、人気が高いためプレミアがつきやすいようです。わずか4年ほど前の商品ながら、現在価格は定価の倍以上となる67200円。これがジャブという所が100万円福袋の恐ろしさ。

2.エルドレインの王権 コレクターブースターBOX(30000円)

こちらは2019年10月発売のエルドレインの王権のコレクターブースターBOXです。コレクターブースターとは、通常版と収録カードの種類や能力は変わらないながら、拡張アート版(枠部分まで絵になっている特別仕様カード)やフォイル(キラキラした光沢のある特別仕様カード)など、その名の通りコレクターにとって嬉しいカードばかりが入っているパックになります。その分元々の値段が高く、発売から1年ちょっとなのでまだほとんどプレミアはついていないながらも30000円というお値段。

3.ダブルマスターズVIP版(英語版)(15000円)

2020年8月発売のダブルマスターズのVIP版。僅か半年前発売の商品ながら、やしきずと社長が盛り上がっていたマナクリ(魔力の墓所/Mana Crypt)や、その他にもウィル(意志の力/Force of Will)など強力なカードが多数収録されており、定価12000円のところ既に15000円になっています。

そしてなんと、この1パック15000円の超高級パックを社長の提案でこの場で剥いてみようということに。前述のマナクリやウィルが出たら1枚でお釣りが出ます。やび。

そして開封。スタッフさん緊張するだろうなぁこれ…

最初はコモン、アンコモン(どちらもMTGのレアリティ、レアより下)のフォイルカードから。途中、Fatal Pushで2人のテンションが爆上げになりますが、肝心のレアカードがしょぼいと「剥かない方が高かった」という事態になりかねません(割とよくあることで、カードゲームあるあるですw)

実際に出たカードは…

フォイル版の白黒剣こと「光と影の剣」、拡張フォイル版の「毒の濁流」と「法務官の声、アトラクサ」!!!

それぞれ晴れる屋さん価格で2000円、3000円、5500円と、この3枚だけで10000円を超えます(※すべて保存状態がNM:ニアミント、非常にいい状態とした場合の値段)

2人も言っていましたが、他のカードと合わせればだいたい元は取れてそう。大当たりとはいかずとも、結構いい引きだったんじゃないでしょうか。さすが社長。

ここまでで一旦社長のターンは終了。すでに112200円と、僅か3つの商品で10万円の大台を超えました。100万円福袋しゅごい…


後攻:やしきずのターン①

声が出ないほどのド緊張のやしきず。1発が比較的軽く、弾数での勝負になる(と思われる)社長側がいきなり10万超えなので当然かもしれません。

緊張の中、やしきずの最初の商品は…

1.晴れる屋オリジナルプレイマットバンド(200円)

2.晴れる屋オリジナルデッキケース(ダークブルー) (600円)

3. 晴れる屋オリジナルサプライセット(700円)

草。

まさかの晴れる屋さんオリジナルサプライグッズ3連打。配信では2200円査定でしたが実際は1500円相当ですかね。まあ元手考えれば数百円の差なんて変わんないですw

ここでやしきずのターン終了。SP(相場ポイント)は2200対112200とこの時点で11万円差、2桁違い

まだ序盤ながら、既に暗雲が立ち込めています。大丈夫かやしきず…


先攻:加賀美社長のターン②

4.アイコニックマスターズ ブースターBOX(26400円)

2017年11月発売アイコニックマスターズのブースターボックス。配信では2万円査定でしたが実際は26400円の商品。ただ、やしきずのターンでも言いましたが元手を考えれば数百円、数千円は誤差の範疇です。この記事も細かい差までは計算せずに行こうと思います。あくまで配信にかこつけてMTGおじさんがあれこれ語りたいだけの記事なので。

5.モダンマスターズ2015年版ブースターBOX(48000円)

先ほどのモダンマスターズ2017と同じシリーズで、こちらはひとつ前の2015年版。先ほどのものより古いですが、収録カードの強さの関係か2017年版ほどの値段はしないようです。それでも定価の2倍ほどなので十分高いですけどね。

6.モダンマスターズブースターBOX(60000円)

先ほどから出ているモダンマスターズシリーズの初代、2013年版。配信でも言っていましたが剥かずに置いといた方が値上がりがすごそうです。まあそれをわかってても剥きたくなっちゃうのがカードゲーマーという生き物ですが。

