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「しかる」を目的とするな。頑固オヤジのラーメン屋の水を飲むタイミングについて

3月に卒業するゼロ高生に会いに熊本へ来ています。
夕飯に大好きな馬肉のことを食べたいです。

さて、今回は偉そうにしている大人ほどしょーもないという寓話のひとつの小話を。

「しかること」について

まず、しかることそれ自体について。

まず、しかることの目的について、認識を合わせておきたいです。
しかることの目的はだいたい

1. 相手が知らない、気付いていない状況に気付いてもらう
2. 次にどうすべきかを教える。または気付いてもらう

この2つでしょうか。この目的のために、「しかる」という手段を使われている方々がいらっしゃると思いますが、今回は

大人に向けて「まぁそうだよね」という話
学生に向けて「そういう大人は信用してはいけないんだな」

と、それぞれ小話を。

しかることが好きな大人へ

そもそもしかることの目的とは

1. 相手が知らない、気付いていない状況に気付いてもらう
2. 次にどうすべきかを教える。または気付いてもらう

おおきくこの2点だったとします。その上で、振る舞い方として

・自分の考えを一方的に伝える
・自分をコントロールせず、感情を相手に当てる

この2つのどちらか、最悪の場合両方を行なってしまっている大人が少なくありません。私も時間に余裕がない時や、心に余裕がない時はやりがちでいつも反省しています。

この振る舞い方の何が問題かというと

1. 相手が知らない、気付いていない状況に気付いてもらう
2. 次にどうすべきかを教える。または気付いてもらう

という目的を無視して

・自分の考えを一方的に伝えて気持ちよくなっている
・自分をコントロールせず、感情を相手に当てて気持ちよくなっている

という自分ひとりで気持ちよくなってしまっている状態が問題です。相手が見えていない、自分しか見ていない状態です。これでは相手に理解してもらうこと、ましてや行動変容につなげるなんて、とってもじゃないけど難しいです。相当相手に負担をかけてしまっています。

さらに最悪なのは

「なにが悪かったか自分で考えてみなさい!!!」
「どうすべきだと思う!!?」

というオープンクエスチョンを怒りながら聞く親御さんが、たまにいらっしゃいますが、本当に最悪なのでいますぐやめてください。わかりやすく何が最悪なのかお伝えします。

頑固オヤジのラーメン屋、初訪問

例えば、あなたがラーメンが私のように好きだったとして(ラーメンが好きじゃなければカフェでもレストランでも)、美味しいと噂には聞いていたが、なかなかどうしてラーメン二郎並にレギュレーションが厳しく、頑固オヤジとの情報もあり、なかなか訪問する機会がありませんでした。

そんなある日、いつも行列で30分以上待つと言われていたそのラーメン屋の目の前を偶然通りがかったあなた。まさかの行列なし、いますぐ入れる。そしてなによりあなたはお腹がめちゃくちゃ空いている。

これもなにかの縁と決断し、勇気を出してお店の中へ。食券販売機で「ラーメン中」を購入。ラーメンの券をテーブルの上に置く。周りはいかにもな常連だらけ。「コール」のタイミングに警戒しつつ、カウンターの上にあるコップを手に取り、水を入れて、緊張して乾ききった喉に水を流す。

そこへ突然頑固オヤジがあなたを睨みつけて怒鳴り始めた。

「おいコラ!!!水飲んでんじゃねぇ!!!なにやってんだこら!!?うちの店はどうすべきかわかるよな!!?」

パニックになるあなた。薄ら笑いを浮かべる周りの常連。

---

「なにが悪かったか自分で考えてみなさい!!!」
「どうすべきだと思う!!?」

あなたがもし上のようなコミュニケーションをしていたとしたら、頑固オヤジの突然の恫喝と同じことをしています。

頑固オヤジの例を使うと

1. 怒鳴らずに質問をする
2. オープンクエスチョンではなく、ラーメンのスープを飲んだ後でお水を飲むのがルールだということを伝える

この2つのうち、せめてどちらかをしてください。つまり、怒るのをやめるか、オープンクエスチョンをやめてください。頑固オヤジに恫喝されている最中に、謎のラーメン屋のレギュレーションを理解することを考える余裕なんてありません。

1. 相手が知らない、気付いていない状況に気付いてもらう
2. 次にどうすべきかを教える。または気付いてもらう

この目的を忘れずに、しかりそうになったら深呼吸をしてください。丁寧に伝えれば必ず伝わります。

若者へ

まず、気をつけてみてほしいのは大人が「怒っているかどうか」です。

「怒っている状態とは、困っている状態」

なので、大人が自分をコントロールできていない状態だと気が付いたら、あなたは大人がどうしてほしいのか、話を聞いて理解してあげてください。

次にどうすべきかがわからなかった場合は

「わからないから教えてください」

と聞いてください。ヘラヘラしたりニヤニヤしながら聞くのはナシ。余計に怒らせて何もいいことはありません。その上で

「何度言えばわかるの!!?」

と言われたら、次に同じことにならないように、「どうしたら良いか」を考えて、「こうしたらいいかな?」と聞いてみてください。どうしたらいいか聞いても教えてくれなければ、その場から逃げてください。

相当なことをしなければしからない教育方針のゼロ高

しかることや怒鳴ることは効果的ではないので基本的にやめること。もししかるとしても、しかることを目的としないこと。自省も含めて伝われば嬉しいです。そんな方針のゼロ高について、ゼロ高生について知りたい方は是非相談会へ。

東京相談会
2月22日(土) 11:00 ~ 13:00
3月7日(土) 11:00 ~ 13:00

会場:東京都内
(ご予約の方に当日の開催場所をご案内します。)
大阪相談会
2月9日(日) 13:00 ~ 15:00
2月23日(日) 13:00 ~ 15:00

会場:大阪府内
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