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Cスタがキレた日 

どうも、ゼロファジです。


いやー・・・正直、驚いたよ。

まさかCスタで、しかもメインスタンドからあんなブーイングが審判団に浴びせられるなんて想像もしてなかったから。

先日行われたJ2第20節vs東京ヴェルディ戦は大変な試合になってしまいました。試合自体も1-2と逆転負けだった上に、主審が試合開始早々からカード連打、選手に対する威圧的な態度が対立を深めてしまうという悪夢のような展開。結果、イエローカードが7枚提示され、そのうち一人が2枚目のイエローで退場という大荒れ具合。

レフェリーひとりが悪目立ちする典型的なクソジャッジ案件になってしまったことで、上記動画のように引き上げる審判団に向け自然発生的なブーイングが発生しました。今回はこの件について思うところをお話していこうと思います。

ちなみに、この記事は自分の主観を述べたものであり、主にファジサポに向けて書いています。なので他サポさんが読んでどう思うかまではわかんない。また特に詳しく調べたりしてるわけじゃなく、自分の頭の中にある認識をもとに好き勝手にしゃべるのでその辺ご了承くださいましな。


なぜCスタでの大規模ブーイングに驚いたのか?


もともと岡山はJリーグ以前から”組織的にブーイングをしないこと”をスタイルとしてきました。こうした伝統はJリーグに舞台を移したあとも継続され、次第に声出しエリアのみならずゆるくファジサポに広く浸透していくことになりました。そういうわけで、岡山ではブーイングはなんとなく「よくないこと」って認識されていますし、負け試合とかで辛抱できなくなって「ブーイングしろよ!」と叫ぶ人が出てくるわけですよ。基本みんなしないからさ。もはやスタイルというレベルを越えて、ファジサポのカラーのひとつとして定着していると言ってもいいと思います。

他所のサポーターからは「ぬるい」だの「真面目くさりやがって」とか揶揄されることもありますけど、岡山がここまで観客動員を増やせた一因にこのスタイルがあったと言っても過言じゃないと思うんですよ。だって、ブーイングでギャーギャー言ってるの「怖い」ってなったら、そら人なんか来ませんからね。増えていく要素を自分たちで消しちゃうわけで。だから、ファジアーノ岡山が地元に浸透していくうえで非常に有効だったろうと思うし、県民性にもマッチしていたんだろうなと思います。もし、そこまで考えてやってたとしたらセンスがやばすぎると今でも思うよマジで。

普段、自分はメインスタンドで試合をみているんですけどね。メインスタンドってほんとにそんな雰囲気じゃないんですよ。声を荒げるひとがわんさかいるとか全然なくて。たまにヤジラーとか酔っ払いが騒いでいたり、単発でソロブーイングしてるひとがたまーにいたりするくらいで。バクスタは声出しエリアがあることもあってもうちょい声を出すことに抵抗ない感じなんですが、メインは基本おとなしい。

こういう背景があるので、大規模なブーイングが起こるということ自体がめちゃくちゃ珍しいことなんです。自分の記憶でも過去13年で1度あったかどうか?くらいですから。つまり、それくらい我慢できないようなことがこの試合では起こってしまったってことです。ちょっとした事件なんですよ岡山の歴史からするとね。

ゲームに負けたことについて


試合自体は非常にかたい試合で、前半はお互いにチャンスをなかなか作れない膠着した展開だったかなと。後半に岡山が先制したので、なんとかリードを保っていきたいところでしたが、同点になったCKの対応は正直「あー、またか」と。今季ここまでこんな感じ隙を突かれてたくさん失点してきていますから、「やっちゃったな」という感じで見ていました。



交代して入ったチアゴ・アウベスが退場した時点で勝つのは相当に厳しい状況に。そして最終盤でFKから逆転されてしまい敗北。内容については見直してないのでアバウトに済ませますが、勝つチャンスも0ではなかったけど、負けるのも仕方ないかなというところでしたかね。

主審の傾向について東京Vには免疫があり、しっかりと対策してきた点もゲームに大きな影響を及ぼしたと思います。いわゆる「時の運」ってやつかな。まー・・そういった面でも東京Vが勝つべくして勝ったとするべきかもしれんね。

ひとつ嬉しかったことは、ファジサポのなかにも東京Vの強さを称賛する声があったことです。別に彼らが汚いことをやってきてたわけじゃないしなあ。岡山も十分に渡り合っていたし、願わくばジャッジがもうちょいマシであれば好ゲームになったんじゃないかなと。

さて、ここからが本題。

主審のジャッジを見ていてどう思ったか?