7.統率者レジェンズ コレクターブースターBOX(36000円)

2020年11月発売、統率者レジェンズのコレクターブースターボックス。統率者という、多人数プレイフォーマット向けのカードが収録されたシリーズ。これも宝石の睡蓮など強力レア収録のため、最近発売されたばかりなのに高騰してるんですね。

8.ゼンディカーの夜明け コレクターブースターBOX(29040円)

現在発売されている最新エキスパンションであるゼンディガーの夜明けのコレクターブースターボックス。2020年9月発売の最新セットなので定価通り。ただ、これに収録されているカードはスタンダードという最も一般的なフォーマットでしばらく使うことができます。普通に剥いてもいいかも。オムナスは禁止されちゃったけどね!

既にこの時点でSP2200対306200という大差。社長早くも30万超え。やしきずの精神状態やいかに。


後攻:やしきずのターン②

社「オンスロートフェッチ土地フルセットとかで俺を落ち着かせてほしい」

追い込まれてきたせいで、やしきずの要求が具体的になってきましたw(気持ちはよくわかる)

オンスロートは2002年10月発売の大型エキスパンション(今はもうないですが、昔はブロックと呼ばれるエキスパンションの括りがあり、そのうち最初に出るひとつが大型エキスパンションと呼ばれました)であり、フェッチランドはそこに収録されていた強力なレア土地シリーズです。今調べたら、晴れる屋さん価格で状態のいいものは、日本語版で大体7000~9000円。4枚ずつのフルセットなら、平均7000円としても5種類4枚ずつで7000円×20枚で14万円。確かに社長との差を考えればそれくらい欲しくなりますね。

………めちゃくちゃどうでもいい話で恐縮なのですが、オンスロートって19年も前なの!?私がMTGを本格的にやり始めたころのエキスパンションで、当時は当たり前ですがMTGArenaなんてなく、すべてリアルのカードでやっていました。お小遣いもお年玉もほとんどをMTGに注ぎ込んでいたあの頃。もう20年近く前なのか…マジかぁ………

私も確かフェッチランドを結構持っていたはず。当時は高いのでも地元のカードショップで1000円そこらだった気がする。今でも実家に帰ればあると思うんですが…そんなに高騰してるんだ。ご時世的にすぐには難しくても、次に実家に帰った時には必ず昔のカードを持ってこようと決心しました。

そういやあのカードショップ、当時はパワー9を入れた額を無造作にレジ横に陳列してあったな…今ならマジで強盗とか怖いので金庫とか強化ガラスのケースとかに入れとかないと危ないと思うけど…

すいません、余談が過ぎました。話を配信に戻します。緊張の中、やしきずの福袋から出てきたのは…

4.ライフパッドカバー(赤)(350円)

いや草。

しかもここで衝撃の情報が。やしきずの福袋の中の商品は残り3つ。怖い…ここらへんでこの配信の流れがはっきりしましたね。2ターン目まで終わった段階でSP2550対306200。配信が終わるまでやしきずの精神と胃が持つのか心配になってきました。リアルタイムで見ていた私は、1枚を除いて他全部サプライグッズで、超高額レアが1枚ポンと入ってる可能性を考えて震えていました。


先攻:加賀美社長のターン③

やしきずのターンが一瞬で終わったため、再び社長のターン。やしきずと残りの数を合わせるため、ここで一気に開封することに。

9.アルティメットマスターズ&エターナルマスターズブースターBOX(52800円+72000円)

2018年12月発売のアルティメットマスターズと2016年6月発売のエターナルマスターズのブースターボックス。それぞれ既に結構なプレミアがついています。

10.戦乱のゼンディカー~ゼンディカーの夜明けブースターセット&戦慄衆の将軍、リリアナ 絵違い:部分FOIL(8000円くらい&800000円)

天野リリアナきちゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!

………ふぅ、落ち着きましょう。開封順に説明します。

最初に出てきたのは2015年10月発売の戦乱のゼンディカー以降の全エキスパンションのブースターパック1個ずつ、計18パック。今も普通に売ってるものが多く、定価かそれに近い値段で売っているものが多いです。剥かずにおいておけば数年で価値が上がる可能性あり。400円ちょっと×18パックで8000円査定は妥当なところでしょう。

そして、ついに来たシングルカード。やしきずが見事予想を的中させたのは、戦慄衆の将軍、リリアナの絵違いVer.(天野喜孝バージョン、通称天野リリアナ)。

お値段は驚愕の80万円!!!

