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ZEROTRIP2024 AUSTRALIA #1   試される大地ウルル編

2024年2月の某日―。 
会社の研修旅行(通称ZEROTRIP)に行って参りました!
このZEROTRIPは、毎年の慣例行事となっています。

どんなに忙しくても国外に飛び出し、社員全員で異邦の風を浴びます。

このZEROTRIPのテーマは、
普段感じられない文化や体験に触れ、
見聞を広める事で、新たなトキメキ(気付き)を得て、
仕事の糧にする事なのです。

この貴重な体験の一端を、覚え書きとして残しておこうと思います。

飛行機の主翼、突端のカンガルーマークがかわいい

今回のZEROTRIPは「オーストラリアの旅」です。
日本の国土の約22倍のスケール、
広大な自然と、色濃く残るイギリス植民地時代の文化が錯綜する、
アクティビティが豊かな才色兼備な国です。

カンガルー、コアラ、エアーズロック、オペラハウスetc・・・特色オバケの国。

南半球に位置するため、オーストラリアは、まだまだ夏。
日本はまだまだ寒いので、ちょっとしたタイムトリップ体験です。
(冬でも気温が20℃超える事もあるらしいので、何とも暖かい国です)

終わらない夏休み―。そんな気分を味わえる国、オーストラリア。

世界の中心で雄大さに殴られる

はじめに訪れたのが、オーストラリアの中心でもあり、
地球のへそである「ウルル(エアーズ・ロック)」が有名な
「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」です。

私が学生の頃は「エアーズ・ロック」が主流な名前だった気がしますが、
今は、ウルルが正式名称となっております。
2019年からは登山も禁止となり、名実ともに神聖な場所という意味合いが強くなったような気がして、少しばかりの緊張を抱えての来訪となりました。

なのですが、広がっている光景は、
「考えるな、感じろ」を地で行くような広大な景色となっております。

日の出と荒野とウルル
語彙力を喪失する存在感

自然>人という歴然としたパワーバランスを嫌でも感じさせる広大な荒野。先住民族(アボリジナル)の人々は、数万年以上もここに居住しているというのが、何とも信じがたい光景でした。

近くで撮影すると、サイズ感がよくわからなくなる巨大な塊
触れる距離まで近づいて分かる、完全な岩感。
枯れた大地の貴重な水場。ハエが凄い。

先住民族の人々は、このウルルを神聖な場所と崇め、
この過酷な自然と共生してきたそうですが、
もはやこの大地では人はチャレンジャーです。
祖先の魂は大地と空から生まれたという、
土地と人との強固な結びつきが彼らの精神には宿っているそうです。

イギリスによる植民地化や多民族国家の複雑さをはらんでいる訳ですが、
自然への畏敬の念を強く感じるという感覚は、
誰もがここでヒシヒシと感じる感覚ではないでしょうか?

写真に残らない思い出と残る記録の大切さ

さて「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」ですが、
聖地としてどうしても写真を撮影してはいけない場所が存在しています。
アボリジナルの文化を伝えるセンター内や、
ウルルの反対側の面などになります。

ウルルの写真の画角がこれしかないのは、裏側が撮影禁止の聖地だから(目からウロコ)

ここまで、パシャパシャと写真を撮影しておきながら言うのもなんですが、撮影してはいけないと言われると妙にホッとする安心感というか、
逆に心にスッと残るという感覚がありました。

街灯なんてもちろん無い、完全な闇となるウルルの夜

夕飯は屋外ディナー。
遮蔽物ゼロの夜空で、星を眺める素敵な機会を得たのですが、
満天の星空を完璧に撮影する事は物理的に不可能でした・・・。
(星の粒は何となくは撮影できるんですが・・・)

何でもかんでも、記録に残せる時代において、
記憶に残すことしかできない体験の良さもしっかりと感じた、
そんなウルルの夜でした。

記録といえば・・・
今回の旅行で社内共有された写真は、1,000枚近くになります。
共有されていない写真も合わせたら、数えきれない数になるでしょう。
アボリジナルの人々は、次代へ伝えたい事を壁画として記録しました。
我々は、写真として簡単に感動を記録する術があります。
このたくさんの写真の数だけ、
社員の心が(いい意味で)動いたと勝手に仮定します。

先住民の壁画(よくこれで伝わるなあ・・・と感心してしまう難解さ)

この膨大な数のトキメキ(!?)が、
新たな仕事への糧となるかもしれませんね!

・・・という、
強引な結びで今回の覚え書きは、締めくくりたいと思います。


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