基本的に自分のレフェリーに対するスタンスは「審判はコンディション」「天気と同じように動かせないものとして諦める」ようにしています。だから、「審判のせいで負けた」とかは思わないし、「それでも勝つチームはあるんだよな?」というのはよく考える。また、誤審とかについても「明らかに間違ったジャッジで勝てた」試合も見てきたし、その逆も見てきました。トータルで見ればトントンなんじゃね?くらいのアバウトな感覚を持っています。そこばっかり気にしてもしゃーないからね。人間都合がいいもので、自分が得してる時のことはコロッと忘れるし。


この試合はDAZNで観戦していました。前半4分にバイスがいきなりイエローカードを食らってしまうんですが、この時点で正直「イエローは厳しすぎないか?」と違和感を感じました。CBがあんな時間にイエロー食らってしまうとかかなり大変だし。暗雲が立ち込める感があった。

ジャッジ自体はまあ許容範囲と言うか、全体的にそこまで違和感を感じることはなかったんですけどね。やばかったのはコミュニケーションと威圧的なカードの提示ですよ。納得のいってない選手をなだめたり説得したりするのではなく、言い分に耳を貸さない。なんなら反撃とばかりにイエローカードを提示する始末で、信頼関係もクソもない状態。

一体主審は誰と戦っているのか。なにか勘違いをしているのではないか?

スタジアムで生観戦しているひとはDAZN観戦ほど状況を把握できませんから、なんだかよくわからないプレーでイエローを出され、自チームが一方的に不利な扱いを受けているようにしか見えなかったでしょうなあ。ここのところ、ジャッジへの不信感が堆積してきているようなイメージでしたがこの試合でそれが一気に火を噴いてしまった感もある。選手もベンチもスタンドも怒りをコントロールすることができず、なんだか異様なテンションが終始続くという歯止めの効かない状態でした。

この東京V戦を迎えるにあたり、岡山はリーグ戦で徳島に勝ち、天皇杯で北九州に勝ち、2連勝で来ていました。この試合に勝てば2位だった東京Vとの勝点差が1まで縮めることができるというまたとないチャンス。6ポイントマッチのビッグゲームだったわけです。なので、どうしても選手・監督も気合が入るし、観客の方もそれを楽しみに7000人もCスタに集まった。

ところが、あのような主審の振る舞いでせっかくの舞台が台無しになってしまった。非常に残念でした。もっといいゲームになれたカードだったよこれは。

もう一度言うけど、
一体主審は誰と戦っているのか。なにか勘違いをしているのではないか?


試合は誰に向けてやるものなの?


自分はサッカーを出し物だと思っています。パフォーマンスをお客さんに見せてそれでお金を取る。演劇や、音楽のライブなどと同じようなエンタメだと。そう思っています。

だから、演者である両チームはゲームを観に来てくれた人に向けてプレーするし、試合が終われば感謝を伝えるわけじゃないですか。一列になって、拍手してさ。観に来てくれてありがとう!って。なるべくお客さんが楽しめるようにゲームは執り行われるべきだと思うし、そういう進行を導くのがレフェリーだと思うんですね。レフェリーもピッチには立つけれど、あくまで舞台を円滑に進める黒子役で。

ところが、この試合の主審の振る舞いを見ていると舞台を円滑に進行させてお客さんを楽しませる目的に全然沿ってないように思うわけですよ。だから、いったい彼は何と戦っているのか?と。何を独り相撲しているんだ?というようにしか見えないんですよね。

どういう方かは存じませんが、おそらくは真面目で責務をしっかりと全うしたい責任感ある方なんじゃないかなと思います。また、もしかしたら自分の技量に自信がないのかもしれない。ジャッジを途中で変えて監督を激高させてしまうシーンがあったり、明らかなミスジャッジで岡山が得をする場面もありましたしね。

判断が硬直的で余裕がなさすぎるし、最悪なのは選手と対立して抗議にカードでもってねじ伏せるとか、そんなの誰も求めてないんすよ(まあ、東京Vサイド以外は)。主審は一体誰のために、何のために試合をさばいていたんでしょうか?お客さんの方は向いてないんすかね??教えてくださいJFAの偉い人。主審が自身の思う正義を達成して満足するために、試合は執り行われたんでしょうか?それを見せるのがエンタメなんですか?

私たちはそんな自己満足のためにお金を払っているのか?