戦慄衆の将軍、リリアナは2019年5月発売の灯争大戦に収録されているレアカードのひとつ。これが通常のバージョンならば数百円からせいぜい千円ちょっとです。

しかし、この灯争大戦というエキスパンションではコレクター向け要素として、日本人イラストレーターとコラボした絵違いバージョンのプレインズウォーカー(MTGのカードタイプのひとつ)カードが日本語版のブースターパックだけに収録されました。コレクター向けカードは通常のカードと効果は一緒ですが、絵違いバージョンはイラストが日本人有名イラストレーターによるものになっています。

そして、戦慄衆の将軍、リリアナの絵違いバージョンイラストを担当したのは、ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインなどで世界的に絶大な知名度を誇る天野喜孝さん。カードの強力な能力もさることながら、天野さんの知名度やイラストのクオリティの高さなどから天野リリアナの価格が高騰。今回社長が引き当てたのは、絵違いバージョンの中でも初版の部分フォイルVer.という一番高いものになります。

灯争大戦発売前から海外でも話題になっていたくらいで、実際に発売されると天野リリアナの値段は通常版と比べて大きく高騰。最近までスタンダードでも普通に見たカードですが、絵違いバージョンが日本語版のみという希少性も手伝い(世界的に圧倒的に数が多いのは当然英語版となります)、2年弱前のカードながら既に80万円という異常な値段となっております。

これにはリアルタイムで配信を見ていた神田も大興奮

そしてこの時点で社長のSPが120万を突破。もう後はボーナスステージです。まだブースターBOX系が残ってるということで開封することに。

11.JumpstartブースターBOX&Mystery Booster&テーロス還魂記 コレクターブースターBOX(18000円&16800円&24000円)

順に2020年の8月、3月、1月発売のブースターパックセット。特にテーロス還魂記はスタンダードでもバリバリで現役のエキスパンションで、現在も普通に売っているのでほとんどプレミアはつかず。査定の5.5万円はまあ妥当かなと。テーロス還魂記には自然の怒りのタイタン、ウーロというトップレアがいるので剥いても良し、寝かせても値段は上がっていきそうです。

13.コンスピラシー&マスターズ25th&バトルボンドブースターBOX(14400円&43200円&25200円)

それぞれ固有のテーマに沿った、通常のエキスパンションとは異なる特殊セット3種のブースターBOX。それぞれ2014年6月、2018年3月、2018年6月発売。中でもMTG25周年を記念して発売されたマスターズ25thは人気が高く、定価が税抜き24000円のところ、現在税込み43200円と高騰しています。合わせて7万円はやや控えめの査定ですが、当日晴れる屋さんの公式サイトはアクセス集中で重くなってたし、まあしょうがない。社長にとってはボーナスステージですし。

14.統率者レジェンズ&イコリア:巨獣の棲処通常ブースターBOX&基本セット2021コレクターブースターBOX(15600円&11000円&29040円)

それぞれ2020年11月、4月、7月発売の新しいブースターBOX3点セット。発売から1年未満なのでプレミアなし。合わせて6万くらい。

この時点で既に社長14009200SPの大勝利。対するやしきずは未だ2550SP。そしてここで再びやしきずのターン。


後攻:やしきずのターン③

5.【日本サイズ】 Rob Alexander プレイマット 四季シリーズ 「春の桜」(1500円)

もはや草も生えない。

非常に丁寧な焦らし。でもこのプレイマット1500円は普通に欲しいな。やしきずのグッズも元手が100万円ってのを考えなければ普通にいいグッズだし、MTGプレーヤーなら欲しくなる商品ばかりなんですよね。

ここでやしきずのターンがまた一瞬で終わり、社長の最終ターンに。


先攻:加賀美社長のターン④

15.モダンホライゾン&コンスピラシー:王位争奪&ダブルマスターズブースターBOX(28800円&25200円&36000円)

それぞれ2019年6月、2016年6月、2020年8月発売の特殊ブースターBOXセット。7万円査定はちょっと控えめかな?まあもうボーナスステージなんで。

そしてここで社長が2013年発売のモダンマスターズから2020年発売のダブルマスターズまで、マスターズシリーズのブースターBOXをコンプリート。いいなぁ、剥くの楽しそう。

16.ミラディン~タルキール龍紀伝アンティークブースターセット(38パック)&基本セット第8版~基本セット2021ブースターセット(13パック)(約15万円)

うわあああああ!!!!!すげええええええええ!!!!!!!!!!!!

