『木山ファジの補強(IN組)』について語り合うファジサポのAとB
IN組ー契約更新
B「じゃあ、今度は契約更新組の方に行こうと思うんだけど、かなりの選手が今年もファジで戦ってくれることになったよね?これってどういう受け止め方をしたらいいの?」
A「どういう受け止め方?」
B「うーんと、まずこれはいいことなのかどうか?あと、いいことならどこがいいのか?とか教えてほしいかな」
A「あー、そういうことね!いいことだと思うよもちろん」
B「うんうん」
A「OUT組のところでデュークと徳元選手が他所に移籍した話をしたけど、それ以外はこぞって更新して残ってくれてるわけだからね。3位までいけたチームの主力がほとんど残った。この事実は大きく評価されていいと思う」
B「やっぱりそうかあ」
A「あとは監督も更新しているので、昨年・今年と同じ監督ほぼ同じメンバーでもう一度戦えるわけじゃない?」
B「うんうん」
A「そうなると、監督の方針や考え方もかなり共通理解として持ててるはずだし、そのあたりはチームとしての熟成度にプラスに影響しそうだね」
B「監督が代わらないってのは大きいの?」
A「場合によるけど、一般的にはそう考えていいと思うよ。ほら、仕事でも直属の上司をコロコロ代えられるとめんどくさくない?」
B「あー・・・それはまじめんどい笑」
A「なんか細かいところも前と全然違う!ってなったりさ。慣れるの時間かかるよね」
B「監督が代わらないとそういうことはなさそうだもんね」
A「まあ、詳細は分からないけど。たぶん通じる部分はあるんじゃないかな。とはいっても監督を代えなきゃいけない時もあるから状況次第だけどね」
B「契約更新組で気になる選手はいる?」
A「そうだな、金山選手・濱田選手の更新はちょっとうれしかったな」
B「ほお」
A「この2人は出場機会こそ多くないけど、監督がちょくちょく”助かってる”ってコメントを残していたように、ファジが戦う集団として結束していくうえで重要な役回りを担えるベテランだと思うのね」
B「ふむ」
A「選手は試合に出てナンボだろ?ってのは確かにそうなんだけど、試合に出られる人数は決まってる。出られない人がでてくるのは避けられない。だけど、出られない人が必要ないか?といったらそんなことは絶対にない。このあたりは数字に出てこないことだから注意深く観察する必要があると思う」
B「そういう意味で、この金山・濱田の両選手の存在が大きいと」
A「間違いないと思う。戦力的にもバックアッパーとして申し分ないし、試合に出てきて”大丈夫かな・・・”とかはないよね。”まあ、やるでしょう”と見ていられる。あとは、バイスを中心とした勝つ集団としてのムード作りね。ここに果たす貢献はかなり大きくなるはず」
B「ムードはそんなに重要なんだ」
A「めちゃくちゃ大事だよ。勝つチームには勝つだけの目線の高さがある。安易な妥協を許さなかったり、高い要求をしあったり、共通の目的のために、嫌なことでも一歩踏み込んでやる。そういう集まりになれるかどうか?そういうムードがチーム内にあるかどうか?バイス・金山・濱田がいれば、安心していいなと思ってる」
B「なるほどなあ。他の選手では?」
A「あとは、ハン・イグォンは今年ちょっと楽しみだね」
B「おお!」
A「去年は合流も遅くてコンディションをあげつつ、チームに慣れつつというスタートだったと思うけど、今年は頭からいるから問題ない。あと、ゲームに出ている中で示してきた個の力、速さと強さは十分J2では脅威になる」
B「うんうん、そうだったね!」
A「去年はWG的な使い方から、WBで使うような感じだったけど、正直ここのポジションがドはまりしてるな!って感じはしなかった。けど、今年は時間もあるのでぜひベストフィットする職場を見つけて彼のポテンシャルを開放するところを見たいね」
B「楽しみになってきた!」
A「あれ?Bはイグォンすきなの?」
B「そうなんだよ!山形戦のゴール観て感動しちゃって。だから活躍してほしいなあと思ってる」
A「ジョーカーとしては機能するのはもう証明してるから、スタメンでどの位置でどう使われるか?は注目したいね」
B「イグォンユニ買おうかな・・・・。えーと、それから、移籍するんじゃ?と心配されていた佐野航大選手も契約更新と」
A「ちょっと、安心したね。まあ、あと1.2年は岡山で見たいよ。お願いしますよみなさんほんとうにって感じだ」