7000人のお客さんをあんな風に帰さないでくれ


サッカーにはいろんな立場の人がいます。選手や監督、コーチ。レフェリー。クラブスタッフ。Jリーグのひと、JFAのひと。そしてファン・サポーター。サッカーの試合はみんなでつくるものですが、楽しむ主役はファン・サポーターつまり観客ですよ。だから、観客がどれくらい楽しめたか?が一番大事だと個人的には思っています。

もちろん、サッカーには勝ち負けがあるし、自分の望むような結果じゃなくて楽しめないときだってある。そこは受け入れるしかない。長くファン・サポーターをやってりゃ誰でも通る道ですが、負けを受け入れることはとても難しいことですよ。心の中の真っ白なハンカチにどす黒いインクがジワリジワリと侵食していくように、悔しさに囚われます。何もかかっていない消化試合ならまだしも、未来がかかるビッグゲームならなおさらです。

しかし、それに輪をかけて自チームがあのように主審に扱われた理不尽さを飲み込まないといけないって・・・ちょっとハード過ぎん??って思うわけですよ。二度とあんな風にお客さんを帰らせないでほしい。あんな風にお客さんを扱わないでほしいんですよ。

7000人ってただの数字じゃないよ。ひとりひとりこの試合のために準備したり、予定をあわせたり、遠くからわざわざ岡山まで帰ってきたり、新しいひとを誘ったりして、全部集まっての7000なんだよ。クラブも必死に集客してさ。チケット代、飲食代、交通費もろもろで、1試合にもそこそこお金がかかります。これ、無料じゃないですからね。お金かかってる興行ですから。

それだけの人数と、手間暇とお金をかけて出来上がった舞台をレフェリーは、Jリーグは、JFAはどう考えてるんだろう?

ちゃんと、観客席のこと気にかけてますか?サッカーってやる人だけのものですか?見る人は大事じゃないんでしょうかね?

「こんな試合に誘って、ごめんね」とか絶対に言わせないでほしい。



二度とやめてくれと願ったとて


いや、わかってはいるんです。そんな簡単に観客に大きなストレスを与えないようなジャッジができる名手がホイホイ揃えられるわけじゃないってことも。リーグにはレフェリーを育てる場という役割もあるでしょうし、ミスは誰にでもあります。そういう正解、不正解の間のゆらぎみたいなものも、サッカーの大きな魅力だと思って子供のころから付き合ってきましたから。

ただ、今回のように13年に1度あるかないかくらいに観客の怒りが爆発するようなゲームはどうかやめていただきたい。見たくもないものを見せられて、どこに不満をぶつけていいかもわからない。それなのに、レフェリーをリスペクトするように言われる。いや、大事だと思ってるよちゃんと。でも、あまりにも観客が浮かばれんことないか?そこそこのお金と時間かけてそんな思いして帰ってさ。何が楽しいん?って。そんなエンタメがほかのエンタメに勝っていけるのだろうか?

みんなああいう思いは二度としたくないはずです。であれば、そういうことが起こらないようにするためにサポーターは何ができるんだろう?と考えざるを得ない。

その辺JFAはどう考えてるんでしょうか?

某所であったように電話番号晒しちゃったら、気にいらないレフェリーがアサインされるたびに抗議や質問が殺到するようなことになりやしないか?どんな世界でもうるさ方は煙たがられつつも煙たいがゆえに対応をせざるを得ない面があると思います。でも、そんな世界は望んでないんですよ。

『レフェリーの日』という提案


今回のことがあって自分なりに何ができるかなぁとずっと考えていました。そのなかでひとつヒントをもらったツイートがこちら。

普段私たちが勝った・負けた・引き分けたと一喜一憂できるのは、ジャッジが一番の話題にならないような進行を審判団がしてくれたからだというのはひとつの真理だと思うんですよね。目立たない、だからこそいい仕事をしてくれた黒子役の審判団にはやっぱちゃんと感謝したほうがいいよな、と。

それと同時に「私たちはあなたたちの仕事も見ているんだ」というメッセージが審判団にも伝わるといいのかもしれない。それが観客のことを考えない自己満クソジャッジを抑制する力になりはしないか。

たとえば、審判団がひきあげる通路から見える位置にゲーフラで感謝のメッセージを掲げるとかね。それで「岡山のサポーターはゲーフラで労をねぎらってくれるよね」とレフェリー界隈でひそかに評判になればこちらが見ていることも伝わるんじゃないかなと。あるいは、試合後のSNSで感謝をハッシュタグ付きで述べるとか。

この試合が行われた6月11日を「レフェリーの日」として、毎年11日あたりで行われる試合をイベント的にレフェリーの労をねぎらう日にするのもおもしろそうだなと思います。そのくらいだったら負担も少ないし、サポーター発のそういうイベントがあったってかまわないと思うしね。とりあえず、来年の6月には何かやろうと思います。この試合のことを忘れたくないし、何もせずにただただ理不尽を呑まされるのは嫌だからさ。


「Cスタがキレた日」が「レフェリーの日」に生まれ変わるなら、それはそれで岡山らしくていいかもしれない。あなたはどう思いますか?


もしよかったら家本さんの2つの記事読んでみてください。




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