落ち着きましょう(2度目)

古のプレインズウォーカー(MTGプレーヤー)の方には、ここでめちゃくちゃ興奮したという方も多かったのではないでしょうか。私もリアルタイムで見ていた時は天野リリアナの価値をよくわかっていなかったこともあり、ここでテンションが振り切れました。ミラディン懐かしすぎる(涙)

2003年10月発売のミラディンから2015年3月発売のタルキール龍紀伝までの基本セットを除く全ブースターセットと、2003年7月発売の基本セット第8版~2020年7月発売の最新基本セット、基本セット2021までのすべてのブースターセット。

さっきの社長のターンと合わせて、2003年7月以降に発売されたエキスパンションのブースターパックは最新のゼンディカーの夜明けまですべて揃っていることになります。まさにMTG博物館

カードゲーマーはブースターパックを買ったら剥いてしまう生き物。絶版の未開封ブースターはどんどん減っていくので、希少価値は年々向上していきます。ほとんど言い値の世界ですが、1パック3000円弱×51パックで15万円はやや高めかと思いますが納得の査定です。

ここで社長のターンは終了。SPはやしきず4050対社長1637200。

これはひどい。


後攻:やしきずのターン④

残り2つのうち一つ。やしきずが過呼吸になりながらカメラに写されたのは…

6.Hareruya Premium 本革スリムデッキケース スタンダードサイズ(5000円)

生きろやしきずーーーー!!!!!

いや、商品は全然いいものなんですけどね?5000円のデッキケースとか最高級品ですし。子供の頃500円未満のデッキケースばっか使ってたこと思えば普通に羨ましい。元手が100万円じゃなくて、隣に既に160万円分のカード当てた人がいなければ。

社「俺あと1個だけ!?何あと1個って!?!?」

やしきず………強く生きろ………


先攻:加賀美社長のターン⑤(ラストターン)

17.やしきずのこれまで当てたサプライグッズ全部(7050円くらい)

草。

これで完全にやしきずがスタッフに弄ばれていたことが判明。ただし社長側ももう一つ商品がある模様。

18.スリーブなどサプライセット(2000円くらい)

これで社長の全商品の査定が終了。結果SP1650000。一方のやしきずは1つを残して未だ7050SP。しかし、最初に述べた通りBlack Lotusを引けば1発で逆転もあるのでまだまだ全然わからない。


後攻:やしきずのターン⑤(ラストターン)

もうこのやしきずのターン前に私は心臓が痛かった。自分のことでもないのに。パワー9クラスの超高額レアが絶対に入ってるという確信があったからこその緊張感。

そして開封…

7.社長最終品と同じ、スリーブなどサプライセット(2000円くらい)

やめて!やしきずのライフはもうゼロよ!

スタッフによるやし虐がひどいw

しかし本当の勝負はここから。急に緊迫感のあるBGMが流れ出します。最後に並べられたのは、シングルカード3セット。うち一つはPSAの鑑定付き!!

PSAというのは世界最大のトレーディングカードの真贋鑑定・グレーディング(カードの保存状態の査定)サービス会社です。

当然、安いカードをわざわざ鑑定してもらうということはあり得ず、PSA鑑定に出される時点である程度高額なレアカードであることは分かります。ここら辺でやしきずが震えを抑えられなくなります。3セットあるうちの左から順に開封することに。

8.意志の力:ダブルマスターズ版日本語拡張フォイル&宝石の睡蓮:統率者レジェンズ版日本語拡張フォイル&覆いを割く者、ナーセット:絵違い、部分フォイル(150000円&200000円&100000円)

うわあああああ!!!うわあああああああああ!!!!!!(語彙力消失)

落ち着いてられるか!!!