B「高卒ルーキーで活躍して、J2の3位のチームの主軸選手だから、これはかなり有望株扱いになるんだよね?」
A「そうだね。J1や最近だと海外からでも日本の若い有望株にはオファーが届くことがあるから、まあ・・・いつかはと思っておいた方がいいね」
B「ファジと一緒にJ1がベストなシナリオ」
A「その通り!」
IN組ー期限付き復帰
B「次は、期限付き移籍からの復帰組。山田・福元の2選手」
A「福元選手はJ2での出場歴は多少あるものの、山田選手はそうでもなく、ふたりとも今年のチームで出られるかは未知数という感じだね。この2人についてはホームグロウン制度を考えて、ということもあるのかもね」
B「ん?ホームグロウン制度?」
A「この記事に詳しく書いてあるんだけど、2023シーズンJ2のチームは最低2人以上のホームグロウン選手を登録しなきゃいけないことになってる」
B「うん?ホームグロウン選手?」
A「”自分たちのクラブで育てた選手”ってのが直訳なんだとおもうんだけど、大事なことは”12歳から21歳の間、990日以上、自クラブで登録していた選手”。これかな」
B「へえ、こんなのあるんだ」
A「福元選手は高卒でずっとファジ所属だし、山田選手はファジの育成上がりだし、条件はクリアしてる」
B「これ2名登録しなかったらどうなるの?」
A「翌年のA契約できる選手の枠が減る。つまり、出場時間もかなりあってバリバリ戦力になってるひとと契約できる枠が減る」
B「ええ、そりゃ困るな・・・」
A「レンタルバックしてきたけれども、2人がこの大勝負がかかった2023シーズンでスタメン組に割って入れるかは未知数」
B「うん」
A「先の松木・杉山の大卒コンビですら厳しい現状があるので、こちらの高卒コンビもかなり大変なチャレンジにはなるだろうね」
IN組ー完全加入
B「さて、次は完全移籍での加入組。こちらは、堀田・高木・鈴木・高橋・永井という顔ぶれになっております」
A「まずは、GK堀田の完全獲得。これはめでたいね!」
B「おお!」
A「GKにどれだけいい選手がいるか?はめちゃくちゃ重要だと思ってる。だからメインGKだった堀田選手を完全で獲れたのは大きいよ」
B「へえ、それほど重要視してたんだ?」
A「うん、デュークやバイスの去就と同じレベルで自分は気にしてた」
B「え、そんなに??」
A「すごいストライカーがいるとチームのグレードをいっこ押し上げてくれる感じがあるけどさ。いいGKがいるチームもグレードがひとつあがると思ってる。去年、梅田選手のトラブルのあとうまく堀田選手を捕まえられたので、ここは絶対確保したかったんだ」
B「じゃあ、一安心だね!新しく来た選手では、高木選手・鈴木選手・高橋選手と、左利きの選手が多いね」
A「高木選手と高橋選手は左サイドのスペシャリストということで、これは徳元選手の穴を埋める狙いだろうね。高橋選手は知らない選手だけど、評判はすごくいいので期待できそう。彼が左の一番手かもね」
B「水戸から来た鈴木選手はどう?」
A「おもしろそうな選手が来たな!と思うよ」
B「というと?」
A「彼も左利きで、もともとはボランチの選手みたい。そしてCBもこなせるようなので、岡山がずっとほしかった左利きのCBが手に入ることになるわけだ。4バックでも3バックでもCBとしていけるのか?はわからないけど、3バックの左CBは問題ないでしょう」
B「そして、永井選手がレンタル移籍から完全に移行と」
A「永井選手は2016年にJ2の長崎で17得点。その後のシーズンではあまり得点を取れていない。その点は注意しておくべきだなと思うね。しかし、守備での献身性や、攻撃時の準備など計算しやすい選手なので今年も出番は回ってきそう」
B「そっか、意外と得点はそこまで取ってないんだね」
A「2016年は凄かったけどね。他の選手との兼ね合いもあるし、彼が軸となるかどうかはわからないけど、2桁とっておかしくない選手だから期待したいね」
IN組ー期限付き加入
B「最後の組は、レンタル加入のメンバー。期間延長の仙波、GK山田、井川、川谷、坂本、田部井、櫻川と」
A「まず、仙波選手だけど、去年の成績は本人はさっぱり納得いってないんじゃないか?と思うし、そうでないと困る」
B「ふむ」
A「所属元の広島はタイトルを取って上位に顔を出すとてもいいシーズンになったけど、そこに乗れなかった悔しさはきっとあるはず。岡山に来てのプレーを見てきたけどもうちょい圧倒できるくらいの違いを見せてほしいとずっと思ってる。まだまだ物足りないね」
