『dancing in the dirty room』 2
どうも、あなたの勇者ぜろ子でございます。
前回の続きです。
うおー、聴き直してるけど憂鬱な気分になる。
このアルバム唯一の純粋なノイズ。ここから本当の地獄への旅が始まる。もう声にならない叫び声を上げるしかなくなる。全身が苦痛で焼ける。まだ続くのかまだ続くのか。死後の世界は信じていないけど(あってほしくない)、死んだ後も精神は生きていて生前と同じような生活を続けると思っている。死は救済じゃなく、死こそ本当の苦しみの始まりって考えることがある。
9.divided shangri-la
絶望は寄り添ってくれるから優しいと言われたことがあるが、その絶望にすら見放される(自ら突っぱねる)と虚無の砂漠が目の前に広がる。
どこまで行っても何も無い平坦な灰色の砂漠。凪のような虚無。それならまだ絶望していたほうがよかった。絶望と希望は表裏一体でまだ希望を見出そうとしている状態だと考えている。
虚無は穏やか、だけど理想郷からは1番離れている。
10.dirty floor in bright
どう足掻いても虚無の砂漠から抜け出せない。前に進む度に足は砂に囚われ沈んでいき、砂嵐に吹き晒され体は削られていく。踊るように沈む。
汚いセルフネグレクトの部屋がダンスフロアに見えてくる。
部屋の掃除は元気な時にこまめにしよう!
頭痛のビートが全身に響く、逆流性食道炎の痛みが波紋のように全身に広がる。僕の身体自体がひとつの音楽になっている気がする。そう思っていないとやっていけない。虚無の砂漠をぬけたのか雑音が増えてきた。深層に深く深く沈む。なんかゴールが見えてきた気がする。
少し気が楽になった。待っているのは地獄だと確信できるのに救われた気になれる。
ゴールが見えてきたらあとは流れに体を任せるだけだ。少し早歩きしているような気もする。
自分の体が自分を破壊していってる感覚がよくわかる。
nautilusを作ったあたりからアンビエントについて考えたくて改めてブライアン・イーノやエリック・サティを聴き直した。ブライアン・イーノが提唱したアンビエントの定義を読んでそうだよなぁそうだよなぁって馬鹿みたいに頷いてた記憶がある。
次回作(多分川平小夜のほう)ではノイズ要素の少ないアンビエントを作っていきたい。時間はかかりそう。
地獄の化け物の声が聞こえ始めた。もうすぐ近くにいる。もしかしたら手の届く範囲にいるのかもしれない。身体の崩壊が止まらない。でもまだ歩ける。あと数歩。あと数歩。破滅が待っているのに街灯に惹かれる虫のように無邪気に進んでいく。
14.colors
地獄の門にたどり着く。ここから先は何色の世界なんだろう。灰色か。それとも他の色か。
黒澤明の羅生門を見たときにモノクロ映画なのに色が見えた感覚に陥った。同じものでも人によって見えてる世界の色は変わってくる。僕はこの曲やアルバムは灰色だけどカラフルだと思っている。聴いた人には何色に見えたのか、今見ている世界は何色なのか。
今回のアルバムは素人なりにコンセプトありで作ろうと思って動いていました。こんなにしんどいとは想像してなかったけど、完成した時の感動は以前のものより何倍もある。僕が1番楽しんでいる。
需要はあるかわからないけどbandcampでCDを何枚か出す予定です。今回のセルフライナーノーツ同様1-7、8-14で分けた2枚組にする予定です。
申し訳程度のボーナストラックをつけます。
それと僕が石油王だったらフリーで投げれたんですけど、残念なことに金なしうんちなので送料程度の値段設定をします。申し訳ないです。
3枚目リリース直後ですが次のアルバムのために既に色々試しているので期待してください!期待されると頑張れます。
一応次回は053名義ではなく川平小夜名義(@nutrition_jpn)で完全なアンビエントをやる予定です(気分屋なので突然変えるかもしれないけど)
最後に感想をいただけると嬉しくて小躍りをします。感想をください!前作の感想を見て発想を得たものもあるので僕の衰えた脳みそを刺激してほしいです!
良い夜を
dancing in the dirty room / 053
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