近年発売のブースターの中でも特に高額な10万円超えの大当たりカード3枚!!!エグい………

最初の2つ、意志の力(通称ウィル)と宝石の睡蓮(ジュエルロータス)はそれぞれダブルマスターズ、統率者レジェンズの1番の目玉カード。それも拡張フォイル版という一番高い奴です。

そして、覆いを割く者、ナーセットの絵違い版(萌ナーセット千早ナーセットという通称があるそうです)。このカードはレアではなくアンコモンなのですが、効果が強力でスタンダード落ち(スタンダードで使えなくなること)するまではMTGArenaでよく見かけました。

天野リリアナと同じく灯争大戦の日本語版ブースターに限定で封入されている、日本人イラストレーターによる絵違いバージョン。イラストは碧風羽先生。

なんでこんなに高いの?という話ですが、通常版ナーセットの絵がこれ↓

通常ナーセット

一方、絵違いの特別バージョンがこちら↓

萌ナーセット

※画像はそれぞれMTG公式製品情報より

人気の理由、お分かり頂けたでしょうか

ここでやしきずが怒涛の追い上げ。もうここまで来ると正直、どっちが勝つかとかはどうでも良くなっていました。

更に、やしきずは残る2つ、真ん中のと右(PSA鑑定付き)のシングルカードのうち、真ん中の方を選択。先ほどの非常に状態の良いカードと異なり、カメラ越しにもわかるほどの傷があるのが逆に怖い。古い高額レアであることは確定です。ここら辺でやしきずの胃と私の心臓がいよいよやばくなってきました…

真ん中のカードは3枚。それぞれのカードをオープンすると…

9.Ancestral Recall:アンリミテッド版&Mox Pearl:アンリミテッド版&Library of Alexandria(400000円&300000円&150000円)

パワー9&パワー10がついに降臨!!!!!!!!!!!!!!

「ずるいぞ社兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

すっげぇ………壮観ですね。順に見ていきましょう。

最初にオープンした青のカードはAncestral Recall(アンセストラル・リコール、通称アンリコ)というパワー9の内のひとつ。その中でも白枠(カードの枠の部分が白いもの)と呼ばれる、アンリミテッドというカードセットに収録された比較的数が多いものになります(※これが黒枠だともっと希少で、更に数十万~百万円以上値段が跳ね上がります)

このクラスの超高額レアになると、傷の状態で価格が数十万違ってくるので素人では正確な査定は難しく、更にこの日はカメラ越しということもあって査定はただの目安になります。配信上は40万円としていましたが、見た感じそこまで状態が悪くなさそうなので50万円くらいでもいいのかなという気はしました。

2枚目はこちらも白枠のアンリミテッド版パワー9、Mox pearl(モックスパール、通称白モックス)です。パワーナインの内の5枚を占める宝石をモチーフにした5種類のカードの内のひとつになります。

当然超高額で、カメラ越しにも傷が確認できるので30万円という査定でしたが、現在晴れる屋さんに在庫があるもので1番状態が悪いもの(HP、ハードプレイド)でも36万円なのでもう少し高くても良かったかもしれません。

最後の1枚はパワー9ではありませんが、こちらも超有名かつ超高額土地カードとして知られるLibrary of Alexandria(ライブラリー・オブ・アレキサンドリア)でした!! パワー9が収録されているカードセットよりも後に発売されたアラビアンナイトというセットに収録されているカードで、しかもレアではなくアンコモンなのにもかかわらず、パワー9に匹敵する強さのカードとも言われています。そのため、パワー9にこのLibrary of Alexandriaを加えてパワー10(パワーテン)とも呼ばれます。

社長がカードの正体が分かった瞬間、「ずるいぞ社兄ちゃん!」と叫んでいました。社やチャイちゃんも良く言うこのセリフですが、元ネタになったシーンで出てきたMTGのカードがこのLibrary of Alexandriaです。漫画デュエル・マスターズの第1話のネタですね。デュエル・マスターズは最初はMTGの漫画でした。懐かしい…

配信では15万査定でしたが、ネット上でも流通量が少なくてちょっと値段が判定しがたいです。少なくとも10万円以上。ただヤフオクで16万円即決とかあるので15万は妥当な所かなという気がします。どこも売り切れってことはこれから値段が上がる可能性が高いですしね。

パワー10の内3枚が出るという異常事態。配信での査定はやや控えめでしたが、正直この3枚だけで100万円の元は取れています。やしきずへの金庫代スパチャが飛び交っていました。

