学校で、人への頼り方を学ぶ
金曜日、コミュニティデザイナーのオカンにめちゃくちゃ怒られた清掃員の内藤です。めちゃくちゃ謝りました。
さて、「将来の夢なんて、今叶えろ」と宣言しているゼロ高ですが、今日はどうやって夢の実現をサポートしているのか?について共有したいと思います。
1人の限界、仲間と超える限界
「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいなら仲間と行け」
こちら、インターネットに流れているとても良い言葉があります。
(一節によるとアフリカのことわざと言われていますが、アフリカって規模デカすぎじゃない?)
この言葉が言いたいことは、影響範囲が大きくなればなるほど、誰かの助けが必要になる、ということです。
例えば。
ストリートミュージシャンであれば、楽器ひとつ持って、街へ出て、パフォーマンスをすれば事足ります。
ですが。
ライブハウスでライブをやる場合には、ライブハウスを運営してくれている人、チケットを一緒に売ってくれる人、証明を担当してくれる人、音響を担当してくれる人、チケットのもぎりをしてくれる人、など。
たくさんの人の支えで成り立っています。
ステージの舞台が大きくなればなるほど、頼るべき仲間は増えていきます。
人への頼り方を学べない今の学校の問題
学校では、テストの勉強は学べても、人への頼り方を学ぶ機会はありません。
学生が自発的に、クラスで1番座学が得意な優等生キャラに頼ったりすることはあっても、学校のカリキュラムとして人への頼り方を学べる設計はしていません。
昨今、先端的な学校がPBL(Project Based Learning)を用いている理由のひとつに、他者と物事を進めていく力を身に付けるため、であったりします。
先端的な学校や、真剣な先生がいる学校は救われますが、未だに「コマンドアンドコントロール(先生が命令をして、生徒が従順に命令に従う)」文化が尊重されている学校は少なくないと思います。
(そんな息苦しい想いをしている高校生は全員ゼロ高へおいで)
ゼロ高ではどのように頼り方を学ぶのか
月に1回、ゼロイチ会という発表の場をつくっています。
ゼロ高には4つの班があり、それぞれの班で発表します。
内容もやり方も完全にオリジナルです。
6月のあさみず班では、佐竹さんが、「どうやってモトクロスを広めていけば良いのか」という相談をしました。
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佐竹さん
そこで朝田さんが、意見良いですか?と手を上げて語ってくれました。
「考え始めるとやめる理由しか探さない。自分もそうだ。質を最初から求めるのもしんどくなる。とりあえずやってみることが大事だ」
と。素晴らしいですよね。
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朝田さん
ゼロ高の理想とする姿
大人が余計な介入をせず、ゼロ高生同士で助け合い、進めていく。
これこそがゼロ高が理想とする世界であり、姿であります。
どれだけ充実したカリキュラムやワークショップがあっても、大人になったら全部自分でやっていくしかありません。
どこまで自分で挑戦するのかを決めて、どこから助けてほしいかを相談してほしいと伝えています。
成功の結果だけが大事ではない
(とはいっても、かなりハードモードなのでバランスは調整中...)
別の班では
「個人にフィーチャーするのはせっかく班でやる意味がなくなるから班でやろうぜ!」
となりました。そして、言い出しっぺの生徒が動画の編集を担当しましたが、当日までに連絡がつかなくなり、当日発表ができなくなりました。
私達は結果だけを求めていません。
結果だけを求めると、人は次第にやる気を失います。
私達が大切にしているのは、姿勢です。
その価値観は、実はゼロ高生自身が誰よりもわかっています。
連絡が取れなくなった生徒に対して、なにやってるんだという思いがあっても、それを感情的に責める生徒は少ないです。というかほぼいません。
この甘すぎる関係性が、ゼロ高のコミュニティの強みでもあり、弱みでもあります。
しかし、新入生を歓迎する空気を大切にし、新しい人が入りやすいように工夫すること、失敗を責めない、次にどうしたら良いのかを話し合う姿は、彼彼女の強みであることは間違いがありません。
懲罰の世界の終焉
わたしたちは、ゼロ高生は、ゼロ高に入るまでにたくさんの叱責や懲罰は受けてきたと想像しています。
だからこそ、わたしたちは、ゼロ高生である前に、1人の人間として、命を徹底的に肯定します。行動の良し悪しではなく、考え方や振る舞いを見ています。
社会に出た時に必要なのは、テストの勉強の仕方ではなく、人への頼り方ではないかと考えています。
そんなゼロ高の説明会は毎週開催中
7月も金曜日夜、土曜日、日曜日と毎週末開催しています📅
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