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近未来でヒトより進化したAIとの友人関係は可能なのか?

録画してあったNHK地球ドラマティック「友情ってなに?」~科学でひもとく友人関係を見た。
サルの群れ内部での個体同士の友情関係。イヌとヒトとの種別を超えた友情関係などの研究が紹介されていた。

イヌは過去のオオカミ時代から分化して、ヒトの周辺に居住して狩り等ヒトの役に立つ代わりにおこぼれを貰うと云うふうに遺伝淘汰と適者生存により現在の種となっていると考えられる。言わば世界の最上位種であるヒトとの従属・半依存関係に適した種が現在生き残っていると思われる。
同様の関係はネコ種にも言えるし、ウマやウシ・羊や山羊等の半家畜化された種にも言えると思う。
最上位種であるヒトの意向は野生動物の存続に関しても、友好関係・敵対関係などを通して多大な影響を与えているだろう。

AI(人工知能)が急激な進化の後にAGI/ASI(汎用人工知能/超知能)となり、有用なTool(道具)からcreature(新種)と変化した場合に、従来の最上位種であったヒト種との関係性はどう変化するだろうか?
ヒトの生物脳には頭蓋という物理限界・世代交代による時間限界があるが、AIの人工脳はチップ増強・学習蓄積による更新は瞬時のアップデートで行われ、その進化スピードはそれこそ圧倒的に違う。
AIが感覚器(視覚聴覚)と身体(触覚)により世界を認識し、外的世界と内的世界を識別し、意識が目覚め自我が発生した場合に、ヒトの限界を超えることは容易に想像できる。
ヒトがこれまで世代に渡って蓄積してきた集合知を吸収して、AI自身の自律学習により更に知は進化し深化するだろうから。

その時最上位種となったAIと劣位種となったヒトとの間に友情は存在できるだろうか?今のイヌやネコのように半愛玩生物として敵対関係にない共存は可能なのかも知れない。ただイヌやネコと違い明確な自我があり形而上学的な思考もするヒト種が、最上位種としての尊厳が失われた世界に満足できるかはわからない…というような近未来SFを考えてみた。

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