社長が言っていた、「パワー9なんて1枚持ってるだけで酒の肴」「パワー9を持っているだけで心が強くなる」には心の底から共感しました。MTGプレーヤー以外の方からは何言ってんだと思われるかもしれませんがw

居酒屋とかでたまたまMTGの話になって、相手から「実は私、パワー9持ってるんですよ」とか言われたら、その酒の席では周りそっちのけでずっとその話ばっかしちゃいますもん絶対に。パワー9持ってたらMTGArenaで何連敗しようが「でも俺パワー9持ってるしな」と思えばすぐ立ち直れますし。

MTGプレーヤーにとってパワー9っていうのはそういう存在です。それを一夜にして2枚&パワー10を1枚。やしきずの精神がジェットコースター過ぎる。私はこの配信をお酒を飲みながら見てたんですが、他人事なのに興奮しすぎて眠れなくなりそうだったんで、ここら辺からウイスキーをロックで飲み始めました。

そして最後にまだ1枚、PSA鑑定付きのカードが残っています。そのカードは…

10.伝承の収集者、タミヨウ:絵違いVer.プレリリースプロモカード(+夢査定)

タミヨウだ!!!

天野リリアナや萌ナーセットと同じ、灯争大戦の絵違いプレインズウォーカーシリーズのひとつ、伝承の収集者、タミヨウのプロモカード。

プロモカードとは、MTGの公式イベントなどで配布されるカードのことで、当然通常のカードよりも希少です。

更にPSAのグレードが10、つまり最高評価です。配信中でも言っていましたが、カードには初期キズ(製造段階や運送の途中など開封前についた傷)というものがあり、パックを開けてすぐのものでもPSA10がつかないこともあります。なので配信で言っていた通り言い値の世界ですね。流通量少なすぎて正確な値段をつけるのは難しいです。

配信では+αということになっていましたが、晴れる屋さんでは50000円で売っていたようですね。

そしてなんと、この絵違いバージョンのイラストを担当しているのは、にじさんじのファンにはリゼ様のママとしてお馴染みの藤ちょこ先生です!

藤ちょこ先生も配信後、すぐにツイッターで反応されていました。

恥ずかしながら、私がMTGを再開したのは灯争大戦の発売後で、タミヨウの絵違いバージョンのイラストを藤ちょこ先生が担当していることをこの配信を見るまで知りませんでした。にじさんじ&MTGのファンとして普通に欲しいな絵違いタミヨウ。今ならフォイルじゃない普通のカードであれば数百円で手に入りそうです。近所のカードショップのぞいてみよう…


終わりに

同接7万近くを記録し、MTGをあまり良く知らない方も多く見ていたと思われるこの配信。知らない方も楽しめたでしょうし、MTG好きにはちょっと刺激が強すぎる配信でした。私も興奮のあまり、この通りいつもの数倍の分量で感想を書きなぐってしまいました。

最終結果は、

社:1307050SP+夢

加賀美:1650000SP

と、2人合わせて元手200万に対して300万円分近いカードをゲットすることができました。企画用特別福袋にしてもすごいですね。

八十岡翔太プロも翌日反応されてました。

本当に、本当に楽しい配信でした。

最後にしょーもないおじさんの感想を述べて終わろうと思います。

最初に述べた通り、私は社会人になってからはMTGから離れてしまっていたんですよね。1年ちょっと前ににじさんじにハマって、やしきずや社長の配信でMTG熱が復活してからも、もっぱらMTGArenaばかりでリアルのカードを触ることはありませんでした。

でも今回の配信で改めて「実物のカードっていいな」と思ったし、子供の時と変わらないテンションで今もレアカードに興奮するんだなっていう、カードゲームの楽しさの大事な部分を思い出させてもらいました。

それこそ子供の頃は、TCGに熱中しすぎることに対して、当然理解のある大人ばかりではなくて「そんなものにお金と時間をつぎ込んで」とか「どうせ子供のうちだけの遊び」とか言われたこともありました。その時は受け流したり否定したりしつつも、本当に自分が大人になってもMTGを好きでいられるかなんて分からないと、心の底では考えていたように思います。

でもアラサーになった今、途中離れた期間があってもやっぱりMTGって楽しいなって思える。社長が最後に言っていた通り、大人ってなんだかんだ楽しいなって。そういう気持ちにさせてくれたこの配信と、やしきずと社長に心からの感謝を。

最高の企画でした!!!MTG最高!!!!!


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