B「おお、手厳しい・・・」
A「というのも、好きなタイプの選手だからどうしても”仙波大志、絶対もっとできるだろ!?”ってなっちゃうんだよ笑」
B「じゃあ、今季期待してるんだ?」
A「うん、トップ下的な配置があれば絶対仙波が一番だな、という風になってほしいね。そういうプレーを見せてほしい」
B「鹿島から山田選手、札幌から井川選手、清水からは川谷選手、G大阪からは坂本選手が加入と」
A「この4人については情報が少なくてよくわからないんだけど、井川選手もボランチで成長したい選手みたい。だけど、CBやSBも経験があるのでポジションの融通は効きそうな感じだね。川谷選手は右サイドのアタッカーで、スピードがすごいということだけ。山田選手・坂本選手については全然わからない」
B「横浜FCから来た田部井選手はどう?」
A「対戦したときにめっちゃうまいな!と思っていたボランチの選手だね。だからウチに来るとわかったびっくりした」
B「ああ、そうそう、”田部井とるのか!そうかー!”って言っていたよね?」
A「うん、最後にまとめで話すけど田部井選手を取るってことは?と考えると、2023年の木山ファジの方針が透けてみえるなと思ってさ」
B「えー!気になるなそれ」
A「あとは、櫻川ソロモン選手だけど・・・これは大器ですよ」
B「190㎝94Kgという、超大型ストライカーだよね」
A「ちらっとプレーを見ると、その恵まれた体格を生かしたぶつかり合いや空中戦は相手を吹き飛ばすくらいだったね。あとポストプレーも苦にしないタイプだから、2トップでも1トップでもいけそう」
B「スピードとかはどうなんだろう?」
A「どうだろうね?まあ、標準くらいあれば問題ないかな。あとテクニック的な面もまだよくわからない」
B「FWの軸になりそうな感じ?」
A「たぶん、そのほかのメンバーをみても櫻川選手がそうなりそうな気配は感じるね」
B「さて、ざっとOUT組、IN組を見てきたけど、全体としてAはどんな感想を持ってる?」
補強の全体的な感想とレンタル組が多い件について
A「まず、主力をほとんどキープできた上に、欲しかった選手を足していくという戦略だったのかな?と、うかがわせる内容だったよね」
B「そうだね。それは見ててもわかる」
A「残せた分、戦力ダウンはないわけだから補強としてはまずまずうまくいってるんじゃないか?とは思う」
B「”とは”?なにか気になるところがあるの?」
A「うん・・・ひとつはレンタル移籍が多すぎることだよね」
B「あー、確かに。7人だもんね」
A「2016年PO決勝まで行った翌年の2017年、この年も補強はレンタルだらけだったんだよ」
B「ああ、そうだったんだ」
A「レンタルでも欲しい選手が獲れているなら問題ないんだけど、2017年のときはもうほんとに補強が出遅れてなんとか選手をそろえた印象が強かったのね」
B「POの影響がモロに出てた感じか・・・」
A「そう。2022年も1回戦で敗れたとはいえ1週間近く遅れたスタートになってるはずだから、そのあたりが影響してなきゃいいけどなあとは少し思う。だからこその既存選手のキープ優先の補強戦略だったのでは?という考え方もうっすら説得力を帯びる気がしたりね」
B「なるほど。もうひとつは?」
優勝できる選手層なのかどうか?が大事
A「2023年のファジはJ2優勝を目指すじゃない?」
B「そうだね、今年こそは!」
A「優勝を目指すってことは勝ち続けるってことだから、それができるメンバーの質と量が必要になってくる」
B「うん」
A「それこそ、横浜FCなんて豊富に戦力持ってたでしょ?あれと同じ規模は無理だとしてもあのレベルの選手層にどれくらい迫ることができてるか?はチェックしておきたいポイントだと思うんだよね。基準として」
B「うん」
A「これで行ける!と思うけどももう一声欲しいなってのも正直なところ。特にFWに実績のある選手がもう一枚ほしいなと思ってる」
B「チアゴ・アウベスがいるけど、今年も爆発を期待!というのは?」
A「もちろんそれが最高。だけど、チアゴは去年のスコアがキャリアハイだから、あのくらいの数を今年も取るとなると自己ベストを2年連続でやらないといけない。それは簡単じゃないし、なかなか複数年で安定して得点を取り続けられるFWっていないからね」
B「デュークが移籍することになったし、その枠を使って誰かFWをという考え方もあるか」
A「うん。でも、そういう人残ってないだろうなぁとも思ったり。なかなか難しいな笑」
B「そういえば、今年来てくれた選手には複数のポジションをこなせるひと多いよね?」
A「おお、そうだね!そこも明らかな特徴で、それこそ選手層の厚みを出すためにスタメンクラスがポジションを変えつつ出番を得ていくような構想もあるのかもしれない。いずれにせよ、去年よりかはやりやすそうなのは間違いないね」
去年と今年、サッカーのスタイルに変化がありそう
B「あと、田部井選手の加入について思ったことっていうのは?」
A「監督も、主力も大多数が更新したということで、去年と同じようなサッカーをやるのかな?と思うかもだけど、多分今年はかなり変えてくるんじゃないかなと思うんだ」
B「ほー!というと?」
A「田部井選手や井川選手、鈴木選手とか、取ってきた選手を見ると後方から組み立てていくのに適した人材をスカウトしてきてる感が強いのね」
B「ということは、つまり・・・」
A「たぶん、去年路線変更して一度放棄した”後ろからつないで相手コートに入っていく”サッカーをやりたいんだと思う」
B「おー!」
A「田部井選手なんかはそこ命!みたいなタイプだから象徴的だなと思ってさ」
B「去年みたいにロングボールを蹴って、というのはやらないのかな?」
A「いや、わからないよ。今年もソロモンがいるわけで彼が前で競れるし、その手段も持ったうえで繋いでいきましょうという路線は十分にありえる」
どういうフォーメーションになりそう?
B「昨シーズンは3142みたいなフォーメーションに落ち着いたけど、今年はどうなりそうだと思う?やっぱ3バックかな?」
A「まあ、3バックが一番スムーズそうかなぁ?と思うね。ただ、中盤の層がこのチームすごく厚いじゃない?たぶん中盤だけで行くとJ2でも相当上位につけられると思うので、MFを多く配置できる並びになるんじゃないかな?」
B「ほうほう」
A「3421とか、3142とか。うん。やっぱ3バックのほうがしっくりきそう」
B「A的にはどんな並びがいいなと思う?」
A「まあ、たとえば3421だとこんな感じかなぁとか」
B「うん」
A「個人的にはトップ下っぽいポジションがある並びが好きなので、こんな感じにしてみたけど、まあフォーメーションはたぶん変わっていくんだろうと思うよ。木山さんの場合は」
B「そうだね。去年も433からだいぶ変わったもんね」
A「どういうバランスで落ち着くか?どのタイミングで落ち着くか?は見所だね。去年も4231にしてからやっと成績が安定してきたしさ。これでいけるな!って形を早めに見つけたいよね」
B「なるほど」
佐野航大のポジションとボランチのポジション争い
A「あとは、佐野航大のサイド起用は今年はかなり少なそうだな」
B「去年は左WB主戦場だったよね?」
A「うん。でも、今年は左にスペシャリストがそろっているし、佐野航大よりも左を任せるにふさわしい人材が来てくれたからね」
B「そうなると、ボランチ?」
A「いやー-、ボランチはこのチームで最もポジション争いがきついよ笑」
B「やっぱ、そうか笑」
A「本山遥でもたぶん出られないんじゃないかな?だって、田部井・輪笠・河井・井川・場合によっては鈴木もいるという」
B「うーむ」
A「佐野航大はもう一個前のインサイドハーフやトップ下で勝負かな」
B「もうすこし攻撃的なポジションだよね?」
A「そうだね。そこで活躍出来たらきっと数字ももっと残るはず」
B「楽しみだな・・!」
A「どんなチームになるか、楽しみだね」
B「戦力的には去年とくらべてどう思う?」
A「全然引けを取らないと思うよ。たぶんだけど、監督のオーダーもだいぶ入った補強の進み方になってるんじゃないかなあ?と思うので、より去年より木山さんがイメージしてた像に近づきやすいメンバーになってるように思うね」
B「2年目だし、勝負の年だし、今年何とか昇格してほしいなあ・・・」
A「きっと、去年経験した3位の悔しさ、POで敗れる無念さ、そして自動昇格組との決定的な差。このあたりはクラブもチームもサポーターも痛感したところだと思うので、忘れ物を取りにいく年にしよう!」
B「開幕が楽しみだ!」
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